高2で受ける模試はどれが最適?各社の特徴や活用方法を紹介

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大学受験を考えているなら、高校2年生のうちからぜひ模試を受けておきましょう。しかし、塾・予備校が主催している模試の数は多く、どれを受けたら良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事ではそれぞれの模試を比較し、どのような特徴があるのかを紹介します。また、模試の判定の目安や、志望校合格に近づくための模試の活用方法についても解説しています。

1.高校2年生を対象とする模試の種類

まずは、高校2年生を対象とした模試として、「河合塾高2模試」「駿台高2模試」「代ゼミ高2模試」「東進模試」の4種類を取り上げ、それぞれの特徴について詳しく紹介します。

1-1.河合塾高2模試

数ある模試のなかで最もスタンダードだといえるのが、河合塾高2模試です。受験生の多くが、この模試を受けておりかなり高い知名度を誇ります。そんな河合塾高2模試の特徴は、算出される偏差値の信頼性が非常に高いことです。塾生しか受験できない模試や、難関大学を目指す学生向けの模試の場合、受験者数が限られるうえに学力もある程度そろっているため、模試で算出された偏差値と全国的な偏差値が異なるケースが多いでしょう。しかし、河合塾高2模試は受験者数が多く、さまざまな学力の学生が受験するため、全国的な偏差値に近い数値を知ることができます。

難易度も、学校で受けることが多い進研模試よりは高く、あとで紹介する駿台模試よりは低いので、中堅~難関大を目指す人向きです。また、1年間で複数回実施されており、マーク式・記述式の両方に対応しているので、試験形式を選んで受験することもできます。

1-2.駿台高2模試

駿台高2模試は、先に紹介した河合塾模試に次いで人気が高く、受験者数も多い模試です。問題の質が良く、難易度も高いことで知られています。応用力を問われる問題が多いため、基礎学力がついていない人や、試験に慣れるために模試を受験しようと考えている人には向いていません。難関大学を目指している人が実力を試すのに最適な模試です。特に、東大や京大を志望している人は、高1~2の早い段階からこの模試を受けておくと役に立ちます。学力の高い人が多く受験しているため、受験回数を重ねるに従って、自分の学力がほかの受験者に比べてどの程度伸びているのかを知ることができるでしょう。

また、模試の成績表では設問別に全国平均点との差が表示されるので、重点的に対策を行うべき自分の苦手分野も把握できます。基礎的な内容だけでなく、応用力がどのくらい身についているのかを測る良い指標となるでしょう。

1-3.代ゼミ高2模試

代ゼミ高2模試は、ここまで紹介した2つの模試とは異なり、「トップレベル」「東大・京大」「スタンダードレベル」という3つの難易度があるところが特徴です。それぞれのレベルは、すべて異なる時期に実施されているので、3種類の模試をすべて受験することもできます。トップレベル模試と東大・京大模試は、駿台模試と同じくらいの難易度で、難関大学合格を目指す人が実力を試すのに向いているでしょう。一方のスタンダードレベル模試は、進研模試と同じくらいの難易度に設定されています。基礎的な問題が多いので、比較的点数が取りやすいでしょう。こちらは幅広い受験者に向いているといえます。

受験者数に関しては、河合塾や駿台模試より劣りますが、自分の学力に応じて模試のレベルを選べるので、活用しやすいところがメリットです。特に、難関大学を目指す学生がレベルの高い模試に挑戦する機会は限られているので、このトップレベル模試・東大・京大模試が実力を知る良い機会になるでしょう。

1-4.東進模試

東進模試は、塾・予備校が主催する模試という点において先述した3つの模試と同じです。しかし、この模試は主に東進ハイスクールの在籍性が対象になっているという点で、先述した模試とは大きく異なります。外部生も受験することは可能ですが、ほかの模試に比べて受験数が少ないため、データの信頼性は低いといえるでしょう。

その一方で、問題の質が高く受験結果のデータ分析が優れているなどの特徴もあります。特に、成績表は最大16ページに及び、単元ごとの正答率がわかるだけでなく、自分の成績を前年合格者の同時期の成績と比較することも可能です。そのため、自分の得意・苦手分野が把握できていない人に向いています。この模試を受験して成績表の内容を参考に自己分析を行えば、苦手分野に特化して勉強でき効率的に得点アップを狙えるでしょう。

2.高2で模試を受けるならどれが最適?

