試験前日の過ごし方はどうしてる?おすすめの過ごし方と、やってはいけないこと

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大学受験を目指すためには、試験日当日に焦点をあてて勉強を続けることが大切です。試験日が近づくと、どんどん緊張感が高まってきます。それだけに、試験前日や当日はいつも以上に緊張したりソワソワしたりすることはやむをえないことでしょう。そのような状況のなかで、自分の力を出し切るには一体どうすればよいのでしょうか。この記事では、試験前日や当日の過ごし方について解説していきます。

1.試験前日も勉強したほうがいい?

志望校の合格を勝ち取るまでは、効率的に時間を活用したいものです。そのためには、試験前日に勉強すべきかどうかが大きな課題になるでしょう。ただ、試験前日に勉強したほうがよいか迷っている人も多い傾向です。そこで、この段落では試験前日に勉強をするメリットとデメリットについて解説します。

1-1.前日も勉強するメリット

試験前日に勉強することには、いくつかメリットがあります。試験では、どのような問題が出てくるかわかりません。過去問がヒントになることもありますが、絶対とはいえないでしょう。そのため、試験前日に勉強したところが、もしかしたら運よく試験に出る可能性があることはメリットです。また、最後まで勉強をしたことにより、自信を持って試験に臨むこともできるでしょう。試験前日に勉強するのであれば、特に英単語など暗記系のものの確認がおすすめです。

ただし、新たな問題に取り組んだり寝る時間を割いてまで勉強したりするのはよくありません。これまで学んだことを復習して、じっくり睡眠をとって次の日に臨めるようにしておきましょう。

1-2.前日も勉強するデメリット

一方、試験前日に勉強することはデメリットもあります。例えば、試験前日になってから新たな問題を解いていくと、わからない問題にぶつかり焦ってしまう可能性も否めません。その結果、これまで積み重ねてきた内容までも不安に感じてしまい、試験当日のパフォーマンスを落としてしまうことはデメリットです。また、新たな不安を取り除こうとして試験前日に寝る時間を割いてまで勉強した結果、寝不足になる可能性もあります。試験前日に勉強をする場合は、本番で最大限のパフォーマンスができるよう最低限の睡眠時間は確保しておくことが必要です。

2.試験前日にやってはいけないこと

試験当日をベストの状態で迎えるためには、試験前日の過ごし方が大きなカギを握ります。それでは、試験前日はどのような過ごし方がいいのでしょうか。この段落では、試験前日にやってはいけないことについて解説します。

2-1.徹夜で勉強する

試験前日に勉強するメリットもあるため、勉強することが悪いわけではありません。しかし、徹夜での勉強は絶対に避けましょう。徹夜をすると脳の働きが悪くなるだけでなく、感情が不安定になるほか、余計に緊張するなど負の連鎖反応を起こしかねません。疲れ切った状態で試験に臨むと、本番までに体が持たなかったり頭が回転しなかったりすることも考えられます。試験会場に向かう途中で体調を崩すと肝心の試験を受けることができないという事態にも陥りかねません。

そのため、やはり試験前日には、十分な体力と気力が必要だと知っておきましょう。試験前日に徹夜で勉強することは避け、試験の前日こそぐっすりと眠れたと思える睡眠時間の確保をおすすめします。

2-2.根を詰めて勉強しすぎる

試験前日でも、英単語の確認など、ある程度の勉強は復習にもなるため差し支えないでしょう。しかし、「一夜漬け」のように根を詰めての勉強することはおすすめできません。試験までの時間を1分1秒も無駄にしたくない気持ちはわかりますが、範囲が広すぎる受験勉強での一夜漬けは意味がないのです。また、これまで十分な準備ができなくて不安になることもあるかもしれませんが、キリのいいところで切り上げるなど、割り切る気持ちも大切になります。その分、睡眠時間やリラックスできる時間をつくりましょう。

2-3.普段と違う行動をする

試験日が近づくにつれて、プレッシャーを感じることは誰にでもあることです。特に、試験前日は冷静でいられなくなる人も多いのではないでしょうか。そのため、気持ちを落ち着かせるために、普段と違う行動をする可能性もでてきます。合格を意識したメニューでの「ゲン担ぎ」もその一つです。しかし、ゲン担ぎのつもりで普段は食べないものを食べた結果、お腹を壊してしまうこともあります。また、音楽を聴いて気分転換するのも一案ですが、アップテンポな曲で心拍数が上がったり、聴いた曲が頭から離れなくなったりして、当日に影響する可能性もあるのです。

なかには、いつもより長風呂して体調を崩してしまうということもあります。普段とは異なる行動は、逆効果になってしまう可能性もあるため、試験前日には普段と違う行動をしないように心掛けましょう。

3.試験前日の理想の過ごし方は?

