勉強嫌いから誰でも勉強が好きになる方法とは

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学生のなかには勉強が大好きという人もいます。そういう学生なら、毎日机に向かうのもまったく苦にならず、努力をしているという意識すらなしで良い成績を収めることができるはずです。しかし、実際のところは勉強が苦手、あるいは好きじゃないという人のほうがは多いのではないでしょうか。そこで、この記事では一体どうすれば勉強が好きになれるのかを解説していきます。

1.なぜ勉強を好きになれないのか?

大勢の学生のなかでも勉強が大好きな人は少ないかもしれません。多くの人は、勉強が嫌いでも頑張ってやっていたり、嫌いだけど必要に迫られて仕方なくやっていたりすることも多い傾向です。そもそも、なぜ勉強を好きになれないのでしょうか。まずは、その原因から探っていきます。

1-1.勉強がそもそも苦手だから

人は、自分の得意なことに対して意欲的に取り組もうとする傾向があります。陸上が得意なら少しでも良い記録を出そうと練習を重ねたり、料理が得意なら次々と新しいメニューに挑戦していったりといった具合です。一方、苦手なことは考えるだけで苦痛に感じてしまう人は少なくありません。なぜなら、それを行う前からうまくいかないことが想像できてしまうからです。例えば、スポーツの苦手な人はスポーツをすることに対してストレスを感じますし、苦手な食べ物は見ただけで嫌な気分になります。

これは、勉強が苦手な人も同様です。その結果、苦手だから勉強をなるべくしないようにし、勉強をしないからますます苦手になっていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。結局のところ、そのスパイラルから抜け出すには勉強をするしかありません。学生にとって、勉強は絶対に避けては通れないものです。そのため、どこかで自分の苦手な気持ちに打ち勝って勉強をする必要が出てきます。問題はそのきっかけをいかにしてつかむかです。

1-2.勉強が何の役に立つのかわからないから

人は、目標がはっきりしていて初めて努力をするものです。「欲しい服があるからバイトを頑張る」「試合に勝ちたいから部活の練習にも力が入る」といったことはその一例です。一方、勉強する目標はあいまいな部分があります。当面の目標は、志望校に入学するためという人もいるでしょう。しかし、それ以前に数学や古文などが将来何の役に立つのかがわからないから勉強をする気になれない人も少なくありません。役に立たないと思っていることを無理やりやらされている感じがするため、やる気がでないというわけです。

たしかに、高校の数学や古文の知識などは専門の職に就く人以外は社会に出てからあまり使う機会はないでしょう。しかし、勉強というのは何も知識を詰め込むためだけにやっているわけではありません。勉強で頭をたくさん使って、多くのことを覚えたり、すごい発想をひらめいたりする経験が大切なのです。そうすることで、思考力が飛躍的に高まり、社会に出て仕事をするうえでもおおいに役立つ可能性が高まります。また、勉強の知識が直接役立つ場面もあります。例えば、グローバル化が進む中で英語の必要性はますます高まっていますし、現代国語における読解力は仕事の資料を読む際にも役に立つでしょう。

1-3.他にやりたいことがあるから

学生時代には、例えば、部活やバンド、生徒会の活動など他にやりたいことが多くて忙しくなりがちです。また、夢中になっている趣味がある人も少なくありません。そうした人たちは、「忙しいから勉強をやる時間がない」「机の前に座っていてもそのことが気になって勉強が手につかない」と言い訳をしがちです。しかし、部活やバンドなど1日中集中しているわけではなく、無駄な時間や空き時間は必ずあるでしょう。無駄をなくしてそれらの時間を利用すれば、勉強との両立は決して不可能ではありません。時間がないと言い訳して目の前のことから逃げる前に、まずは隙間時間を見つけて効率よく勉強する方法を身につけていきましょう。

2.好きな事はスグに覚えられるのが人間

好きなことに対しては、時間を忘れて夢中になれる人は多いのではないでしょうか。例えば、「好きなゲームを何時間もプレイする」「好きな映画のDVDを何回も繰り返して見る」「好きなアイドルのイベントを何時間も待つ」といった具合です。好きな人にとって、それらの行為は決して苦痛ではありません。むしろ、他のことをしているときでさえ、無意識のうちに好きなものについて考えているはずです。そして、四六時中好きなことばかり考えているので、興味があることに関して自然と詳しくなっていきます。

勉強嫌いな人の脳は当然ながら、勉強中しか勉強のことを考えていません。それに対して、勉強好きな人は勉強をしていないときでも、頭の片隅で常に勉強のことを考えています。これでは、勉強好きの人との学力の差はますます広がり、一層勉強嫌いになってしまいかねません。そのため、なんとか勉強好きになる方法を考えて早めに取り組む必要があるのです。

