「もう勉強したくない」人へ！勉強できるようになるために

受験を控えると、誰もが志望校に合格するため勉強します。しかし、多くの人が勉強するなかで、「もう勉強したくない」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな人のために勉強したくない理由や、なぜ勉強しなくてはならないのかを解説するとともに、どうしたらまた勉強したくなるかについても紹介していきます。

1.なぜ勉強したくないのか？

受験生は、受験シーズンを迎えると志望校に合格するため勉強します。しかし、さまざまな理由から「勉強したくない」という思いを抱く人も少なくありません。そこで、ここではなぜ勉強したくないのか、その理由について解説していきます。

1-1.思うように成績が上がらない

勉強したくないと思う大きな理由の一つは、「自分では精一杯頑張っているのに、思うように成績が上がらない」といったことがあげられます。受験を控えると志望校に合格するため、テレビやゲーム、友達との交遊などさまざまなことを我慢して机に向かう人が多い傾向です。学校から帰ってからも、塾へ行ったり図書館へ行ったりして遅くまで必死になって勉強している人も少なくありません。そのため、成果が出ないと心が折れて「勉強したくない」と思ってしまうのは当然です。

また、頑張っているのに一向に成績が上がらないと、「志望校に合格できるのか」と不安になってしまいます。その結果、勉強したくないと思う以前に勉強に集中できない精神状態になってしまう可能性もあるのです。

1-2.勉強が何の役に立つのかわからない

「今やっている勉強が何の役に立つのかわからない」「勉強する意味がわからない」という思いがでてくると、「勉強したくない」という思いにつながります。例えば、数学の難しい公式を覚えたり英語の文法や単語を数多く覚えたりすることが、大人になったときに何の役に立つのか疑問に感じる人は少なくありません。今、勉強することが自分自身や自分の将来にとってどんな価値があるのがわからなくなると、勉強すること自体の意味がわからなくなります。

さらに、自分が今覚えたことが今後の成績アップにつながるのかわからなくなっても、努力していることが無駄になると思えてきていまい、勉強したくなくなってしまうのです。

1-3.やりたいことが他にあるから

勉強以外で楽しいことがあると、勉強したくなくなります。趣味がある人はなおさらです。例えば、趣味が音楽の場合は勉強よりも音楽を聴いていたり楽器を触っていたりしたいと思うでしょう。野球やサッカー、ダンスやバレーなどのスポーツが趣味の場合は、勉強よりも自分がやっているスポーツに関しての上達を優先したくなります。漫画やゲームも同じです。この2つは、男女を問わず小学生から高校生まで、あらゆる世代の子どもがハマりやすく勉強の妨げとなっています。

また、中学生後半から高校生にかけては恋愛する人もいるでしょう。初めて彼氏彼女ができると、勉強よりも相手のことを考えることが楽しくなってしまうことは珍しくありません。「とにかくずっと一緒に居たい」「どこかにデートに行きたい」という衝動にかられて我慢できなくなります。このように、勉強以外のことが楽しくなりすぎてしまうと、勉強したくなくなるのです。

1-4.単純に疲れてしまった

勉強したくないと思う理由に、「単純に疲れてしまった」ということもあげられます。一般的な学校生活を送っていても、体は疲れます。それに加えて、野球やサッカー、ダンスやバレーなどの体を激しく動かす部活動に参加している場合、家に帰るころには疲労困憊になっている人も多いのではないでしょうか。そんな疲れた体で、無理に勉強をやらなければと、自分を追い込んでしまっては苦痛にすら感じてしまいます。また、疲れは精神的なものもあります。例えば、受験勉強はここまで勉強すれば必ず合格すると決められているのではありません。

実際に志望校の入学試験を受け、その試験に合格しなければ終わりがこないのです。志望校へ合格するために勉強を頑張り続けていると、どこまで学べば合格するのか確実ではないことから、「もっと学んだほうがよいのでは」と思うものがどんどん増えていきます。そうなると、精神的に追い込まれていった結果、「勉強したくない」という思いにかられてしまうのです。

2.なぜ勉強しなくてはいけないのか

ほとんどの人が勉強しなくてはいけない状況であるにもかかわらず、「勉強したくない」という思いから逃れられない人も少なくありません。ここからは、なぜ勉強しなくてはいけないのかを解説していきます。

2-1.将来の可能性が広がる

やるべきときに勉強をやらなくてはいけない理由の一つは、自分の将来の可能性が広がるからです。日本では、中学校までが義務教育のため、高校からは法律上行かなくても問題ありません。しかし、将来の夢やなりたい職業がある場合は、その通過点として学力が必要となることが多い傾向です。例えば、中学生のときには勉強が嫌いで将来の夢や、なりたいことが見つからないとの理由で高校や大学に行かなかった場合はどうなるでしょうか。もし、その後の人生のなかで、「教師になりたい」という夢を持った場合には、大学で教職課程を専攻して資格が取れるよう努力しなければなりません。しかし、高校や大学に進学していない場合は、いざ夢を持ったとしても目指す道が長すぎてあきらめてしまうことにもなりかねないのです。

中高生には、将来の可能性が広く与えられています。現在夢やなりたいものがなかったとしても、自分が夢中になれるものなどを見つけたときに、高校や大学を卒業していないことが理由で無理だとあきらめる可能性をなくしておくべきです。勉強ができる環境がそろっているにもかかわらず、その時々の好き嫌いや苦手意識によって進学をあきらめることは、自分の可能性を狭めてしまうためおすすめしません。

