受験生なのに勉強してない!今からやる気を出して巻き返すための方法!

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本番まであとわずかであるのに、勉強する気が起きなくて焦っている受験生もいるのではないでしょうか。勉強は集中力を持ってやらなければなかなか身に付いてくれません。だからこそ、やる気を出して勉強することは、受験を乗り切るための秘訣でもあります。それでは、どうすれば勉強のやる気を引き出すことができるのでしょうか。今回は、勉強していない受験生が、今からでもやる気を出して巻き返すための方法を紹介します。

1.勉強できない原因を特定する

やる気が全く起きていないのに、無理やり勉強しようとするのは良いことではありません。やる気もなく惰性で勉強したところで、成績は向上するものではなく、かえって時間を無駄に費やしてしまうことになるでしょう。勉強できなくて困っているなら、まずは自分がどうして勉強できていないのか原因を特定することが先決です。自分の生活、環境、勉強の習慣などを振り返ってみましょう。どこかに原因が隠れているかもしれません。

1-1.集中できる環境が作れていない

受験勉強というのは、まず集中できる環境がなければはかどりません。心では勉強したいと考えていても、その環境が整っていなければ、勉強のやる気を引き出すことも難しくなってしまいます。たとえば、部活動が忙しく、勉強に時間を割けられなかったり、学校の行事で手がいっぱいになって、勉強する時間を作れなかったりなど、忙しさや疲れから勉強できなくなっている場合です。この場合、自分では勉強したくても体がついてきてくれなくて、勉強のやる気が起きなくなっていると考えられます。

また、集中して勉強するためには、勉強する場所も非常に重要です。近くにスマホやテレビ、ゲームがあるような環境で勉強していると、どうしても誘惑に負けて遊んでしまうということもあります。このように、勉強に適さない場所で頑張ろうとしても、なかなか集中力を持って机に向かうことはできないでしょう。ほかにも、親から「勉強しなさい」と強くいわれ過ぎて、かえって勉強の意欲を失ってしまうという受験生もいます。このように、勉強のやる気には、周囲の環境が大きく影響するといえます。やる気を持って勉強するためにも、まずは環境を整えることから始めましょう。

1-2.勉強しても成績が上がらないのでやる気になれない

受験勉強というのは、あくまで大学受験に合格するための手段です。多くの受験生は、大学に受かるために勉強しているのであり、自分から好きで勉強しているという受験生はほとんどいないのではないでしょうか。つまり、多くの受験生にとって、受験勉強というのはできればやりたくない嫌なことだということです。嫌なことを続けるというのは、受験生に限らず、誰にとっても難しいことです。しかし、嫌なことの中にも、楽しさを見つけることはできます。

やりたくない仕事をしていても、誰かに褒められたり、成果を上げられたりしたときはやりがいを感じられるものです。それと同じで、成績が上がったり、そのことを褒められたりすれば、嫌な勉強の中にもやる気を見出すことができるのです。逆に、頑張って勉強しているにもかかわらず、成績がなかなか上がっていかないと、次第にやる気を出すことも難しくなってしまいます。それは、嫌なことが嫌なままになってしまい、やりがいを見出すことができなくなってしまうからです。

成績が上がらなければ、受験そのものにも不安を抱くようになるでしょう。本当に大学に受かれるかどうかわからなくなり、希望を見出せなくなってしまうのです。希望のない戦いとなれば、勉強に身が入らなくなるのも無理はありません。そのように、勉強に集中することが難しい精神状態になれば、やる気を引き出すことも困難となってしまうのです。

2.やる気を出す方法

勉強のやる気が出なくても、受験の本番は待ってはくれません。たとえやる気が出なくても、受験生は勉強しなければならないのです。それでは、勉強のやる気を出すには具体的にどうすれば良いのでしょうか。ここでは、やる気を出す方法を解説します。