3.勉強を好きなるためのコツ

勉強を少しでも目的を持ったり好きになれたりすれば、勉強に関する悩みは解決したようなものです。そこで、この段落では勉強を好きになるコツについて説明していきます。

3-1.誰かと競い合いながら勉強する

人間には、競争本能が備わっています。興味がないことでも競争という形にすれば、とたんに夢中になれることはよくある話です。例えば、鬼ごっこやドッジボールといった遊びでも意識はしていないものの、そこに競争という要素があるから子どもたちは夢中になります。競い合うという要素を取り除き、単に走ったりボールを投げたりするだけだとそれらの遊びは途端に味気ないものになってしまいます。それは、勉強に関しても同じことがいえるのです。

そのため、友達と競い合いながら勉強をしてみるのはいかがでしょうか。勝負をして勝ったほうが何かを得られるようにするのです。しかし、それほど大きなものを賭ける必要はありません。試験で勝ったほうがジュースをおごるといった程度でも意外とやる気はでるものです。ただし、競う相手は選んだほうがよいでしょう。最初から勝てるとわかっている相手では、あまりやる気はでないものです。また、相手も遊んでいるからと一緒になって怠けてしまうことになりかねません。自分より実力があり、意識の高い友達を選ぶのが理想的です。

3-2.勉強は無駄にならないことを理解する

「学校の勉強ができることと仕事で求められる能力は違う」という言葉をよく耳にします。たしかに、それはある意味では事実です。外資系の企業に就職するのなら、英語は役に立つかもしれません。しかし、数学や歴史、化学などの勉強ができたからといって、その知識が直接仕事に生かせるわけではありません。無駄な勉強をしていると思えば思うほど、とたんに勉強に対してやる気が出なくなる人がいますが、一生懸命勉強をした事実は決して無駄ではないのです。

なぜなら、覚えた知識は役に立たなかったとしても、今やるべきことに頑張って取り組む能力は社会に出てからも必要とされるからです。例えば、「今自分のやっている仕事に一体なんの意味があるのだろうか」などと感じ、そのたびにやる気をなくしていては、雇っている側は困ってしまいます。仕事というのは、与えられた役割を確実にこなすことが大切なのです。そう考えると、学生時代に学業に対して行ってきた努力の質と量は、自分自身に対する自信や誇りにつながるでしょう。また、努力できる自分に誇りと自信を持つことができたなら、社会に出てからも前向きな気持ちで仕事に取り組めるのではないでしょうか。

3-3.明確な目標を持ち部屋に張る

東大合格者の9割以上が自分の部屋に「東大合格」という紙を貼っているといわれていますが、これには理由があります。人間ものは、目標がはっきりしていたほうが俄然やる気がでてくるものです。つまり、毎日漠然と机の前に座るよりも東大というゴールを意識しながら勉強をしたほうが、集中力が格段に高まるというわけです。さらに、自分の生活の中に志望校に関連するものを取り入れると、無意識のうちに頭の中で目標について意識するようになります。

例えば、志望校の赤本を目につくところに置いておいたり、部屋を模様替えして志望校を連想させるような飾りつけをしたりするといった具合です。このように、目標に関するシグナルを送り続けると、自然と目標を達成するにはどうすればよいのかを考えるようになります。結果として、勉強に対して前向きに取り組めるようになれるはずです。

3-4.実際に大学へ行ってみる

いうまでもなく、受験勉強の直接的な目的は希望する大学に入学することです。そのため、志望校についてはなるべく詳しく知っておいたほうがよいでしょう。「自分が目指している大学がどういうところなのか」について明確にわかれば、やる気もより高まってくることが期待できます。そのため、自分が目指している大学の素晴らしさがわからない人は、オープンキャンパスや文化祭などを利用して実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

特に、オープンキャンパスに参加すると、キャンパス内施設の見学ツアーや体験講義、研究内容の発表などを体感できます。入学してからどのようなキャンパスライフを送るのかをかなり詳しく知ることができればモチベーションを上げることにも役立つでしょう。いずれにせよ、勉強嫌いを克服してモチベーションを上げるには、「この大学に行きたい」という気持ちを最大限に高めることが最も大切です。

3-5.周りの環境を変えてみる

東大生の9割以上が進学校出身という事実があります。もちろん、進学校に入学した時点で、すでに成績優秀者ということもあるでしょう。また、授業のレベルも難関大学向けに組まれているので、ある意味当然の結果だといえるかもしれません。しかし、それに加えて見逃せないのが周囲の環境の違いです。進学校では、友人同士の会話も受験や勉強の話がメイントピックスとなり、それらを意識する機会が多くなります。そうなると、自然に「勉強をしなくては」という気持ちが芽生えてくることが期待できるのです。

そのため、勉強嫌いを克服しようと思うのなら、自分の周りの環境をより学習意欲が高まるように変えてみるのも一つの手ではないでしょうか。方法の一つとして一番手っ取り早いのが、自分と同じ目標を持っていて、自分より頭がいい人と仲良くなることです。

自分に合った好きになる方法を試してみよう

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、好きなジャンルで腕を磨いていくのは比較的かんたんです。しかし、世の中には嫌なことでもどうしてもしなくてはならない局面がでてきます。学生にとっては、勉強がそれにあたります。とはいうものの、嫌々やっても勉強はなかなか身につきません。せっかく勉強に時間を費やすなら、楽しみながら勉強をする工夫をしてみることが成功への近道です。

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