慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
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2020.05.19
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更新日:2020.05.18
大学受験の科目に数学があり、力を入れる必要がある人に効果的でおすすめなのが、東京出版から出版されている月刊学習誌「大学への数学」です。しかし、「大学への数学」がどんな内容で、受験に具体的にどう役立つのかがよくわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで、今回は「大学への数学」の内容や、「大学への数学」を利用した勉強方法をこれから紹介します。
目次
「大学への数学」は、東京出版から出版されている月刊学習誌です。大学受験生を読者対象としており、読者の数学的な思考力とセンスを磨くための選び抜かれた良問とその的確な解説を掲載し、読者の数学力をさらにハイレベルの段階に導くための構成が作られています。大学受験のための学習には、参考書を利用するのが一般的ですが、「大学への数学」には受験対策として月刊誌ならではのメリットがあります。教科書と、この1冊があれば困ることはないともされているのです。
「大学への数学」は、掲載されている問題の難易度が高く、一見してその難しさに音を上げる受験生も多いといわれます。しかし、そこで投げ出さずに問題を解いてみると、基礎さえしっかり理解していれば解くことのできる良問ぞろいです。また、読者の数学レベル別に読む記事を選択できるように、大まかにレベル分けがされています。そのため、基礎固めをしたい人から超難関校の合格を目指す人まで、幅広い人が受験に向けて活用できる内容です。
ここでは、「大学への数学」を活用して数学の受験勉強をすることのメリットとデメリットについて解説します。
まず、月刊誌ならではのメリットとしては、1年間の受験に向けての学習の年間予定が立てられていることがあります。4月は基礎を固め、その後は毎月特集が組まれ、各テーマの演習にじっくりと取り組むことが可能です。12〜2月は総合演習となり、受験直前の総まとめをすることになります。毎月学力コンテストが開催されているので、ライバルである同じ受験生同士と実力を競うことができるのも魅力です。多くの受験生の中で、自分のレベルがどの位置にあるかを確認できますし、モチベーションを高める助けにもなります。
また、一般的な参考書や問題集の中には、問題の解説を読んでもよくわからないことがあったり、解説自体が省略されていたりすることも少なくありません。その点、「大学への数学」には細かく詳しい解説が掲載されています。まだ、数学の学習に自信が持てないときには、問題がレベル別にa~eの記号で分けて表記してあるので、難易度の低い問題から取り組んでいくことで少しずつ実力を身につけていくことができるでしょう。それに、各問題には関連問題の掲載されているページの表記もあるため、偏ることなく総合的な学習を進めていくことができます。
面白い点は、受験数学の記事ばかりではなく、実際に数学を応用した研究の現場で活躍している人たちへのインタビューなども掲載されている点です。今は受験のためだけに勉強している数学ですが、実際に数学が社会の中で役に立っている様子がわかります。受験数学の学習が決して無駄ではないことがわかり、大きなモチベーションになるのではないでしょうか。
「大学への数学」は、幅広い数学レベルの読者に対応することができますが、基本的には難易度が高く発展問題などが中心となっています。そのため、もともと数学が好きで得意な人にとっては、さらに上を目指すためのとても魅力的な内容です。逆にいえば、数学が好きではない人、苦手意識のある人にとってはとっつきやすい内容ではありません。「難しそう」「できなそう」という先入観を持っていると取り組みにくく、数学の力がつくどころかますます嫌いになってしまう恐れがあるのです。
さらに、「大学への数学」の特徴として質の高い良問かつ問題数が多いことがあります。つまり、1問を解くのにかかる時間が大きいのです。すべての問題を解くことを目標にしてしまうと、問題の消化に追われてしまいせっかくの良問を解く意義が減ってしまいます。すべてを解くことよりも、一部分でもじっくりと解いて、その内容を自分のものにするほうが自分の力になるはずです。そもそも数学が得意ではない人には、特にいえることで最初はスタンダードレベルの問題だけをマスターするつもりで始めたほうがいいでしょう。取り組む場合は、計画的に行うことは必要です。
「大学への数学」には、月刊号のほか増刊号もあります。それぞれの違いと活用の仕方について解説します。
「大学への数学」の月刊誌は、毎月20日に発売されています。受験対策を1年計画で考え、新年度の最初である4月号で基礎を固め、その後毎月異なる特集が組まれ、12月以降は総合演習です。毎月購入していけば、数学の受験の範囲を網羅でき、受験スケジュールに対応しながら学習を進めていけます。問題と解説は「ベーシック演習」「スタンダード演習」「日日の演習」「演習」にそれぞれ掲載されており、難易度のレベル分け表記があるのが特徴です。そのため、自分に合ったレベルの問題を選んでじっくりと解くことができます。厳選した問題だけでも何度も解いてみることで、確実に数学の力がついていくでしょう。
