受験勉強に役立つノートの取り方とは?効果的な方法や注意点を解説

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ノートの取り方には、特別な決まりはありません。多くの受験生は、手探りしながらノートを取っています。しかし、ノートの取り方一つで勉強の効率は左右され、時には成績に影響することもあるのです。受験に備えて成績を上げるには、勉強に効果的なノートの取り方を知ることが重要になります。そこで、今回は受験勉強に役立つノートの取り方や、意識するべき目的、注意点について紹介します。

1.ノートを取る時に意識すべき2つの目的

ノートを取ることには、大きくわけて2つの目的があります。それぞれの目的の意味することを確認しましょう。

1-1.復習

ノートを取る最大の目的は、「復習」です。復習とは、授業が終わったあとに自分で内容を振り返ること。繰り返し復習することにより、記憶が定着し理解を深めることができるでしょう。人は、学習したことをいつまでも覚えてはいられません。エビングハウスの理論によると、せっかく学習しても1日経つと覚えたことの7割を忘れているそうです。つまり、受験勉強を成功させるには、ノートを使って頻繁に復習をする必要があります。

復習に役立つノートを作るには、授業の思い出しやすさにこだわることが重要です。大事なのは、自分が復習をしやすいノートであるかどうかです。教科書や参考書のように、きれいな文字や色を意識してノートを取っている人もいますが、それでは自己満足で終わってしまうケースもあるでしょう。人の目を気にすることなく、自分の使いやすさを追求したノートでないと、復習に役立つノートとはいえません。多少見栄えが悪く、崩れた字で書いてあっても構いません。復習に役立つノートを作りましょう。

1-2.アウトプット

ノートを取る重要な目的の一つとして、「アウトプット」も挙げられます。受験やテストでは、いかに速く正確に解答するかが重要です。したがって、ノートを見ていただけでは、成果を上げることはできません。アウトプットをしてこそ、テストや受験に役立つ勉強ができるでしょう。アウトプットをするには、授業以外でもノートを活用してください。授業とは別のノートを用意して、一から授業の内容を書き出してみましょう。

例えば、歴史の授業のアウトプットをする際は、過去の出来事の年号、関係した人物などだけではなく、なぜその出来事が起こったのかまで書き出します。キーワードの一つ一つを結び付けていくように、疑問を持ったことを突き詰めていきましょう。自分の言葉でかみ砕いてノートを作っていくうちに、表面的な知識だけでなく時代背景まで理解が深まっていくことに気がつきます。理解が深まれば応用力がつくので、テストで少々ひねりがある問題が出ても、慌てる必要はありません。

また、手を動かして勉強することで記憶に定着しやすくもなります。なお、ノートを使って人に説明してみるのもよいでしょう。説明に困る部分が見つかれば、理解を深めるチャンスです。このように、授業以外でもノートに向かいアウトプットを行いましょう。

2.4つの効果的なノートの取り方

ノートを取る目的が復習とアウトプットということを元に、効果的なノートの取り方を4つ紹介していきます。

2-1.ルールを統一する

ノートを取る際には、ルールを統一することが必要になります。視覚的にメリハリが効いたノートを見ると、講義の重要な部分を理解しやすいです。しかし、やみくもにアンダーラインを引き、太字や記号を多用したとしても、見やすいノートとはいえません。むしろ、チグハグさに違和感を覚え、目や脳が疲れてしまうでしょう。ルールを事前に決めておけば、見やすくノートを取ることができます。例えば、見出しの付け方です。目立たせるには、字の太さや色、囲み線などが効果的です。

また、アンダーラインについてもルールを決めておきましょう。このペンを使うと決めておけば、太さと色がそろうので簡単です。行間や書き始めの位置を決めておくことも大切です。授業の前に詳しくルールを決めておけば、迷わずにノートを取れるでしょう。なお、人によってはルールを覚えるまでが大変かもしれません。あらかじめルールを紙にまとめたり、見本のようなものを事前に作ったりして目のつくところに置いておくと、ルールを守りやすくなるでしょう。

2-2.体系的にまとめる

体系的にまとめることは、復習にもアウトプットにも効果的です。体系的とは、あらゆる物事の関係が整理されている様子を指します。ただ暗記するだけでは理解が浅くなるので、知識を体系化し、理論的に理解することが大切といえるでしょう。特に、社会・理科・数学では、丸暗記した知識のみではテストや受験に歯が立たない場合も多々あります。物事の名称や公式だけを覚えるのではなく、因果関係や経緯、相互関係なども自分の言葉で表現し直しましょう。教科書や参考書の丸写しではなく、自分の頭で考えてまとめることが重要です。

なお、必ずしもすべて言葉で表現する必要はありません。矢印や図などを使ったほうが効果的な場合もあります。例えば、キーワードを中心に据え、関連性があることを矢印で追加していくことも方法の一つです。また、体系的にまとめる際には、余白が広いほうがよいでしょう。因果関係を深掘りしていくうちに、書き込みはどんどん増えていきます。小さい字で無理やり書きこまなくてもすむように、紙面を存分に使いまとめましょう。

