早慶に合格するにはどれくらいの時間が必要?勉強時間を確保しよう!

未設定

早慶の合格を目標に日々受験勉強に取り組んでいる人も多いのではないでしょうか。レベルの高い大学に行くことには、学びの喜び以外にも多くのメリットがあります。この記事では、早慶に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要かをわかりやすく解説します。勉強に集中するコツや合格するための心構えも説明しますので参考にしてみましょう。

1.早慶クラスの難関校に行くメリット

早慶クラスの難関校に行くことには、長い目で見てもさまざまなメリットがあります。特に価値が高いメリットは次の3つです。

1-1.レベルの高い人と繋がれる

まず、偏差値が高い大学に通うことで、おのずとレベルの高い環境に身を置くことができます。早慶クラスとなると常識や教養がある学生が多く、教授陣も一流です。学生はただ勉強ができるだけでなく向上心がある人も多く、優秀な人たちが集まる場所にいることで自分も同じように高い目標を持つようになるなど良い刺激を受けられます。必然的に付き合う友達のレベルも高くなり、さらにその友達を通じてよりステータスの高い人たちと知り合いになれるチャンスも生まれます。

1-2.入りたい会社に入れる可能性が高い

また、高学歴は就職でも有利です。就職では、学歴フィルターが大手企業を中心に潜在するとされており、早慶レベルならば有利に働く可能性があります。高学歴はいわゆる難関大学に合格し、卒業するまで努力したという証であり、企業はそれを評価する傾向にあります。また、高学歴であれば、イチから教えなくても一般常識やマナーも身に付いているという期待も働くでしょう。

加えて、大手企業には高学歴の先輩社員が多く、就職活動中のOG・OB訪問相手が見つかりやすいというメリットもあります。ただし、大手企業であっても履歴書の大学名をあえて伏せて選考するなど、学歴を重視しない企業が増えてきているのも事実であり油断は禁物です。また、書類選考を突破することができても、面接でしっかりと自己PRできなければ内定はもらえません。最後に、新卒だけでなく中途採用においても、一般的に高学歴のほうが有利だとされています。

1-3.年収が高い傾向にある

そして、高学歴と高収入には相関が見られます。出身大学別の年収を見ると、東大や京大、早慶など、偏差値が高い大学の出身者ほど年収が高い傾向にあります。もちろん個人差はありますが、経済的に裕福な人に限れば、高学歴の人の割合がかなり大きいのが事実です。高学歴の場合、給与水準の高い大企業に就職できる可能性が高いことも起因しています。加えて、大企業に就職できればそこで結婚相手と知り合うチャンスもあるため、共働きの場合には世帯年収も高くなる傾向にあるといえます。

2.早慶クラスの難関大学の勉強時間

早慶に合格するためには、1年間で約2100時間程度の勉強時間が必要といわれています。あくまで目安であり、勉強スタート時の学力や学習効率などによる個人差を考慮する必要があります。もちろん、これだけの時間をかけて勉強すれば、誰でも必ず合格できるというわけではありません。仮に受験勉強を高3から始めた場合は、約3000時間以上使って効率的に勉強してようやく合格できるとされており、相当な勉強量が必要だということがわかります。ただし、難関大学の合格を目指すうえでもっとも重要なのは、「勉強時間×質」です。試験までに使える時間は限られています。限られた時間をいかに有効に使えるかが合否の分かれ目だといえます。

3. 1日あたりの勉強時間は?

1年間で必要な勉強時間を達成するためには、1日どれくらいの時間勉強すれば良いのでしょうか。平日と休日ごとの目安を説明します。

3-1.平日

まず、学校がある日の場合では、授業時間以外で約6時間の勉強時間が必要です。学校に通っている時間と睡眠時間、休憩時間を除き、残りの時間をほとんど勉強に費やすという計算になります。帰宅後の時間だけでは追いつかないため、早く起きて学校に行くまでに勉強時間を捻出する工夫も大事です。

3-2.休日・長期休み期間

夏休みや冬休みといった長期期間の場合、1日に必要な勉強時間は約10時間です。8時間の睡眠をとり、食事時間の合計を1.5時間、入浴などの休憩時間を1.5時間と仮定しても13時間は余ります。しかし、実際にそのうちの10時間を勉強に費やすのは簡単ではありません。

4.勉強時間を増やすためにはどうすればいい?

平日に6時間、休日に10時間という勉強時間は決して達成不可能ではありませんが、実現するためには工夫が必要です。これだけの勉強時間を確保するためにどんなことに気を付ければよいかを3つのポイントに分けて説明します。

4-1.勉強をしやすい環境を整える

集中して勉強するためには、学習環境を整えることが第一です。なぜなら、視界に余計なものが入ると、集中力の妨げになります。机の上や部屋が散らかった状態では落ち着きませんし、漫画や雑誌など余計なものに気を取られやすくなります。机の上に置くのは参考書と問題集、筆記用具のみなど、必要最低限にするのが鉄則です。つい手が伸びやすいパソコンやタブレット、スマートフォンなども、目の見えないところに片付けておきましょう。