そして、月刊誌の大きな特徴は学力コンテストの存在です。月刊誌に添付されている学力コンテストの問題を解き、答案を編集部に送ることで添削してもらえます。その翌月号には、成績優秀者の名前がランキング形式で掲載されるのです。自分の名前が掲載されたり、全国に大勢の強豪が存在することを意識したりすることなどが、数学の学習のモチベーションを大きく左右するのは間違いないでしょう。
「大学への数学」増刊号は、月刊誌と同様に毎月1冊ずつ出版されています。ただし、年間を通してではなく3月から10月、11月ごろまで、不定期での出版です。こちらは、雑誌ではなく問題集の体裁をとっており、さまざまなレベルのものがあります。「スタンダード演習」「1対1対応の演習」「新数学演習」のように、それぞれにシリーズとなっているのです。
この増刊号は、月刊誌に対して毎回必ず買いそろえる必要はないでしょう。月刊誌のほうは、毎月必ず購入してじっくり学習し、増刊号のほうは内容を見てから、必要に応じて購入して活用するのがおすすめです。この問題集の解説は、特に問題を解くために重要なキーになる部分の考え方を、徹底的に身につけるためのものとなっています。その問題だけを理解できればいいだけの解説ではなく、その問題を解くときの考え方を身につけてしまうことで、他の多くの問題にも応用がきくという考え方からです。
本当に役に立つ数学の力を身につけるため、集中して何度も問題を解きたいときに活用することをおすすめします。
「大学への数学」の月刊誌の内容について、さらに詳しく解説しましょう。月刊誌の内容は、1年間を通して高校数学のすべての内容を網羅するように構成されており、その具体的な内容は、年間予定として出版社のホームページで公開されるのでチェックしてみてください。数学問題は、「ベーシック演習」「スタンダード演習」「日日の演習」「学力コンテスト」というさまざまな記事の中に掲載されています。それぞれ大まかに、a〜dといった4段階の難易度の目安とeといった読み物が表記されています。
・a:足固めをしたい人向け
・b:すべての受験生向け
・c:基本は十分に身についている人向け
・d:意欲的な人向け(かなり難しい)
・e:すべての人向けの読み物
また、それぞれの演習問題には難易度のほか、設定された目標時間も記載されています。ある程度の時間で問題を解くことができるようになるよう参考にしてみましょう。
「大学への数学」は、どのように使えば効果的でしょうか。「大学への数学」を活用した勉強方法について解説します。
「大学への数学」を活用した効果的な勉強方法の1つ目は、「自分のレベルに合わせて問題を解くこと」です。教科書レベルの数学が理解できない段階で難問に挑戦しても、まったく解けずに苦手意識が強まって終わってしまうでしょう。逆に、「さらに上のレベルを目指したい」と考えている上級者が簡単な問題から挑戦するのも、決して効果的な勉強方法とはいえません。
教科書レベルの数学がしっかりと理解できる人におすすめなのは、まず「日日の演習」から取り組むことです。「日日の演習」には、標準的な入試問題から選ばれた毎月25問ほどの問題が掲載されています。もし問題がすんなりと解けたとしても、必ず解説に目を通して、もう一度解説されている解き方で問題を解いてみるようにしましょう。解説されている効果的な解法が身につけば、さらに理解が深まります。
力がついてきたと感じたら、他の記事の問題にも挑戦してみましょう。難しく感じても最初から解説を見ずに、まずは自分の力で解答を出してみることをおすすめします。
「大学への数学」を活用した効果的な勉強方法の2つ目は、「解説をしっかり読み込むこと」です。「大学への数学」の大きな特徴は、解説で説明される解法の素晴らしさにあります。その解法は、学校で教わったものとは必ずしも同じとは限りません。しかし、ぜひ解説をしっかり読み込み、身につけることをおすすめします。最終的には、同じ解答が得られるとしても実際の受験の場で、すっきりとスピーディに問題を解く力が身につくはずです。
そのため、学校で学んだやり方でその問題を解く力がすでに自分に身についているとしても、解説を読んでからもう一度その解説のやり方で、同じ問題を解いてみるようにしましょう。繰り返しチャレンジしていくことで、さらに理解が深まります。
「大学への数学」を活用した効果的な勉強方法の3つ目は、「必要に応じて学力コンテストにも挑戦すること」です。学習を進めていくうちに数学の力がついてきたと感じたら、その力がどこまで通用するかを試してみたくなるものではないでしょうか。難関大学を目指す人なら、「学力コンテスト」に挑戦してみることで、自分の実力を客観的な目で見ることができるためきっと参考になるでしょう。挑戦するならば、上位を目指して取り組むことをおすすめします。成績優秀者になれば、紙面に名前が掲載されるので、さらなるモチベーションアップにつながるはずです。
ただし、「学力コンテスト」の問題は難易度が非常に高く、すべて解くためには相応の実力が必要になります。志望校によっては、参加したとしても受験対策の学習に結びつかない可能性があるため、問題を見たときに必要がないと感じれば無理をして取り組む必要はありません。
「大学への数学」は、月刊誌ながら非常に優れた教材で、数学の効果的な学習に役立ちます。ただし、一見しただけでもわかる通り難易度が高いという特徴があることから、数学の苦手な人には不向きかもしれません。個別指導塾の「下克上」は、勉強が苦手な人が名門大学へ進学するために役立つ指導を丁寧に行っています。名門大学を狙っている人は、一度LINE@へ登録して説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
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