10代のころは、特に感情が動く時期でもあります。中高生のころに将来の夢や目標が明確になっている場合でも、今の考えや夢が変わる可能性があるのです。未来の予測は難しく、人生の選択肢を多く残しておくことが大切となります。学歴は、どの道に進むにしろ無駄にはなりませんし、その後の人生で大きな力となる可能性が高いでしょう。

2-2.思考力が鍛えられる

若いころに勉強をしなくていけない理由に、思考力が鍛えられることもあげられます。大人になって仕事を始めると、それぞれの仕事固有の技術で勝負することになりますが、その前提として思考力や判断力などが頭脳の強さが重要です。また、仕事だけではなく専業主婦の場合も同じです。大人になると子どものときとは違い、さまざまな問題が起こります。それを解決するためには、思考力と判断力が必須です。

問題解決能力や思考力、判断力というのは頭の柔らかい学生時代にトレーニングすることで身につきます。学生時代に頭脳を十分に鍛えておいた場合と、鍛えていなかった場合では、人生の難題に直面したときに歴然とした違いが出てきてしまうでしょう。

2-3.努力できる人間になれる

学生時代に勉強をしておくと、ここぞというときに努力ができる大人になることが期待できます。人生のなかで何かを成し遂げるときには努力が必要なため、勉強でも自分なりの目標を明確にして成し遂げる努力を経験しておくことが必要です。学生時代だけではなく、自分を律して努力できない人は、いざというときに自分ができない理由を正当化して逃げてしまうことも少なくありません。学生時代は、頭が柔らかく知識も吸収できる時期のため、この時期に努力することを身につけておくと、大人になってからも努力した経験を活かすことができるでしょう。

勉強というのは、努力をすればするだけ、結果がついてくるものです。受験は、1発勝負という面もありますが、たとえ試験に落ちてしまっても人生という長い目線で考えれば、勉強したことは決して無駄にはなりません。大人になると、何でも自分で決められるようになりますが、コツコツと努力ができるかできないかでは歩む人生が大きく変わってきてしまいます。

3.どうしたら勉強できるようになるのか

勉強するモチベーションが上げられず悩んでいる人も多いかもしれません。そこで、ここからは勉強したくないときにどうしたら勉強できるのかを紹介していきます。

3-1.志望校に訪れてみる

日々勉強してくなかで、さまざまな理由から勉強したくないと思った場合には、実際に志望校に行ってみることをおすすめします。受験勉強をする前には、志望校を決めてから始める人が多い傾向です。しかし、自分の実力などから何となく偏差値が近い志望校を決めた人も多いのではないでしょうか。そうした場合には、実際に志望校へ行くことによって、モチベーションを上げることが期待できます。

また、初めから志を持って志望校を決めた場合でも、できるかぎり志望校を訪れておくとよいでしょう。キャンパスの雰囲気や、実際に通っている学生の姿をみることでモチベーションが上がったり、不安を抱いていた場合にはその不安を解消できたりします。また、大学受験の場合は、合格した後、普段の学生生活の時間を体感するために、イベントごとが何もない普通の日に訪れることもおすすめです。

3-2.部屋の整理整頓など少し環境を変えてみる

勉強したくないと思ったときには、勉強している環境を変えてみることもおすすめです。例えば、散らかっている机で勉強している場合には、1度机の上のものを片付けるとよいでしょう。これは、脳科学的にも意味があるといわれています。机が散らかっていると目から入ってくる情報が多くなり、脳に負担がかかるといわれているのです。脳に負担がかかると、勉強に集中できなくなり、心身共に疲れやすくなります。机を片付けて整理することで情報も整理することにつながり、結果、勉強に集中できるようになるのです。

3-3.続けられる範囲でルーティーンを決めてみる

自分ができる範囲でのルーティーンを決めることも、勉強できるようになることにつながります。ルーティーンは、夏休みや冬休みなどの比較的自由な時間が多くある時期に効果を発揮します。また、勉強時間で決めるのではなく、項目や数で決めるとよいです。例えば、「自分より成績が上の友人が1日6時間勉強しているから自分は8時間勉強しよう」といったように時間で決めるとします。

しかし、やりたくないと思ったときに、「あと何時間やらなければ」と思いながら勉強をしても、成果として身につくかは疑問です。そのため、目標を時間ではなく例えば「数学の問題集は1日2章進める」といった決め方をすると、安定した勉強量をこなすことができます。また、ルーティーンを早く終わらせれば勉強以外の楽しいことができてモチベーションアップにもつながります。

3-4.自分ができるところまで戻って勉強し直す

勉強を進めていくなかで、「内容がわからなくなって勉強したくない」と思うケースもあります。そういったときには、そのままにせずに「自分がどこまでわかって、どこからわからないのか」をしっかりと確認することが大切です。わからない部分をそのままにして先に進んでも、先の内容もわからなくなります。また、わからなかったことが、わかるようになるから面白いというのが勉強の醍醐味です。わかってこそ次に進みたくなり、勉強の本当の楽しさを実感できます。わからなくなったら、わかるところまで戻って勉強をし直す癖をつけることで、やりたくない気持ちも少しずつ減らすことができるでしょう。

塾など勉強できる環境に身を置くことも大事

勉強したくなくなったら、塾などの勉強できる環境に身を置くことも大切です。「下克上」には、勉強が苦手であったり嫌いであったりしても、短期間で効率的に成績を上げるメソッドがあります。簡単でシンプルな勉強法を実践すれば、誰でも慶応大学などの難関私立校への合格も射程圏内にすることができるでしょう。「もう勉強したくない」と思っている人も、一度「下克上」に足を運んでみてはいかがでしょうか。