2-1.簡単な問題集から始めて成功体験をつくる

もし、成績が上がらずに勉強のやる気が出なくなっているなら、まずは小さな成功体験を積み重ねるということを実践してみましょう。人間というのは、うまくいっていることをやろうとするとやる気が出てくる生き物です。勉強でも、模試で成績が上がっていたり、判定が志望校に近づいたりすれば、自然とやる気がわき出てくるものです。もちろん、多くの受験生が一律で受ける模試では、高い得点を残すのも簡単ではありません。むしろ、そういう模試などで失敗したからこそ、やる気を失ってしまったという受験生も多いでしょう。

ですから、まずは簡単な問題集に答えてみて、高得点を取るということを目指してみるのです。易しめの問題集なら、高い得点を挙げることも難しくはありません。また、単に解答するだけではなく、しっかり答え合わせをして、合っていたところに自分で〇を付けるのも大切です。〇がたくさん付けば、それだけでもやる気アップの効果があります。〇がたくさん付くということは、勉強で成果を上げられたということです。そのようにして、小さな成果、小さな成功体験を積み重ねていけば、勉強そのものにも徐々にやる気ややりがいを見出していけるようになります。

2-2.実際に志望校に足を運ぶ

やる気を持って何かに打ち込むには、明確な目標があったほうが望ましいといえます。なぜなら、明確な目標があれば、少々嫌なことがあっても乗り越えていけるからです。受験においては、志望校を決めることが明確な目標になります。ただ、やる気が湧かなくて困っている受験生の中には、模試での判定が芳しくなく、目標が遠ざかってしまったと感じている人もいるでしょう。その結果、さらにやる気が出なくなり、勉強にも手が付かないという状態になっているのかもしれません。

もしそうなら、目標をもっと身近に感じられるような体験をしてみましょう。たとえば、実際に志望校に足を運んでみるというのもひとつの手です。実際の大学の雰囲気や、実際の学生の姿を見て感じることで、自分も一年後そうなりたいという意欲が生まれてくることがあるのです。そうした意欲が生まれてくれば、勉強のやる気を引き出すことも決して難しくなくなります。

志望校に足を運ぶのは、自分の目標をよりリアルに感じるための手段です。実際に行ってみれば、この大学に行ってみたいという思いが強くなるだけではなく、この大学に行くにはどうすれば良いかということも考えるようになります。目標をよりはっきりと感じられるようになり、この大学に受かるために受験勉強をするのだという目的もより明確になります。ちなみに、志望校に足を運ぶのは、できれば何のイベントも行われていない平日の大学のほうが良いでしょう。そのほうが、自分が大学生になった姿をリアルに想像できます。

3.勉強を巻き返す方法

いろいろな方法を実践して、勉強のやる気を引き出すことができたら、本番の試験に向けていっそう集中力を持って勉強に臨まなければなりません。ただでさえ後れを取っているなら、残された時間を有効に使って勉強を巻き返す必要があります。それでは、実際に勉強を巻き返すにはどうすれば良いのか、その方法を具体的に見ていくことにしましょう。

3-1.模試を受ける

やる気が起きなくて勉強していなかった受験生は、今の自分がどの程度のレベルにあるのかもわかっていないことが多いです。効率的に勉強して巻き返すためには、現状のレベルをまずは把握しておく必要があります。そのためにも、模試を積極的に受けるようにしてみましょう。模試を受けることで、自分の学力レベルの変動を知ることができ、自分がどの程度のレベルにあるのかわかってきます。

また、模試を受ければ自分の苦手な分野もはっきりします。本番を突破するためには、苦手分野の克服は不可欠な要素です。模試で苦手分野が分かれば、その部分に注力して勉強することができるようになります。そうすることによって、勉強効率もアップして、少ない時間を有効利用できるようになるのです。実際の雰囲気を疑似体験できるという意味でも、模試を受ける意義は大きいので、本番に向けて意欲的に模試に参加しましょう。