高2の人は、一般的に学校で進研模試を受けていることでしょう。しかし、学校単位で行う進研模試の場合、模試の受験者のなかに浪人生が含まれておらず、逆に大学受験をしない生徒も模試を受けているので、正しい偏差値を知ることができません。そのため、今回紹介した4つの模試のなかから自分に合うものを選び、積極的に受験する必要があります。

上記の4つのなかから受験する模試を選ぶなら、まずは河合塾の高2模試が良いでしょう。最もスタンダードな模試で受験者数も多く、偏差値などのデータが正確なので、迷っている場合はこの模試を受けておけば、まず間違いないといえます。難易度も進研模試より少し高い程度なので、幅広い学力の生徒が受験できるのもメリットです。そのうえで、もし難関大学を受験することが決まっていれば、駿河台などの模試も受けてみましょう。

3.高2模試の判定目安

高2模試を受験すると、判定というものがついてきます。一般的には、模試受験時に指定した志望校の合格率がA~Fの6段階で判定されます。しかし、高2で受ける模試は志望校に合格できるかどうかを判定するためのものではありません。高2の模試でA判定をとっても、そこで安心してしまって勉強ペースが落ちれば志望校に落ちることもあります。逆に、F判定であっても、1年間努力を続けた結果、志望校に合格できるケースもあるでしょう。そのため、この時点での判定結果をあまり意識しすぎる必要はありません。

高2で受ける模試は、志望校を決めるときの参考にしたり、自分がほかの受験者のなかでどの位置にいるかを把握したりするためのものだと考えておきましょう。模試の判定を志望校合格と絡めて考えるのは、高3になってからでも遅くはありません。

4.模試を受ける頻度

模試を受ける際には、その頻度も重要です。学校の定期テストのみで模試を受けないでいると、「全国の学生のなかで自分がどのくらいの位置にいるのか」を知ることができません。これでは、志望校を決める判断材料が不足することになります。しかし、模試にはさまざまな種類があり、どれも1年に複数回実施されている傾向です。そのため、片っ端から受験していると復習する時間が十分にとれず、かえって勉強の妨げになる可能性があります。

進研模試などを学校で受験することもあるので、今回紹介した模試については、高2のうちは年に数回にとどめておき、高3になってからは2カ月に1回程度の頻度で受験するのが理想的でしょう。また、模試は自身の志望校の種類や学習の進度などに合わせて受けるのが効果的です。模試には、時間も体力も使うため、1回1回の受験を大切にし、結果が返ってきたら自己分析と復習を欠かさないようにしましょう。

5.模試の活用方法

模試は、ただ問題を解くためだけに受験するわけではありません。ここでは、模試を受ける意味や上手な活用方法について詳しく解説します。

5-1.志望校を決める目安にする

模試は、志望校を決める目安として活用できます。高2になると模試で出題される範囲が広くなってくるので、算出された偏差値を志望校選びの参考にすることができるでしょう。すでに解説したように、高2の段階でEやF判定であってもあきらめる必要はありません。しかし、「現時点でどのくらいの大学が目指せるのか」「志望校に合格するためにはあとどれくらい努力が必要なのか」などを測る指標にはなるでしょう。

また、志望校合格に向けて努力した結果、模試の判定が徐々に良くなっていけば、それだけモチベーションも上がるはずです。「もっと勉強を頑張ろう」という前向きな気持ちを持てれば、受験勉強もはかどります。模試は、これまでの努力の結果を定期的に実感するのにも役立つのです。

5-2.本番に慣れる

模試を受けることの大きなメリットは、本番の試験と似た雰囲気を体験できることです。学校での試験は、見慣れている教室において、顔見知りのクラスメイトとともに受けています。しかし、受験本番は初めて訪れる場所で、まったく知らない人に囲まれた環境で問題を解かなければなりません。そのような状況下でも時間配分を意識し、集中力を維持するためには、あらかじめ模試を通じて環境に慣れておく必要があるのです。

せっかく勉強して学力を高めても、プレッシャーでパニックになってしまい、普段なら解けるはずの問題でミスをしてしまう人も少なくありません。また、解けそうな問題と難しそうな問題を見極め、時間配分を計算するのにも練習が必要です。本番と同じような緊張感のなかでも本領を発揮できるよう、模試で経験を積んでおきましょう。

5-3.間違えた問題を復習する

模試は、受験後も重要です。実力判定と本番への慣れのためだけに模試を使っていては、学力は向上しません。模試の結果を今後に活かすためには、受験しただけで放置せず、必ず復習をすることが大切です。ただし、すべての問題を復習すると時間がかかりすぎてしまうでしょう。効率が悪く、体力も消耗してしまうので、間違えた問題だけを復習するのがおすすめです。

間違えた問題をノートにまとめれば、自分だけの問題集を作成できます。模試を受けたあとだけでなく、数日期間をおいてから解き直せば、より知識が定着するはずです。また、こうすることで自分の苦手分野がだんだん明らかになっていくので、今後の勉強方針を決める参考としても役立てられるでしょう。

模試を活用して志望校合格を目指そう!

高2で受ける模試は、自分の実力を測り、志望校を決めるのに役立ちます。まだ、志望校の合格と絡めて考える必要はないので、自分に合うものを選んで、積極的に受験するようにしましょう。また、難関大学を目指している人で偏差値が低くて悩んでいる人は、個別指導塾の下克上を受講してみてはいかがでしょうか。まずは、気軽にLINE@を登録してみましょう。

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