数学の参考書「フォーカスゴールド」の使い方・特徴を紹介!他の参考書との違いは?

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数多くある数学の参考書の中で「フォーカスゴールド」という参考書を使って勉強している人もいるでしょう。「フォーカスゴールド」は、レベル別に問題が掲載されています。しかし、なかには「どのように活用していけばいいのかよく分からない」という受験生もいるのではないでしょうか。本記事では、そのような受験生に向けて「フォーカスゴールド」の特徴や使い方などについて解説していきます。

1.数学の参考書「フォーカスゴールド」とは?

数学の参考書は、数多く販売されており「フォーカスゴールド」もその中の一つです。ここからは、「フォーカスゴールド」とはどのような数学の参考書なのか、特徴や内容について解説していきます。買おうかどうか迷っている人は、どのような特徴や内容の参考書なのかを知ってから購入するのが良いでしょう。

1-1.「フォーカスゴールド」の特徴

「フォーカスゴールド」は、啓林館が出版している数学の参考書で、対象年代は高校生となっています。主に、大学入試レベルの問題が解けるようになることを目的として作られた参考書で、数学IA、数学IIB、数学II、数学IIIの4種類に分かれているのが特徴です。なかでも、数学IAには公式集が付属しています。どの種類であっても、800ページほどの構成になっていて、ボリューム感もしっかりある参考書で内容も豊富です。気になる中身ですが、問題数が充実しているのは言うまでもありません。問題の解説は、参考書の巻末に簡単なものが、それ以上の詳しい解説については別冊解答編に記載されているので参考に見ることができます。

「フォーカスゴールド」には、高校で習う数学のすべてが網羅されているため、他の参考書と併用しなくても十分でしょう。1冊をしっかり解いていくだけで、大学入試レベルの問題を攻略することが可能です。演習問題は、やさしいものだけや難しいものだけでなく、レベルごとに分けて構成されているので、自分のレベルに合わせた問題を解くことができます。なお、「フォーカスゴールド」はセンター試験の正答率が6割くらいあることを前提に問題が作成されている参考書です。そのため、「レベルの高い数学の実力を身につけたい」という受験生にはおすすめの参考書となっています。

1-2.「フォーカスゴールド」の内容

「フォーカスゴールド」は、マスター編・チャレンジ編・実践編の3つに分けられていて、レベルごとにチャレンジできる問題が記載されているのが特徴です。マスター編では、高校数学の基本的な問題から応用問題までが網羅されています。「入試問題を解けるようにするために必要な数学力をつけたい」という人におすすめの問題が数多く掲載されているので、入試に必要な力を養えるでしょう。また、チャレンジ編の中にはいわゆる良問といわれるような問題が多数掲載されています。難しい問題もありますが、入試に出てくるさまざまな問題を解けるようにするための力を磨くことができるでしょう。

他方、実践編にはマスター編とチャレンジ編の内容を踏まえつつ、さらに高度な数学の問題が掲載されています。かなり難しい問題が多数載っていて、東京大学や京都大学などのレベルの高い大学を受ける人の中でも、「数学が得意でできるだけ高得点を目指したい」というような人がチャレンジするべき問題といえるでしょう。ただ、数学の本質を丁寧に解説した内容もついているので、「より高度な問題を解きたい」「数学を詳しく知りたい」という人におすすめです。

2.「フォーカスゴールド」と他の参考書の違い

啓林館が出版している数学の参考書としては、「フォーカスゴールド」の他にも「フォーカスゼータ」や「フォーカスアップ」といったものがあります。どれも名前は似ていますが、掲載されている内容は異なるため注意しましょう。「フォーカスアップ」では、高校数学の基本的な内容から入試レベルまでの実力がつくように、幅広く対応した問題が多数掲載されています。「フォーカスゼータ」では「フォーカスアップ」の対応範囲に加え、入試の二次試験に出題されるような問題もカバーしているのが特徴です。「フォーカスアップ」よりも難しい問題が記載されていると考えておきましょう。

また、「フォーカスゴールド」は「フォーカスゼータ」と「フォーカスアップ」で掲載されている問題よりも難しい問題が多数載っています。そのため、「フォーカスゼータ」や「フォーカスアップ」の問題を解いたあとに、さらに実力問題を解いていきたい人や、東京大学や京都大学など難関大学の受験を考えている人に対応している参考書です。「フォーカスゴールド」にも「フォーカスゼータ」や「フォーカスアップ」と同様、詳しい解説が掲載されています。

しかし、そもそもの問題がかなり難しいものなので、数学の基礎から学びたい人や、数学が苦手な人は「フォーカスゼータ」から取り組み始めてみるのが良いかもしれません。

3.「フォーカスゴールド」が受験生から選ばれる理由

「フォーカスゴールド」は、大学受験を目指す多くの受験生から支持を受けている参考書です。ここからは、数多くある数学の参考書から、なぜ「フォーカスゴールド」が選ばれやすいのかを紹介していきます。

3-1.構成が分かりやすい

数学の参考書の中には、1冊の問題集の中にさまざまなレベルの問題がバラバラな順番で掲載されているものもあります。そのような参考書では、「どのレベルの問題であれば解けるのか」「自分が解けるようになるべき問題がどれなのか」についてよく分からず使いにくいと感じる人も出てくるかもしれません。しかし、「フォーカスゴールド」の場合はマスター編、チャレンジ編、実践編の3つのレベルに分けられた問題が掲載されているだけでなく、それぞれがまとまって掲載されています。そのため、順に解き進めていくことで少しずつ難しい問題に挑戦できる仕組みになっているのです。

