浪人生の理想的な勉強時間とは?勉強時間確保のコツについて解説

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浪人生は、現役生と比べると自由になる時間が多いため、受験勉強に避ける時間も確保しやすいです。その一方で、勉強の内容やペースなどを自分で計画する必要があり、管理が難しいため注意しなければなりません。今回は、浪人生が確保したい理想的な勉強時間をふまえ、1日のスケジュールの立て方などを紹介します。モチベーションを維持する方法もあわせて解説するので、浪人生活に役立てていきましょう。

1.浪人生の勉強時間について

学校などの制限がない浪人生は、1日の使い方や勉強時間などについて、ある程度自分で決めることができます。その分、つい寝すぎたり遊びの誘惑に負けたりして、勉強がおろそかになってしまうケースも珍しくありません。これでは浪人した意味がなくなるので、勉強時間はしっかり管理する必要があります。まずは、浪人生に求められる勉強時間について、スケジュールの立て方も含めて確認しておきましょう。

1-1.浪人生の理想的な勉強時間とは

勉強の進め方や理解力、苦手なポイントなどには個人差があるため、理想的な勉強時間について一概には言えません。しかし、長い時間勉強すればするほど知識が深まりやすいのは間違いないので、非常に長い時間にわたり勉強を続ける浪人生が多いです。一般的には、浪人生の1日の勉強時間は平均10時間以上にもなると言われています。難しい大学や学部を目指す場合、それ以上に勉強している人もいるでしょう。一度志望校に落ちてしまった浪人生は「次こそ合格する!」という意識が強く、起きている時間はすべて勉強にあてるというケースも多いのです。

また、時期に応じて勉強時間を変えている人も珍しくありません。大学入試に向けて新たに勉強を始める春~夏までは6~8時間程度に留め、秋以降から10時間程度にまで延ばすのです。「なぜ最初から10時間勉強しないの?」と思う人もいるでしょうが、最初からフルスロットルで長時間の勉強を続けると、大学入試本番までの長い期間中、どこかで息切れしてしまうかもしれません。長時間の勉強に疲れてモチベーションを保てず、肝心の入試直前になって勉強に集中できなくなるのは非常に困ります。

このようなケースを避けるためにも、夏までは勉強時間をあえて抑え、まずは勉強の習慣を身につけることを優先するのです。睡眠時間や余暇を楽しむ時間も確保することで、入試本番までモチベーションや健康を維持しつつ、勉強を続けられるようになるでしょう。秋以降になると、いよいよ大学入試が目の前に迫ってきます。ここからは睡眠時間を確保しつつ1日10時間程度にまで勉強時間を延ばし、起きている時間を勉強にあてて追い込みをかけるのが理想です。

1-2.浪人生がスケジュールを立てる際のポイント

予備校などに通わない浪人生の場合、勉強時間の確保はもちろん、生活ペースなどもすべて自分で管理しなければなりません。これは意外と難しく、ついダラダラと寝すぎたり、生活が不規則になったりすることも多いです。このような毎日を過ごしていては、健康を損なって疲れやすくなり、十分な勉強時間を確保できない可能性もあるでしょう。志望校合格に向けた効果的なスケジュールを組むには、まず生活リズムを安定させ、勉強の習慣を身につけることが欠かせないのです。

具体的には、まず睡眠時間をしっかり8時間とることを心がけましょう。十分な睡眠は疲労を回復させ、集中力や理解力を維持しやすくなります。そして、食事や入浴、休憩などに4時間確保し、残りの12時間を勉強時間に割くのがおすすめです。就寝時間と起床時間をまず決め、それにしたがって1日のスケジュールを設定していくと良いでしょう。もちろん、スケジュールは最初から完璧にこなす必要はありません。あくまで理想的なスケジュールとして認識しておくと、自分を責めたりモチベーションが下がったりするのを防げるでしょう。

2.浪人生が勉強時間を確保するためのコツ

いくら理想的な1日のスケジュールを立てたとしても、毎日計画通りに勉強できるとは限りません。浪人生が実際に勉強時間を確保するには、いくつかのコツを押さえる必要があるのです。次は、勉強時間確保のための具体的なコツを3つ紹介していきます。

2-1.隙間時間を活用する

勉強時間を確保する1つ目のコツは、ちょっとした隙間時間を無駄にせず勉強にあてることです。たとえば、朝食を準備してもらっている間や電車を待つ間など、わずかな時間でも単語帳などを眺めてみましょう。5分程度の隙間時間だったとしても、意識して積極的に活用すると、1日で合計1時間ほどの勉強時間を確保できる場合もあります。ちょっとした時間では覚えられる単語の数は少ないですが、毎日少しずつ積み重ねていけば、大学入試までに多くの単語をマスターできるでしょう。

2-2.友達と遊ぶ時間を減らす

2つ目のコツは、友達と遊ぶ時間を減らすということです。自分が浪人生として勉強を続けているからといって、周囲の友達まで同じ環境とは限りません。すでに大学に合格したり社会人になったりして、友達は自由に遊べる時間がたっぷりあるというケースも珍しくありません。このような場合、友達からの遊びの誘いが多くなり、つい誘惑に負けて一緒に遊びに行ってしまうこともあります。勉強漬けでストレスがたまりがちな浪人生活では、たしかに友達との交流で気分転換するのも悪くはありません。しかし、あまりにも遊ぶ時間が長かったり、月に何度も遊んだりするのは避けたほうが良いでしょう。遊ぶ時間が増えれば増えるほど、当然ながら勉強に割く時間は短くなってしまいます。

