「MARCH」「関関同立」とはどこの大学?偏差値や特徴を徹底比較!

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大学受験を考えている場合は、志望校選びが非常に重要です。大学について資料を集めたり調べたりしていると、「MARCH」や「関関同立」という言葉をよく耳にするかもしれません。「MARCH」や「関関同立」とは、一体何を意味しているのでしょうか。今回は、MARCHや関関同立という言葉が指している大学について、それぞれの特徴や偏差値を紹介します。

1.MARCHとは?

MARCHとは、関東にある有名な私立大学の5校をまとめた呼び方です。明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5つで、それぞれのイニシャルを取って「MARCH」と呼ばれています。まず、MARCHのそれぞれの特徴や偏差値について詳しく紹介します。

1-1.明治大学

明治大学は、都内を中心に複数合計4つのキャンパスがあり、人気の大学1位に選ばれるなど知名度が高い大学です。東京・早稲田・慶応義塾・法政・立教とともに、いわゆる「東京六大学」の一つとしても知られています。野球やラグビーなど、スポーツが強いことでも人気を集めており、学生数はMARCHの中で最大です。これまで社会に送り出されてきた卒業生は、50万人を超え、毎年一般入試志願者数が10万人を超えるほどの人気のある大学。

「OB・OGが後輩の面倒を見る」という伝統があるため、先輩と交流できる機会が多く、就職に関してサポートも受けやすい環境が整っています。河合塾によると、明治大学の偏差値はおよそ55.0~65.0です。

1-2.青山学院大学

渋谷の表参道にメインキャンパスを構える青山学院大学は、オシャレなイメージが強い大学です。駅伝でも知名度が高く、都会の私立大学というイメージで知られています。アメリカ人の宣教師が設立した歴史があるミッション系の大学で、キリスト教概論は学部に関わりなくすべての学生が学びます。英語に力を入れていて、看板学部である文学部英米文学科は、特に人気です。

グローバル化が進む時代の流れを受けて、国境を越えてコミュニケーションを深められる人材の育成が大事とされています。青山学院大学で定期的に開催されるミスコンなども、女子たちから人気を集める理由の一つです。河合塾によると、偏差値はおよそ57.5~62.5とされています。

1-3.立教大学

都内や埼玉県にキャンパスを構える立教大学は、明治大学と同じく東京六大学の一つに数えられています。立教大学では、学部などに関係なく授業を受けられる「全学共通カリキュラム」が魅力です。留学・海外研修プログラムも充実していて、国境を越えてさまざまな国から来た学生と交流することができます。英語によるディスカッションや、海外インターンシップの提携なども行われています。河合塾によると、立教大学の偏差値はおよそ55.0~67.5です。

1-4.中央大学

中央大学のメインキャンパスは、八王子ですが、後楽園や市ヶ谷にもキャンパスがあります。かつては、法律学校だったこともあり、法学部の偏差値がほかの偏差値よりも高く人気です。難しい国家試験である司法試験に強い大学としても知られていて、偏差値のより高い大学にも引けを取りません。司法試験の大学別の合格者数では、何度も1位となってきました。学生たちの試験の合格をサポートするために、試験対策講座が開かれるなど、大学側の強いバックアップがあるのが強み。河合塾によると、中央大学の偏差値はおよそ57.5~62.5です。

1-5.法政大学

法政大学も、市ヶ谷や多摩、小金井など都内に複数のキャンパスを持つ大学で、東京六大学の一つにカウントされています。特に、市ヶ谷キャンパスの高層ボアソナードタワーは、先進的な法政大学のシンボルです。法政大学は、学部数が多いのが特徴で学生の幅広いニーズに合わせて教育が行われています。伝統的な文学部や社会学部に加えて、グローバル教養学部やキャリアデザイン学部、スポーツ健康学部などもあり、自分が学びたい分野に合った学部を見つけることができるでしょう。

大学の運営やオープンキャンパスの開催などに学生が参加することができ、サークルや団体への参加、学生運動などさまざまな経験ができます。河合塾によると、法政大学の偏差値はおよそ55.0~67.5です。

2.関関同立とは?

「関関同立」は、近畿地方にある難関私立大学を4つ合わせた呼び方です。関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の4校の略で、それぞれの頭文字を取って関関同立という呼び方が生まれました。ここからは、関関同立の4大学の特徴や偏差値を紹介します。

2-1.関西大学

関西大学は、約3万人もの生徒数を誇る関西の有名大学です。メインキャンパスは、吹田市にありますが、大阪府内にほかに6つあり東京にもキャンパスがあります。個々の学生がやりたいことを実現できるようなサポートが充実しているため、在学生の教育満足度は高い傾向です。大手の企業に就職する学生も多く、就職に強いことでも有名。体育会や文化会・学術研究会などサークル活動や団体活動が盛んで、学生ボランティア活動も行われています。セミナーハウスも5カ所あり、教育・研究活動の充実に貢献しています。河合塾によると、関西大学の偏差値はおよそ52.5~60.0です。