3-2.反復練習を大事にする

効率的な勉強を心がけるなら、反復練習に力を入れることも大切です。反復練習は、一度覚えたことを記憶に定着させるための訓練です。人間の脳というのは、必要がないと判断した情報から自動的に忘れるようにできています。そのため、一度しか勉強していないことは、もう記憶に必要ないと脳に判断されてしまって、すぐに忘れてしまいがちなのです。

反復練習は、いわば脳に対して錯覚をかけるような作業になります。つまり、何度も覚えようとすることによって、脳に「この情報は大事な情報なのだ」と錯覚させるのです。一度学んだことはしっかり復習し、何度も反復的に覚えようとすることで、より記憶に定着しやすくなります。これは脳の仕組みとしてそうなっているので、遠回りのように見えても、しっかり反復練習することが効率的な知識習得につながります。

3-3.スケジュールをしっかり立てて勉強する

時間がないからといって、闇雲に勉強していては非効率的です。むしろ、本番まで日が浅いからこそ、目標に向けてしっかりスケジュールを立てることが重要です。本番から逆算してスケジュールを立てることは、目標をより明確に認識することにもつながります。また、スケジュールを立てて勉強すれば、本番に必要ないことは省くことになるので、勉強効率もアップします。本番まで時間がないときこそ、綿密な勉強計画を立てて、「闇雲に勉強する状態」から脱しましょう。

3-4.夜より朝に勉強する

勉強時間があまり残されていないと、つい徹夜して足りない勉強時間を確保しようとしてしまいがちです。しかし、効率的な勉強にとって、睡眠時間を削ることは悪手です。知識というのは、実は寝ている時間に定着し、蓄積されていきます。もし、睡眠時間を削って勉強していると、いくら頑張っても記憶がなかなか定着せず、覚えたことをすぐ忘れてしまうようになってしまうかもしれません。

また、勉強は夜遅くまでするより、朝早く起きてやったほうが効率的です。早朝に勉強をすると、大脳辺縁系にある偏桃体という部分を活性化できるといわれています。偏桃体は記憶と関係している脳の部位で、ここを活性化させると記憶力も高まりやすいため、朝学習は勉強した項目を記憶しておきやすい方法なのです。

3-5.思い切って塾や家庭教師に頼る

巻き返しを図りたいなら、思い切って塾や家庭教師に頼るのもひとつの手です。自分で学習しようにも、何から手を付ければ良いかわからないという受験生も少なくありません。塾や家庭教師は、いわば受験のプロですから、本番へ向けての正しい道を示してくれますし、わからない部分も質問できるので、勉強効率もよりはかどります。

また、勉強する環境という意味で考えても、塾や家庭教師に頼る意義は大きいといえます。塾に行けば、同じように勉強している受験生と切磋琢磨できますし、家庭教師に依頼すれば自分をなかば強制的に勉強する環境に置くことができるでしょう。ただ、自分をそうした環境に置いても、やる気を引き出させてくれる先生や講師がいないとなかなか勉強には打ち込めません。

ですから、単に塾や家庭教師に頼るだけではなく、自分に合った勉強法を提案してくれるような塾・家庭教師を探すことが大切です。優れた講師は、受験のプロだからこそ、やる気を引き出させてくれることにも長けていますし、正しい勉強法を指導して成功まで導いてくれます。効率的に勉強したいなら、信頼できる塾や講師の力もぜひ借りてみましょう。

自分にあったやる気の出し方で受験にむけて学習しよう

やる気の出る環境や状況は、人によって大きく異なります。ですから、成功体験を蓄積してみたり、志望校へ足を運んでみたりなど、まずはやる気を出すいろいろな方法を実践してみて、自分に合ったやり方で勉強する意欲を引き出してみましょう。もちろん、やる気が出ても、正しいアプローチをしなければ合格はできません。そのためにも、塾といった受験のプロの力を借りることも視野に入れ、本番へ向けてしっかり準備を整えましょう。

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