友達と一緒に勉強して身になるの?効率的に勉強するためのポイント

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一人で勉強を続けていると、なかなかやる気が出ないときがあります。このようなときには、友達を誘って一緒に勉強してみるという方法もあります。しかし、なかには「友達と勉強をして、本当に身になるのか」という点が気になる人も多いでしょう。この記事では、友達と一緒に勉強するメリット・デメリットを紹介し、一緒に勉強する場合に気を付けるべきことについて解説していきます。

1.友達と一緒に勉強するメリット・デメリットとは?

友達と一緒に勉強をする場合、理解度や効率の良さにこだわるなら、メリット・デメリットを把握しておくことが欠かせません。ここからは、友達と勉強するときのメリットとデメリットについて、それぞれ紹介していきます。

1-1.友達と一緒に勉強するメリット

まずはメリットについて見ていきましょう。

1-1-1.勉強への意欲が維持できる

一人で机に向かって勉強していると、なかなかやる気が出ないという問題に直面することもあります。このような場合、同じ「勉強をする」という目的を持った友達同士で集まると、「勉強しなければならない雰囲気」を作ることができます。すると、自然とやる気が出てくる可能性があるのです。また、勉強している友だちを見ると刺激を受けて、「友達もしているのだから、自分も勉強をしなければならない」という気持ちになりやすいというメリットもあります。このように、勉強するという目的を持ったうえで友達と集まれば、モチベーションを維持しやすくなるのです。

1-1-2.わからない問題があれば友達に聞ける

勉強をしていると、必ずわからないところが出てきます。もし、一人で勉強しているときにわからない問題があるとそこで考え込んでしまい、次に進めなくなってしまう恐れもあるでしょう。自分一人で勉強している場合、わからない問題があると、教科書で調べるなどして解決するのが一般的です。ただし、自分で調べて解決するというこのやり方には、場合によっては「時間がかかりすぎてしまう」「完全に理解できるとは限らない」などのデメリットがあるのです。

また、わからないところが解決できなければ、そのときは結局そのままにして、後日先生に聞くなどして解決するというパターンもあります。このように、わからない問題に直面した場合、解決する方法はこの2択になるケースがほとんどです。しかし、友達と一緒に勉強すると、わからない問題があったときでもお互い気軽に質問し合えるのですぐに解決することができ、効率的に勉強を進めることができるというメリットがあります。

1-1-3.インプットだけでなくアウトプットができる

一人で勉強する場合、インプットに終始してしまうという人は少なくありません。しかし、テストで高得点につなげるためには、アウトプットをする機会を設けることが重要です。友達と勉強すれば、友達に対して説明するなどしてアウトプットする機会が得られます。たとえば、友達に勉強を教えてあげると、アウトプットの作業をしたことになります。勉強では、インプットをした後にアウトプットをすることによって覚えた知識をしっかりと身に付け、理解度を高めることが欠かせません。また、アウトプットをする場合は、インプットで得た知識を自分のなかでわかりやすく組み立てなおす必要があるため、この作業を行うこと自体が脳の活性化に役立つといえます。

1-1-4.友達の勉強方法や自分の理解度を知ることができる

いつも一人で勉強していると、同年代の友達がどのような勉強方法をしているのかを知ることはできません。友達と一緒に勉強することで新しい勉強方法を知ることができれば、「こういう勉強方法もあるのだ」という発見にもつながります。友達の勉強方法を見て、効率が良いと感じた場合には、自分の勉強法として新たに取り入れてみても良いでしょう。さらに、友達の勉強内容を確認すると、自分の進捗状況や理解度などが客観的に評価できるというメリットもあります。

1-1-5.気分転換になったり時には刺激しあえる

長時間集中して勉強するのは難しいので、ときには息抜きをすることも大切です。友達と勉強することによって、気分転換をしたり、刺激しあえたりできる点はメリットのひとつといえます。たとえば、集中力が切れてしまったときには友達と会話をすれば、息抜きになるでしょう。また、勉強中に問題を出し合ったり、ときには競争したりしながら取り組めば、自然と「負けたくない」という気持ちになり、集中力がアップする可能性もあります。

1-2.友達と一緒に勉強するデメリット

次に、デメリットについて説明していきます。

1-2-1.遊んでしまって勉強にならない

友達と勉強すると、遊んでしまって勉強にならないというデメリットもあります。たとえば、勉強に対する意欲が低い友達ばかりが集まってしまうと、なかなか「勉強しよう」という雰囲気になりません。その結果、おしゃべりしてしまったり、遊んでしまったりするなどして、勉強が全然進まないという問題につながる場合もあるでしょう。また、「勉強会をした」という事実にある程度の時間を費やすと、それだけで勉強したつもりになってしまうというデメリットもあるのです。友達と一緒に勉強するのが、全面的に悪いわけではありません。しかし、高効率で勉強を進めたいなら、一緒に勉強する友達がどのような意識で取り組んでいるかも重要です。