2-2.関西学院大学

関西学院大学は、兵庫県を中心に多くのキャンパスを持つ大学です。近隣の関西大学と区別するために、関西(かんせい)学院大学と発音されます。兵庫県西宮市・三田市・宝塚市、大阪府箕面市のほか、大阪の梅田や東京の丸の内にもキャンパスがあります。創造的かつ有能な世界市民を育成することを目標として、国際的な教育にも力を入れているのが特徴です。外国人学生の受け入れが盛んなだけでなく、教員にも外国人が多く採用されていて、グローバルな環境のもと国際的な交流が楽しめます。

関西学院大学は、大学院と合わせると11学部と14研究科で構成されており、幅広い分野を学べます。河合塾によると、関西学院大学の偏差値はおよそ57.5~60.0です。

2-3.同志社大学

同志社大学は、歴史の古い大学で今出川や京田辺など京都府を中心に多数のキャンパスがあります。キリスト教に関係のある大学で、キリスト教主義教育が根幹です。宣教者が設立したわけではありませんが、日本人キリスト教徒が学び舎としての礎を据えました。学生たちは、キリスト教文化センターを中心にキリスト教の教えや、キリスト教が生み出した文化などに触れることができます。サークル活動が活発で、校風が自由であることでも有名。河合塾によると、同志社大学の偏差値はおよそ50.0~65.0です。

2-4.立命館大学

立命館大学は、関西では1位の生徒数を誇る大規模な大学です。衣笠キャンパスを中心に、びわこ・くさつキャンパスや大阪いばらきキャンパスなど複数のキャンパスがあります。生徒数は関西でも1位を誇るほど多いため、学生のうちから多種多様な人や考え方と触れ合えるのは魅力の一つです。教育に関する自由度が高く、自分の専門分野ではない授業を受けることも可能で、学部を超えたグローバルな教育にも力が入れられています。ラグビー部や陸上部、アメリカンフットボール部などは全国の舞台で勝負するほどの実力があり、スポーツ活動も盛んです。河合塾によると、立命館大学の偏差値はおよそ52.5~60.0です。

3.MARCHと関関同立の比較

MARCHと、関関同立のそれぞれの特徴を見てきたところで、今度はMARCHと関関同立を比較してみましょう。レベルや知名度、就職面の3つの観点から比較し、それぞれを詳しく紹介します。大まかに大学を絞り込みたいときには、ぜひ参考にしてみましょう。

3-1.偏差値の違い

MARCHと関関同立の偏差値は、各大学や学部によって異なるため、一概にはいえません。目安としては、文系で60~65、理系で55~65くらいといえるでしょう。次に、文系と理系でMARCHと関関同立を比較してみましょう。まず、文系ではMARCHのほうが優勢となっています。関関同立の中でいうと、同志社大学がやや抜けているといったところです。次に、理系を見てみましょう。理系では、トップが同志社大学となっています。しかし、それ以外ではやはりMARCHのほうが優勢です。ただし、これは医薬系学部を除いた理系学部での比較となっています。

MARCHや関関同立といった呼び方でひとまとめにされることが多いため、偏差値や難易度もほとんど同じくらいと考えられることが多いでしょう。もちろん、大きく分けて同じくらいの偏差値であるため、同じグループとしてひとまとめにされていることは事実です。しかし、大学や学部単位で細かく見ていくと、その中でもある程度レベルの開きがあることに気づきます。大学を選ぶときには、自身の偏差値に合わせて、慎重に志望校を選ぶようにしましょう。

3-2.知名度の違い

MARCHと関関同立の知名度の差についても確認していきましょう。MARCHは、全国的に知られていますが、特に関東で知名度が高い大学群です。一方、関関同立は関西地方においてはMARCH以上に知られています。関西地方だけで見てみると、関関同立のほうが有名です。ただし、全国的に見ればMARCHのほうがやや知名度が高いといえるでしょう。MARCHは、首都圏にあることやマスコミに取り上げられやすいことなどが、知名度を高くしている要因の一つです。テレビや映画の撮影がよく行われることで知られている大学もあります。

3-3.就職面の違い

最後に、MARCHと関関同立を就職面からも比較することは重要になります。なぜなら、大学を選ぶうえで就職を意識する学生も多いからです。大手企業では、書類選考や面接の際に大学名でふるいにかけるといわれるところもあります。MARCHと関関同立は、いずれも上位私大に該当するレベルの高い大学です。とはいえ、さらに偏差値の高い大学もあるので、いわゆる学歴フィルターにひっかかる可能性もゼロではありません。

特に、首都圏においてはMARCHを超える早稲田大学や慶応義塾大学などの有名私大がたくさんあります。そのため、そうした難関大学と比較されて不利になることも考えられるでしょう。一方、関西において関関同立は就職に強い傾向です。これには、よりレベルの高い難関私大が首都圏ほど多くないことや、知名度が高いことなどが関係していると考えられます。

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MARCHや関関同立は、各地域で人気の高い大学です。志望校として設定する人もたくさんいます。受験を控えている学生は、大学の特徴や自身の偏差値に合わせて志望校を決めて、それに向かって勉強を進めることが大切でしょう。下克上は、偏差値が低い人もさらに上の大学を狙える個別学習塾です。効率的な勉強法なども教えてくれるので、興味がある人はLINE@に登録してみてはいかがでしょうか。

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