試験前日になってから勉強を追い込んだり、普段と違う行動をしたりすると、かえってマイナスになります。それでは、試験前日はどのように過ごせばよいのでしょうか。この段落では、試験前日の理想の過ごし方について解説していきます。

3-1.ゆっくり普段どおりに過ごす

試験前日は、「ゆっくり普段どおりに過ごす」ということが大切です。そのためには、特別なことをするのではなく、普段から家で行っているリラックス法で過ごすことがよいでしょう。音楽による影響については先ほども触れましたが、音楽を聴くときは気持ちが上がりすぎたり下がりすぎたりしないものを選曲しましょう。また、疲れない程度に読書するのも一案です。長湯にならないように注意しながら、お風呂でリラックスするのもよいかもしれません。

3-2.勉強する場合はポイントを絞ってする

試験前日になると、気持ちばかり焦って勉強をしても中途半端になることはよくある話です。もし、勉強をする場合はポイントを絞って行うことが大切です。そのためには、暗記系のものを重点的にやるとよいでしょう。また、自分でまとめたものを再確認するのもおすすめです。とにかく、新しいことに手を付けないで、これまでやってきたことの復習に徹するのがよいでしょう。どうしても、頭に入らないと感じたら、思い切って勉強をやめる勇気も必要です。

3-3.試験当日の持ち物を確認する

試験当日は、これまで以上に気持ちの余裕がなくなってしまう人も多い傾向です。当日を安心して迎えるためにも、試験当日の持ち物は前日に確認しておきましょう。しかも、買い足しできる余裕を考えて、早めの時間帯に済ませておくのが大事なポイントです。試験当日の必需品として「受験票」や「筆記用具」があります。筆記用具は、使い慣れたものを選び、多めに準備しておくと安心です。試験は寒い時期に実施されますが、会場の環境は個々によっても異なります。

そのため、カイロやカーディガンなど、体温調節がしやすいものを用意しておきましょう。さらに、マスクの準備があると安心です。そのうえで、音楽プレーヤーなど気分転換できるものの存在も見逃せません。お昼ご飯のほか、間食用のチョコレートやキャンデーなど、糖分が摂取しやすいものがあるとよいでしょう。

3-4.当日の流れを確認しておく

試験当日は、余裕を持って早めに会場に到着することが大事なポイントです。時間ギリギリに到着すると、気持ちに余裕がなくなってしまいます。また、道中を焦るため、余分なエネルギーを消耗しかねません。その結果、落ち着いて試験に臨めなくなるリスクがでてきます。さらに、不測の事態に備えるためにも、試験前日までには当日の流れを確認することが大切です。

まず、朝の食事から出発までの準備に掛かる時間を確認しましょう。なぜなら、試験当日は絶対に遅れてはいけない状況だからです。次は、試験会場までの移動方法とルートの確認を行いましょう。駅までの道順を誤ったり、電車の乗り継ぎで迷ったりするケースも少なくありません。他にも、天候が悪くて公共交通機関がとまってしまう可能性もあります。そのため、トラブルがあった場合の連絡先や対処方法も確認しておくと安心です。

3-5.ホテル泊まりでも家と同じように過ごす

大学進学の場合、地元以外の学校を希望する人もいます。その場合、試験前日からホテルに泊まることが一般的です。ホテルでの宿泊は、いつもと環境が変わるため、戸惑うこともでてくるかもしれません。しかし、環境が変わっても、できるかぎり普段どおりの生活を心掛けることが大切です。保護者が一緒の場合は、リラックスできる雰囲気づくりに協力してもらいましょう。一人で泊まる場合は、いつも聴いている音楽を流したり、枕などを持ち込んだりすると落ち着けるかもしれません。なお、ホテルにはできるかぎり早く到着して、試験会場を下見しておくことも方法の一つです。

3-6.食事と睡眠を十分に取る

志望校の合格を勝ち取るためには、試験当日をベストコンディションに持っていくことが必要です。そのためには、前日の食事と睡眠が大きなカギを握ります。睡眠不足になると、頭の回転が悪くなるので、前日は早めの就寝を心掛けましょう。よい睡眠を得るには、リラックスできる環境づくりも大切です。スマホは、睡眠を妨げたりブルーライトにより目がさえてしまったりするため寝る前に使用するのは気を付けましょう。また、食事メニューへの配慮も重要です。

試験前日の食事は、好きなものを食べる人が多い傾向ですが、食あたりのリスクがある生ものや、胃もたれを起こしそうな脂っこいものなどは避けましょう。さらに、安眠の妨げになるため、就寝間際に食べないことも大事なポイントです。