解く問題が、「どのレベルのものなのか」について分かるようになっているので、自分のレベルに合ったものを選んで解くことができます。また、段階的に難しい問題にチャレンジすることもできるので、効率的に数学の実力を高めていけるのが魅力です。さらに、掲載されている問題がレベルごとに分かれているため、復習時にどの問題に戻って解けば良いのかが判断しやすいでしょう。

3-2.1冊で徹底的に学べる

「フォーカスゴールド」は、ページ数にして800ほどです。問題は、基本的な問題から東京大学や京都大学など、難関大学の入試レベルの問題まで合わせて1000題以上が掲載されています。このように、段階的なレベルの問題が数多く掲載されているので、他の問題集を使わなくても基礎力から応用力まで身につけられることは大きなメリットです。難関大学や医学部の受験を目指している人でも、「フォーカスゴールド」を繰り返し解いていくことで合格するために必要な数学力を身につけることができるといわれています。

他の問題集の場合は、「数学の基礎を固める問題」「応用力をつける問題」というようにレベルごとに何冊かに分けられている傾向です。そのため、1冊だけで基礎から難関大学突破まで目指せるものは難しい場合が多いといえるでしょう。「何冊も購入したくない」という人は、「フォーカスゴールド」さえ購入すれば、それだけで幅広い問題を解くことができるため、実力もつけることが期待できます。

3-3.解説が詳しい

「フォーカスゴールド」では、巻末の簡単な解説だけでなく、別冊解答編に詳細な解説が掲載されています。他の参考書の場合、解答だけは記載されているものの、「どのようにしてその解答まで導いたのか」という解説が省略されていたり、簡単な説明だけ書かれていたりするものも少なくありません。自分が分かる問題であれば、それでも良いかもしれませんが、分からない問題は「なぜその解答を導き出せるのか」の過程を理解することが次の問題を解けるようにするためにも大切になります。

また、「フォーカスゴールド」では解答の横にさらなるポイントが書かれているので、分かる問題でも解き方の理解を深められるのがポイントです。基本的な問題であれば、巻末の解答解説を確認、難しい問題は別冊解答を読むことで効率的な学習を進められるでしょう。「フォーカスゴールド」は、ページ数が多いので少しかさばるのですが、別冊解答を持ちあるくと余計に重くなってしまいます。そのため、本体だけを持ち歩き、分からない問題だけ自宅などで別冊解答を読むのが良いかもしれません。

3-4.勉強に役立つコラムが多い

また、「フォーカスゴールド」には問題や解説だけでなく、勉強に役立つコラムが多く掲載されているのも、受験生から人気の理由です。学習のポイントや、問題に対する補足的な内容が書かれていることもあります。他にも、受験に受かるために必要な知識とは別の数学の発展的な内容も書かれているのです。受験には、直接関係ありませんが数学に対する興味を持ったり、モチベーションをアップさせたりするためには効果があるかもしれません。気軽に読めるコラムなので、勉強に息詰まったときに読んでみると良いでしょう。

4.「フォーカスゴールド」を使った効果的な勉強方法

「フォーカスゴールド」を使って効果的な勉強を行うには、まずマスター編に取り組むのが良いでしょう。例題を解いて、基本の解答方法を身につけていくことが大切です。マスター編でも難しいと感じる場合は、すぐに解答を見て解きかたを覚えるやりかたでも問題ありません。例題を何回か解いて解答方法を覚えたら、「Step up」や「章末問題」にチャレンジしてみましょう。解いてみて間違えた問題は、何度も繰り返し復習して着実に力をつけることがポイントです。

「Step up」や「章末問題」が解答できるようになれば、入試問題に対応できる基礎的な力が身についたと考えて良いでしょう。これらの問題が解けるようになったら、チャレンジ編の「Level up問題」や「演習問題」に取り組んでいくことで、さらなる実力がつくことが期待できます。解答時間も意識してスピード感をもって問題を解くことを意識していきましょう。

5.「フォーカスゴールド」を使うなら知っておきたいこと

「フォーカスゴールド」は、ページ数も問題数も多くボリュームがあるので、数学が苦手な人にとっては手を出しにくいと感じることもあるかもしれません。しかし、難しい問題だけでなく基礎的な問題も掲載されているので、数学が苦手な人でもマスター編からゆっくりと解いていくのがおすすめです。なお、詳しい解説が書かれている点が魅力的な別冊解答編を入手するには、「フォーカスゴールド」を啓林館のオンラインストアから購入することが必要になります。他のサイトで購入すると別冊解答編が付属しないので、欲しい人は啓林館のオンラインストア経由で購入することを忘れないようにしましょう。

「フォーカスゴールド」を使いこなして数学を得意科目にしよう

「フォーカスゴールド」であれば、何冊も問題集を購入しなくても基礎から大学入試に即した内容までチャレンジすることができます。なお、個別指導塾の「下克上」では、勉強が苦手でも名門大学に合格するための学習指導を行っているので、自分で数学の実力をつけるのが難しいと感じる人は活用すると良いでしょう。まずは、「下克上」のLINE@へ登録して説明会に参加することを検討してみてはいかがでしょうか。

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