2-3.図やイラストを使う

図やイラストも、適宜使いましょう。文字だけのノートでは内容がわかりにくく、記憶にも定着しづらいです。簡単な図やイラストを使うと内容がわかりやすく、復習にも便利なので記憶に残りやすくなるでしょう。特に、数学、理科、社会では事実関係や因果関係を整理するのに、図やイラストが役立ちます。なお、必ずしも手書きにこだわらなくても構いません。複雑な地図などは、正確に描くだけで時間をとられます。授業で使ったプリントや、教科書などをコピーしたものをノートに貼ったほうが効率的です。授業中に地図や図が登場したら、余白のみ確保しておき後から貼り付けましょう。

2-4.記憶の手がかりを記す

思い出すための手がかりを残しておくのも重要です。脳の海馬は、「うれしいこと」「つらいこと」などの感情が伴う記憶を重要度が高いと判断する傾向があります。つまり、ただ機械的に勉強するよりも、「楽しい」「難しい」と感じながら勉強したほうが記憶するには効果的です。すなわち、ささいな気づきであってもノートに記しておくと、記憶を呼び起こしやすくなるでしょう。記憶の手がかりとしては、授業のキーワードや先生の雑談から出た印象的なフレーズ、教室の雰囲気などが挙げられます。

「面白い」「驚いた」などの個人的な感想でも、メモしておくと授業を思い出すきっかけになります。なお、このようなメモを書き込むには十分な余白を取っておきましょう。きっちりと詰めこんであるノートでは、記憶の手がかりと授業内容が入り乱れ、見やすさに影響します。

3.ノートを取る際の注意点

効果的なノートの取り方がわかったところで、ここからはノートを取る際の注意点を紹介します。

3-1.美しさを意識しすぎない

ノートの美しさを意識しすぎないようにしましょう。ノートの目的はあくまでも復習やアウトプットです。SNSなどで丁寧にまとめられたノート類が公開されている場合もありますが、目標にする必要はありません。復習・アウトプットに使うノートは、人に見せるものではないので、自分がわかるレベルでまとめていけばよいのです。見やすさは、もちろん大切ですが、美しさを意識してきれいな字で書いたり、イラストにこだわったりしても勉強の効率が良いとはいえません。また、調べたことをどんどん書き加える際にためらってしまっては、本末転倒です。遠慮なく書きこみ、復習とアウトプットに励みましょう。

自分だけがわかればよいので、省略表現も活用しましょう。長く複雑な法令や国の名前、人名などをすべて書いていると、時間がかかります。すでに覚えたもの、同じページに書いたものであれば、省略して書くほうが簡単です。特に、板書が多く話すペースが早い授業でノートを取る場合は、いかに効率よくメモするかが重要といえるでしょう。見た目よりも実用性を重視して、ノートの取り方を工夫してください。

3-2.ルールを増やしすぎない

ノートを見やすくするためのルールを増やしすぎないようにしましょう。ルールは大切ですが、あまりにもルールが多すぎると混乱します。そのうち、ルールを守ること自体が目的になり、授業を聴く姿勢がおろそかになる場合もあるでしょう。また、机の上に筆記用具が散乱し、気が散ることも懸念されます。ルールの数は極力減らし、シンプルなやり方を追求しましょう。使用するペンやマーカーの種類は多くても3本程度、色も黒・青・赤の3種類と少なめにしておきましょう。ルールが少ないほうが、長く続けられます。

3-3.板書の書き写しで満足しない

先生が書いた板書をノートに丸写しするだけでは、効果的な学習とはいえません。ノートを取る重要な目的は、復習とアウトプットです。機械的に書くだけではなく、自分なりに情報を整理し、まとめるように工夫しましょう。たくさん書き写すと、さも集中して授業に参加した気になるかもしれません。しかし、理解度はどうでしょうか。後からノートを振り返ってみても、教科書を見ているのと変わらなければ、費やした時間がもったいないです。

はじめのうちは、どうやってノートを書けばよいかわからないかもしれません。そんなときは、余白を確保するところからはじめるのがおすすめです。余白を取っておけば、板書の補足したい部分を書き込みやすくなります。次に、ノートを見つつルールを考えていきましょう。板書や授業の傾向がわかっていれば、実用性があるルールを考えやすくなります。メモや図を加えたり、先生のコメントを付け加えたりして、復習やアウトプットに適したノートの取り方を実践していきましょう。

目的を意識して効果的なノートの取り方を身につけよう

受験生によってノートの取り方はさまざまであり、ノートの取り方に正解はありません。しかし、成績がよい受験生のノートにはパターンがあるので、ノートの取り方で成績に差が出るのは確かでしょう。ノートの取り方で迷っているなら、今回紹介したような、復習やアウトプットを意識したノートの取り方を試してみてはいかがでしょうか。

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