4.試験当日のおすすめの過ごし方

試験当日は、どのような過ごし方をすればよいのでしょうか。この段落では、試験当日におすすめしたい過ごし方について解説していきます。

4-1.早めに起きる

試験当日は、準備ができるギリギリまで寝ているのではなく、余裕を持って早めに起きることをおすすめします。これは、自宅から試験会場に向かう場合だけでなく、ホテルを利用する場合も同じです。試験は、午前中から始まるケースが多いため、脳が活性化するまでの時間を逆算して起床するとよいでしょう。ちなみに、脳が活性化するまでに要する時間は、起きてから3~4時間かかるといわれています。早起きすることで、時間に余裕が生まれるため、出かける準備をするときも心にゆとりが生まれ、万全な状態で試験に臨むことができるでしょう。

4-2.いつもどおりの朝食をとる

試験に臨むためには、当日の食事内容にも気を付けることが必要です。そのためには、特別なものではなく、いつもどおりの朝食を心掛けましょう。前日の食事と同じく、体調を崩すリスクがあるものは避けることが大切です。ホテルで宿泊する場合も、普段のメニューを意識しましょう。飲み物を選ぶ場合も、例外ではありません。例えば、普段コーヒーを飲まない人は控えることが賢明です。また、普段から朝食をとらない生活に慣れている人は、無理に食べる必要はありません。普段と異なることをして、体調を崩さないよういつもどおりを心掛けることが大事なポイントです。

4-3.余裕を持って出発する

試験当日は、ギリギリまで見直しをしたくなる人も多いでしょう。そのために、出発前の時間を勉強に費やすのはおすすめしません。とにかく、試験会場に行くことを最優先で考えましょう。寒い時期なので、天候による影響のほか、交通機関のトラブルが起きる可能性もあります。また、慣れていない土地で試験を行う場合は、最寄り駅から試験会場までの道に迷う可能性もあるでしょう。このような場合でも、時間に余裕があれば落ち着いて行動することができます。もし、試験当日に見直しをしたい場合は、早めに会場へ着いてからの時間を有効活用しましょう。

4-4.試験の前にトイレに行く

試験中にトイレへ行きたくなると、試験に集中できなくなります。また、トイレへ行くために時間ロスが発生するため、不利になってしまう点も押さえておきましょう。そのため、試験前には必ずトイレを済ませておくことが大切です。寒い時期なので、普段は頻繁にトイレに行かない人も試験前には必ず行くように心掛けましょう。ただし、トイレを気にするあまり水分を控えすぎると、逆に体調不良を起こしかねないため、適度な水分を摂取して体調管理することが大切です。

4-5.気持ちをポジティブにする

試験開始時刻が迫ってくると、不安な気持ちが高まるほか、緊張感に襲われることも多いかもしれません。そのため、ネガティブな気分になることはやむをえないことでしょう。しかし、不安を抱えているのは他の受験生も同じです。試験結果によっては、今後の進路を左右する可能性が大きいため、「不安になるのは当然」と考えておくと気持ちがやわらぐことが期待できます。気持ちを落ち着かせるためには、自分が勉強してきた参考書やノートを見ると励みになるでしょう。

そのうえで、自分の今までの努力を信じるなど、ポジティブな考え方に切り替えることが大切です。お守りやお気に入りのペンなど、心の支えになるものがあれば、試験会場に持っていくのもよいでしょう。

4-6.試験が終わるまでは人としゃべらない

試験会場では、顔なじみの人と一緒になる場合もでてきます。慣れない場所かつ不安が募っている中で、知っている人がいるといると安心感が生まれるかもしれません。ただし、最後の試験が終わるまでは、できるかぎり人と話をしないほうがよいでしょう。例えば、知っている人がいれば、試験の答えが気になり、お互い答え合わせしたくなる気持ちにもなります。その結果、不安が募るだけでなく、かえってマイナスに働く可能性も否めません。もちろん、参考書やノートを見直すのも控えましょう。

答え合わせをしても、試験結果が変わるわけではありません。済んだことは気にしないで、次の試験に集中できるように気持ちを切り替えることが大切です。そのためには、音楽プレーヤーがあると気分転換に役立つでしょう。

自分の力を信じて試験に挑もう

大学受験は、長い道のりであり試験が近づくと不安や緊張が高まってきます。特に、試験前日や当日に感じるプレッシャーは、計り知れないものがあるでしょう。ただし、このような思いをするのは自分一人ではありません。そのような中、最後に信じられるのは頑張ってきた自分自身です。これまでの努力を信じて、万全の体制で試験に挑みましょう。

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