これは、友達が同じ浪人生だった場合も例外ではありません。浪人生どうしで交流すると、お互いに「相手に負けられない」「自分も頑張らなければ」とモチベーションが上がりやすいですが、必要以上に交流すればやはり勉強時間が減ってしまいます。浪人生は、次の大学入試で志望校に合格することを最大の目的としているはずです。1年後に笑顔でいるためにも、今は遊びたい気持ちをぐっと我慢し、勉強を優先させるようにしましょう。

2-3.勉強する時間を決める

勉強時間を確保するための3つ目のコツは、勉強する時間や内容をあらかじめ計画しておくということです。1日のスケジュールを明確にすることで、「今日は何をしよう」「どこを勉強しよう」など迷う時間がなくなり、スムーズに勉強に取りかかれます。たとえば、予備校に通っている浪人生の場合、自宅から予備校に向かう電車の中では単語を覚えると決めておけば、わずかな移動時間も無駄にせず勉強できるでしょう。毎日このように意識して勉強する時間を確保すれば、勉強が習慣化するだけでなく、自然と取り組めることで「勉強しなければ」という精神的なストレスの軽減も期待できます。

3.浪人生がモチベーションを維持するためのポイント

浪人生は、毎日長い時間を勉強にあてます。あまり友達とも遊ばず、家族との会話も減るなど、孤独感を深めて勉強のモチベーションが下がってしまうことも珍しくありません。これでは志望校に合格できない可能性もあるため、普段からモチベーションを維持する工夫をすることも大切です。次は、高いモチベーションを保つためのポイントについて見ていきましょう。

3-1.目標を立てる

モチベーションは、長い受験勉強の時期を乗り越えるために欠かせないものです。浪人生は孤独感や疲労感で勉強のモチベーションが下がりやすいので、あらかじめ具体的な目標を立てておくと良いでしょう。もちろん、最大の目的は志望校の合格ですが、それだと達成までの期間が長すぎるので効果的とは言えません。たとえば「次の模試で○点以上を取る」「夏休みまでに新しい単語を100個覚える」など、適度な期間で達成できそうな目標にするのがおすすめです。達成できたら好きなところへ遊びに行くなど、自分にご褒美をあげるとモチベーションを効果的に維持できるでしょう。

3-2.適度に息抜きをする

いくら志望校に合格したいからといって、あまりに長い時間勉強し続けるのはおすすめできません。毎日勉強ばかりしていると、ストレスがたまって煮詰まってしまうこともあります。これでは勉強の効率が悪くなってしまうため、適度に息抜きをするのも大切です。たとえば、1週間に1日だけ、あまり勉強をしない日を作ってみましょう。ほかの日より勉強時間を数時間短くし、空いた時間に自分の好きなことをしたり出かけたりすると、リフレッシュして新たな気持ちで勉強できるようになります。ただし、1時間も勉強しない日を作ってしまうと毎日の生活リズムが崩れ、しばらく勉強にやる気が出ないなど逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。

4.浪人生が勉強時間を無駄にしないために

次の大学入試までは限られた時間しかないため、1日も無駄にはできません。浪人生が勉強時間を有効活用するにはどうすれば良いのか、2つの方法を挙げるので参考にしてみましょう。

4-1.効率良い勉強法を見つける

勉強時間を無駄にしないためには、自分に合う効率的な勉強方法を見つけることが欠かせません。効率の悪い勉強方法だと、必要な知識を身につけるまでに余計な時間がかかってしまいます。限られた時間でスムーズに勉強を進めるには、まず自分の苦手な分野を分析し、それを克服できるように勉強することが重要なのです。また、志望校の過去問をチェックし、出題傾向や配点、科目の時間配分などを調べることも大切です。志望校の試験の特徴を正しく知り、それに合わせた勉強をすることで、無駄を省いた効率的な勉強が可能になります。このように、ただやみくもに知識を身につけるのではなく、まずは自分や志望校に合わせた勉強方法を考えることが最も大切なのです。

4-2.予備校に通う

自分で勉強時間を確保するのが難しかったり、スケジュール管理に自信がなかったりする場合は、予備校に通うという選択肢もあります。予備校では、大学入試に合わせたカリキュラムが組まれているため、自分で勉強のスケジュールを考える必要がありません。毎日決まった時間に講義が行われるので自然と生活リズムも整いますし、勉強時間も確保できます。講義と休憩がきちんと区切られており、メリハリのある環境で集中して勉強できる点も魅力です。大学入試の専門家である予備校は、入試に関する情報やノウハウを提供してくれるだけでなく、生徒の相談に応じてくれることもあります。さまざまな面でメリットがあるため、できるだけ早い段階で予備校に通ったほうが得と言えるでしょう。

浪人生にとって勉強時間の管理は重要

浪人生の場合、自分で勉強時間の確保やスケジュール管理をしなければなりません。自分のペースで勉強できる反面、管理やモチベーションの維持が難しいこともあります。自分だけではうまくいきそうにないと感じたら、「下克上」に相談してみましょう。効率の良いシンプルな勉強法のアドバイスなどが魅力の大学受験個別指導塾なので、ぜひ説明会や@LINEに登録してみてください。

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