慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
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2020.05.19
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更新日:2020.05.18
古文は、読めそうでなかなか読めないことから、苦手意識を持つ人も多い傾向です。受験生の中には、難しいからと古文の勉強を後回しにしている人もいるのではないでしょうか。ただ、コツを押さえると古文が解読できるようになり、問題もスラスラ解くことが可能です。この記事では、古文の読解や勉強のときに役立つコツを紹介していきます。
目次
古文を読みにくいと感じている人は多く見られます。そこで、古文の勉強を説明する前に、「なぜ古文は読みにくいのか」について確認してみましょう。そもそも、古文には主語が書かれていません。また、抜けている主語が途中で変わることもめずらしくないため、常に主語を推測して読む必要があります。さらに、本題となる部分と無駄な話が突然切り替わってしまうこともあり、話のつながりがわかりにくいといえるでしょう。そういった理由から、古文は読みくいと感じてしまうのです。
主語が抜け落ち、話の内容が切り替わりやすい古文ですが、古文がわかりにくいと感じる人には特徴があります。ここからは、古文が苦手な人の特徴を紹介しましょう。
古文が苦手な人の多くは、単語や文法の基礎が理解できていません。なぜなら、古文の勉強に時間を割いていないからです。古文は、国語科目の一つのため、それほど時間をかけて勉強したくない人も多いかもしれません。しかし、古文を読むためには単語や文法といった基礎が必要です。基礎ができないまま古文を読み進めようとしても、単語の意味や文法がわからず、理解できなくなります。そのため、古文の単語や文法をしっかりと理解することからはじめてみましょう。古文にも一定の時間を割き、単語や文法について繰り返し勉強することが大切です。
単語や文法は覚えていても、古文が苦手だと感じる人もいるでしょう。そういった場合には、完璧に読もうとして時間をかけすぎている傾向が見られます。主語が抜ける古文は、雰囲気が伝わりにくいことから、完璧に読もうと考えるとかなりの時間が必要です。しかし、古文を読むことに時間を割きすぎてしまうと、問題を解く時間が少なくなってしまいます。受験では限られた時間で問題を解かなければならないため、ある程度は読み流すことも大切です。
古文を解読するには、コツを押さえることが大切です。ここからは、実際の受験で古文を読み、解答をしていく際に気をつけたいポイントを7つ紹介します。
古文の解き方のポイントは、英語と同じく本文を読む前に問題文を読むことです。はじめに問題文を読むと、「何について問われているのか」が把握できます。そうすることで、集中して読むことができるでしょう。また、問題文を読んでおくと文章の内容が理解しやすくなります。ふんわりと全体像がわかるようになり、省略されている主語も間違えることなく読めるようになるため、結果として問題の正解率を上げることが期待できるでしょう。
古文を読むときに、句点(、)で区切って読んでしまう人は少なくありません。ただ、句点で区切った場合には意味を間違って捉えてしまうリスクが高くなります。そのため、基本的には読点(。)で区切って読むように心がけましょう。まずは、1文をしっかりと読み、そのうえで意味を考えると間違えにくくなります。あまりにも長い場合には、適宜区切っても問題はありません。しかし、意味を取り違えない程度にとどめ、細かく区切りすぎないよう心がけます。
カギカッコがある場合には、読点ではなくカギカッコをひとかたまりとして考えましょう。なぜなら、カギカッコ内がどれだけ長くても、結局伝えたいことは一つというケースが多いからです。また、内容自体にそれほどのバリエーションがないこともほとんどで、すべてを訳すと何がいいたかったのかわからなくなることもあります。そのため、全部を訳す必要はないと考えておきましょう。
古文では、会話文であってもカギカッコがつかないことがあるため、会話文には気をつけましょう。カギカッコがつかない会話文が見極められるようになると、読みやすくなります。会話文かどうかを見極めるには、まず文の終わりを確認しましょう。会話文の場合には、終わりに「と・とて・など」のいずれかがつきます。これらを見つけることで上を探すと「どこからどこまでが会話文か」がわかるでしょう。会話文のはじまりのサインには、感動詞や終助詞、命令形や敬語の区切りが多く見られます。
感動詞は、「あな・あはれ・いで」、終助詞「ばや・なむ・てしがな・かな・よ・な・や」などです。また、偉くない人に敬語が使われている場合にも注意が必要で、下二段「給ふる」が使われていても会話文のサインでしょう。こういったサインを見つけた場合には、これらを飛ばして「と・とて・など」の後ろにかかります。
はじめて読む文章には、わからない部分があって当然です。しかし、わからないからと立ち止まってしまうと、問題を解く時間が圧迫されてしまうでしょう。そのため、理解できない箇所があっても、気にせずに先に進むように心がけます。なぜなら、わからない部分のヒントは後ろにあるケースが多く見られるからです。古文は後ろを見ることで内容が正確につかめることが多い傾向のため、立ち止まらずに読み進めましょう。普段から先に進むくせをつけておくことで、試験本番でも立ち止まらず、後ろのヒントにたどり着きやすくなるのです。