1-2-2.友達と学力を比べてしまいネガティブになる

友達と一緒に勉強すると、その友達の学力がどれくらいかもわかります。そのため、人によっては自らの状況と比べてしまい、「自分は全然勉強ができない」などとネガティブになってしまうケースもあるのです。このような性格の人が友達と勉強すると、無駄に焦ったり、自信がなくなってしまったりした結果、モチベーションが下がってしまうこともあります。

1-2-3.一人で勉強するのが苦手になる

いつも友達と勉強していると、次第に友達と一緒に勉強するという環境に慣れてきます。すると、いつの間にか一人で勉強に取り組むことが苦手になってしまう恐れがあるでしょう。また、自分の勉強時間を自分自身で管理したり、一人きりで勉強するときに集中したりすることができなくなると、受験のときになって困る可能性があります。受験シーズンになると、自宅で個人学習をすることも増えます。特に、受験前になると友達と一緒に勉強できる時間も限られてくるので、一人で勉強することが困難になるほど友達に頼るのは避けるべきです。

2.効率的に友達と勉強するためのポイント

効率的に友達と勉強を進めていくためには、ポイントを押さえておく必要があります。ここからは、友達と効率良く勉強を進めるためのポイントについて見ていきましょう。

2-1.勉強の進捗管理を友達に任せっきりにしない

友達と一緒に勉強すると、友達に頼りすぎるあまり、なかには自分のスケジュール管理まで友達に任せてしまう人もいます。誰かに勉強のスケジュール管理や進捗管理を任せきりにしてしまうと、自分一人だけで勉強することができなくなってしまう恐れもあるのです。特に、受験前には一人だけで勉強しなければならないことも増えるため、受験学年に入る前に勉強の進め方など、ある程度は自分自身で管理できるようになっておくのが理想的です。

また、友達と勉強会を開く場合には、「みんなで勉強会をしよう」と企画をする人の存在が必要です。もし自分がリーダー的な役割をするのであれば、「勉強しよう」という雰囲気をいかにして作るのかも重要になってきます。加えて、自分自身で時間割を決めるなどして、どれくらいのペースで勉強を進めていくべきかが管理できれば、効果的な学習が実現する可能性が高いといえるでしょう。

2-2.交互に問題を出すなどアウトプットの場を作る

インプットの段階で得た知識をしっかりと定着させるためには、アウトプットをすることが欠かせません。友達と一緒に勉強することの最大のメリットは、「アウトプットの場ができる」という点にあります。そのため、勉強したことをお互いに説明する時間を設けるなどして、意識的にアウトプットをするように努めることが大切です。特に、お互いが苦手な分野について問題を出し合うなどしてアウトプットしていくと、知識がより定着していきます。

2-3.スケジュールや目的を綿密に決めておく

友達と一緒に勉強する場合、スケジュールや目的をはっきりとさせておくことが欠かせません。たとえば、勉強の時間割を決め、「○時までに○○ができるようにする」など目的を明確にしておくと、友達同士で遊んでしまったり、だらだらすごしたりすることが防ぎやすくなります。また、テストを控えているときには、みんなで目標の点数を掲げておくのも良いでしょう。たとえば、「全員英語で80点以上をとる」など、目標をはっきりさせておけば、モチベーションが維持しやすくなります。ほかには、次にみんなで集まるときまでの宿題を決めておき、「必ずやってこよう」と約束しておくという方法も効果的です。

3.一人で勉強or友達と一緒に勉強どちらが良い?

効果的な勉強方法で悩んでいる場合、結局一人で勉強するのか、友達と勉強したほうが良いのかという点が悩みどころとなります。どちらを選んだほうが効果的かは人によって異なるので、一概にどちらが良いとはいえません。しかし、なかにはまずは友達と一緒に勉強するところから始めたほうが、スムーズに進んでいくという人もいます。たとえば、「一人で机に向かうと、まったく意欲がわかない」や「わからないことが多すぎる」などの問題を抱えている場合には、自分一人だと勉強が進まない可能性が高いので、友達と勉強してやる気が出るように働きかけてみると良いでしょう。

ただし、自分一人で集中して勉強ができ、スケジュール管理までしっかりと行える場合は、わざわざ時間を合わせて友達と一緒に勉強する必要はありません。なかには、「自分のペースで取り組みたい」「一人のほうが集中できる」という人もいるので、このようなタイプの人は一人で勉強するという習慣を継続していきましょう。また、友達と集まって勉強することによって、「遊んでしまう」「おしゃべりしてしまう」という状況に悩んでいるのであれば、複数人で勉強することは控えるべきです。一人で勉強することはいつか必ず必要になってくるので、一人でも集中できる学習環境を作っていきましょう。

友達と一緒に勉強するときのポイントを押さえ効率的に学ぼう!

周りと比較して自分だけ勉強が進んでいないと感じると、どうしても焦ってしまうものです。「友達に勉強を教えてもらいたい」や「友達に教えることでアウトプットしたい」などと考えている場合は、友達との勉強会を企画してみましょう。このときには今回紹介した友達と一緒に勉強するときのポイントを押さえたうえで、効率的に勉強できるような環境を自分から作っていくことが大切です。

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