受験勉強において、もっとも避けたいのはダラダラと机に向かっているだけで、勉強した気分になってしまうパターンです。かけた時間の分だけ、成果を上げなければ意味がありません。どうしても気が散りやすい人の場合、受験勉強中に不要なものは思い切って捨ててしまうのも手です。また、テレビやゲームなど何かと誘惑の多い自宅よりも、学校や図書館の自習室のほうが集中できる場合もあります。

4-2.勉強に対するハードルを下げる

勉強へのハードルを上げすぎないことも大事です。エンジンがかかれば勉強に集中できるものの、「勉強を始めるときがもっとも億劫」「なかなか勉強モードにならない」と思っている人も少なくないでしょう。この場合、いきなり長時間の勉強を始めようとせずに、「まずは5分だけやろう」「昨日の復習だけしよう」など、自分にとって気楽な入口から入るのがコツです。気軽な気持ちで机に向かい、単語帳などをめくっているうちに自然と勉強へのエンジンがかかってくる場合もあります。好きな音楽を聴きながら勉強する「ながら勉強」も勉強に対するハードルを下げる方法のひとつです。好きな音楽をかけることでストレスを減らして勉強に臨むことができます。ただし、日本語の歌の場合、歌詞が耳に入ってきて集中力を妨げやすいため、外国語の歌かBGMの楽曲にしておきましょう。

4-3.勉強した時間を記録する

勉強した時間を記録し、可視化することもモチベーションアップには効果的です。受験勉強のように長く続けなくてはならないタスクの場合、自分がこれまで積み重ねてきた成果を把握することで、この先も頑張ろうという気持ちを維持しやすくなります。おすすめは「ぬり絵勉強法」です。カラーペンと方眼紙を用意し、科目別に15分勉強するごとに1マスずつ塗りつぶしていくという方法です。勉強時間を積み上げていく様子を簡単に可視化することができるので、やる気につながるほか、科目別の勉強バランスも把握できます。1マス塗りつぶすことが快感になれば、さらにもう1マス塗りたいという勉強意欲がどんどん湧いてくるでしょう。「ぬり絵勉強法」は支持する受験生が多く、スマートフォンのアプリにもなっています。自分で作業する時間がもったいないという人は、アプリを活用しても良いでしょう。

5.勉強時間だけじゃない!受験勉強の重要なポイント

勉強時間の確保は受験勉強の基本ですが、志望校に合格するためにはそれ以上に重要なポイントがあります。最後に、受験勉強を始めるにあたって知っておきたい2つの重要なポイントについて説明します。

5-1.志望校合格までの学習計画をたてる

志望校合格までの学習計画は、「逆算」がすべてです。試験までに勉強に費やせる時間は限られています。逆算していつまでに何をすべきかをいくつかのフェーズに区切って考えておきましょう。最初にすべきことは、自分の実力を客観的に把握することです。自分の実力と第一志望合格のために必要な点数とを比較し、差を埋めるためにはどの教科のどの部分をいつまでに対策すべきか、具体的な計画に落とし込みましょう。

前述の通り、高3の1年間だけで受験勉強を完結させようと思うと、ほかの受験生の1.5倍も勉強しなくてはなりません。できるだけ高1や高2のうちに主要科目の基礎学力を上げておき、高3からは苦手な教科の得点を伸ばしていくことに時間を割けると理想的です。そして、高3の夏までに苦手な教科を克服し、秋以降は演習問題に注力して取り組んで本番で求められる応用力を身に付けましょう。早慶などの難関私大では主要科目の中でも英語の比重が高い傾向にあり、特に得点配分が高い長文読解は基本的な英文法が理解できていないと歯が立ちません。主要科目の中でも、英語の対策は早いうちから始めておきましょう。

5-2.志望校の傾向を知る

志望校の傾向に合わせた対策も必要です。大学によって出題傾向は異なります。志望校の過去問を見て、問題の出題傾向や得点配分などを確認しておきましょう。さらに学部によっても、どの教科を重視するのか、暗記問題と論述式のどちらに比重を置くのかなど、傾向が大きく異なります。ある程度受験が迫ってきた段階で志望学部も絞り、ポイントを押さえた学習を行うのがコツです。傾向に合わせた学習を行うことで、効率よく時間を使えます。結果として、偏差値が足りなかった志望校を合格圏内に捉えられる可能性も高まります。

過去問は志望校や志望学部の傾向を知るのに有効ですが、過去問にばかり向き合っているのはあまり得策とはいえません。なぜならば、まず過去問を解くのにはそれなりに時間がかかります。しかし、難関校合格のためには、覚えるべき公式や文法は山ほどあります。また、過去問がすらすらと解けるようになったところで、まったく同じ問題が出題されることはありません。さらに、古すぎる過去問では参考になりません。目安としては過去5年分くらいの過去問を入手し、「受験勉強開始前」「中間期」「本番前」など、定期的に自分の実力を図るツールとして活用しましょう。

早慶クラスを目指すなら勉強量は必要

早慶クラスの大学なると、全国から選りすぐりの優秀な学生が受験に集まってきます。その中で勝ち抜いて合格するためには、かなりの勉強量が必要になります。ただし、勉強時間の長さよりも大事なのは「勉強の効率性」です。過去問で傾向をつかみ、志望校との実力差を把握して対策を絞るなど、早いうちに合格のための学習計画を立てましょう。

 

関連記事

PickUp記事