古文では、主語が省略されるため、主語を補足する必要があります。その役割を果たすのが動詞です。そのため、動詞に注目して読み進めるよう心がけましょう。動詞は、文章において重要な軸として使われています。まず、日本語の場合、動詞は文の最後にくるのが特徴です。これは、古文でも同じであり後ろを見ると動詞が見つかるでしょう。動詞を探せば主語が推測できるようになり、内容もわかります。先ほども説明した通り、意味が理解できずに立ち止まるのではなく、後ろを見て動詞を探すことが大切です。そうすることで効率よく意味が理解でき、正解率も上げることが期待できます。
文の情景を想像し、状況をイメージしながら読むことも重要です。情景が想像できるようになると、文の内容でわからないことがあっても補えるようになります。古文のテストで点数が取れる人というのは、頭の中でイメージしながら読むのを得意としていることが多い傾向です。古文の試験によく見られるひっかけ問題も、情景が想像できることでだまされにくくなるため、確実に点数が取れるようになるでしょう。「情景を想像するのが難しい」と感じるのであれば、まずは日本語訳を読みイメージするところから練習をはじめます。漫画や有名な文献をあらかじめ読んでおくことでも、さまざまな文章をイメージ化しやすいでしょう。
古文の問題を解く際には、単語や文法を暗記することが必要です。ただ、どのようにすれば暗記できるのでしょうか。ここからは、古文の単語や文法を暗記するコツを紹介します。
単語は、文章の意味を推測するうえで非常に重要です。より多くの単語を知っておくことで、文章の意味がわかりやすくなるでしょう。そのため、一つでも多くの単語を覚えておくことが大切です。単語には、複数の意味があるため、それらの意味を合わせて覚えるのがいいでしょう。なぜなら、一つの意味しか知らない場合には、対応できないこともあるからです。また、たくさんの単語がありますが、出題傾向の強いものから覚えていくと効率がよくなります。
さらに、できるだけ多くの単語を時間をかけずに覚えることも大切でしょう。ゴロ合わせで覚える方法や単語のイメージで覚える方法など、さまざまな覚え方があります。その中から、自分に合う方法を選ぶのも単語を暗記するコツです。
文法は、古文を読むうえで重要なものの一つです。また、古文の試験では文法が出題されることが多い傾向といえるでしょう。文法に関する出題は、覚えておくだけで点数が取れるボーナス問題です。そのため、文法はしっかりと押さえておくようにしましょう。まず、活用と接続についてきちんと理解しておきます。文法活用表を使用し、口に出してリズムで覚えるのがコツです。CDなどで繰り返し聞くのも覚えやすく、指も同時に使うことで効率よく覚えられます。
古文の文法は、覚える量が多いため、復習に時間が取れないこともあるでしょう。ただ、復習をしないことには取れるはずの点数を落としてしまうことにもつながりかねません。覚えた文法は復習を重ね、アウトプットをしていきます。そうすることで定着し、文法問題で点数が取れるようになるでしょう。
古文を読んでその情景をイメージする際、その時代の常識を知っておくと有利に進められます。そのため、古文の背景となる時代の勉強もしっかりと取り入れておくのがいいでしょう。まず、古文が書かれた時代の常識というのは、1000年ほど前の人々の価値観や風習、考え方にあたります。現代の暮らしや生活感とは異なる点が多いため、知識として頭に入れておくことが大切です。勉強の合間などに古典常識についての本を読み、古典常識を勉強しておきましょう。
また、問題集や単語帳などに書かれているコラムなどにも、当時の常識がかかれていることが多く見られます。そのほか、過去問や模試の回答に出てくる常識も出題傾向が高いでしょう。したがって、それらの常識についてもチェックしておくと、より一層点数アップが期待できます。
ここまでは、古典の読解方法や勉強のポイントについて説明してきました。ただ、古文全体を勉強するにはどうすればいいのでしょうか。ここからは、古文全体の勉強方法について解説していきます。
古文は、日本で書かれたものであるため、「日本語」という感覚を持つ人も多いでしょう。ただ、単語や文法が現代語と異なることから、どちらかといえば「外国語に近いもの」といえます。そのため、古文そのものに慣れることが重要です。覚えた単語や文法の知識を使えるよう、文章を読む練習を何度も行いましょう。古文の勉強では、早く読む必要はありません。古文は、全体の文章が短いことが多いため、時間内で十分読み終わることは難しくありません。
早く読むのではなく、全体的な意味が正確に理解できるかを心がけて読みましょう。文章を繰り返し音読をすることでも、古文に慣れることができます。間違えてしまった文章は、原因を意識しながら何度も音読しましょう。繰り返し音読をすることで、実際の単語や文法の使われ方がわかるようになるのです。
何度も繰り返し古文を読んだ後、具体的にどのように勉強を進めていけばいいのでしょうか。まず、問題集を選んで問題を解いていきます。解いた問題は、解答と解説を確認し、自分の訳と比較してみましょう。間違った点があればチェックし、問題が解けなかった理由を考えます。その後、文章を音読し、全体と間違った点を頭に入れておきましょう。音読をすると、わからなかった単語も覚え直すことができ、文法もしっかりと確認できるのがメリットです。音読は、復習に効果的で覚えたことをしっかりと定着させられます。
古文は、国語科目の中の一つであり、配点的にはそこまで高くありません。そのため、できるだけ時間を割かずに勉強する必要があります。ただ、単語や文法など覚えることが多いため、効率よく勉強することが重要です。今回紹介した古文の勉強のポイントをしっかりと押さえて勉強を進めると、古文でも点数が取れるようになるでしょう。
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