慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
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2020.05.19
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更新日:2020.05.19
受験生の中には古文に苦手意識を持つ人が少なくありません。しかし、古文は基礎中の基礎を固めるだけで点数が稼げる科目でもあります。勉強をすればそれだけ、すぐ成績に反映されやすいといえるでしょう。手を抜かずにしっかり勉強すれば苦手も克服できます。この記事では、古文解釈の勉強方法について詳しく解説していきます。
目次
高校生が古文に苦手意識を抱いてしまう理由は大きく4つに分類されます。まずは、それぞれの特徴を解説していきます。
第1に「単語や文法を読み取れない」ことが挙げられます。そもそも何が書かれているかまったく理解できないので、知らない外国語と接しているような気分になる人も多いでしょう。なぜ古文の理解が遅れてしまうのかというと、勉強時間を十分に確保していないことが原因と考えられます。古文はあくまで国語の中の分野です。そこに時間を割くよりも、別のことを勉強したいと感じる人はたくさんいます。その結果、古文の勉強が後回しになっていくのです。
しかし、古文を読み解くには単語や文法の暗記は基本です。そして、これらの勉強にはある程度の時間が必要です。おろそかにしたままだといつになっても古文を克服できません。初期段階で古文に躓いた高校生は、不得意なまま過ごしてしまいがちです。
第2の原因が「常識や背景を知らないこと」です。現代の文章が現代人の常識に沿って書かれているように、古文とは昔の人の感覚で書かれた文章だといえます。当然ながら、その根底にある常識や道徳観は過去のものです。そのため、現代人が自分たちの感覚で読んでもあまり共感ができません。むしろ、古文を敬遠したくなる原因にさえなりえます。ある程度は古文の時代背景、常識を補っておかないと本文の内容が頭に入ってこなくなるのです。
もしも古文と時代背景を共有していなければ、現代語訳まではできても理解が進みません。ちょっとした表現や感想の意味を誤解してしまい、文章全体の解釈を誤ってしまいます。単語や文法はしっかり学んでいるのに古文を読み進められない人は、古文常識の勉強が不足している可能性が高いのです。
第3に「読むのが手間」という理由も挙げられます。古文では、課題文を最後まで読むのに時間がかかります。なぜなら、古文では昔の文章を現代文に訳し、そのうえで筋を追っていかなくてはならないからです。テストでは古文を解いているうち、時間切れになってしまうこともあるでしょう。こうしたミスが続くと苦手意識が生まれていきます。そこで、古文を克服するには時間を意識しながら問題を解くことが大事です。
たとえば、課題文を一から十まで理解しようとすれば、時間がかかってしまいます。とりあえずは全体像を把握するくらいの感覚で、ざっくりと読みましょう。最初は早く読み進めることが難しいと感じることもあります。ただ、古文は基礎知識と慣れでスピードを身につけられます。時間をかけず読めるようになれば、その分、問題に取り組む余裕が生まれます。
第4は「勉強をしない」から理解できないケースです。どうしてこのような間違いを犯すのかというと、国語の一種だという考え方をしている人が多いためです。現代文の問題であれば、センスだけである程度解けることも珍しくありません。こういったタイプほど、古文も自力で解けるだろうと思い込んでしまうのです。ただし、古文は単語や文法が現代文とまったく違うので、一から基礎を覚えていかなくてはなりません。このプロセスを怠っていると、簡単な問題にすら手こずってしまいます。
古文に取り組む際は、「国語」という感覚をリセットしましょう。そして、日本語とは別の言語を学ぶつもりで取り組みます。このように書くと難しく思えるものの、実際には初歩的な知識さえ備われば点数を稼げるようになる科目です。
苦手意識を持っている人でも、コツをつかめば古文で点数を稼ぐことは可能です。ただ、その場合は最低限の努力をこなさなくてはなりません。ここからは、古文解釈のために必要な勉強を紹介していきます。
古文の勉強では最初に基本となる単語を200前後覚えましょう。初期段階では、単語力がものをいいます。単語さえ分かるようになれば、古文の文脈も想像できるようになっていくからです。始めたての頃はいきなり詰め込まなくてもいいので、少しの単語を完璧に覚えていきます。量に関係なく、完璧にこなせたことで苦手意識は薄まり、モチベーションへとつながります。また、古文への自信が生まれることも少なくありません。
一度覚えた単語でも、定期的に見返して反すうするのが大事です。忘れそうになったら暗記を繰り返し、記憶へと定着させていきます。基本的な単語に不安がなくなったところで、今度は派生語や類義語に移行していきます。古文ではシンプルに「単語の意味を答えなさい」という問題も出てくるので、数を覚えているだけでも成績アップに影響します。
古文では非常に助動詞が重要です。そもそも文章の中で助動詞を見つけられないと、内容を誤読してしまう可能性が高まるからです。助動詞は「る」「らる」「す」などの種類があり、暗記の中でも特に手こずる分野です。ただ、これらの助動詞を童謡「どんぐりころころ」に乗せて歌うなど、定番化している暗記方法はあります。とりあえず、細かい意味よりも先に「何が助動詞なのか」を把握しておきたいところです。
助動詞には「未然形」などの活用形もあり、学生を悩ませている理由となっています。活用をなかなか覚えられないときは、文章と一緒に叩き込みましょう。文脈で覚えていけば、活用の意味も理解できます。たとえば、参考書や教科書に出てきたお話から、好きな文章を見つけて単語で区切ります。そのうえで品詞と活用を調べ、暗記していきます。
文章が書かれた時代背景を「古文常識」と呼びます。古文の勉強において、常識は必須といえません。受験問題で直接的に古文常識を問われることはないからです。ただし、古文常識がある程度備わっているのであれば、古文をスムーズに読み解いていけます。その時代の人物の心情、価値観を理解する手助けとなるでしょう。
古文常識を知るためには文献を読み漁るなどの方法もあるものの、これだと膨大な時間がかかってしまいますし、自力で探してくるのも手間です。また、受験対策としても非効率的なので過去問の解説ページを活用するのが得策です。問題を解く際のヒントとして古文常識が備わっていることも多く、答え合わせでチェックしてみましょう。要点が短くまとまっているので、十分に暗記できる文章量でもあります。
単語や文法の基礎が身につけば、古文を読み進められるようになります。そこで、できるだけ多くの古文を全訳付きで読み込んでいきましょう。古文では出題される文献が限られているので、ストック量は鍵となります。本来なら原書で読むことが理想ではあるものの、慣れないと難しいのでまずは全訳を活用しましょう。
それに、全訳だと平安時代の思想、風流などまで丁寧に解説されています。自然と当時の感覚を把握できるので、古文の解釈力が身についていきます。さらに、古文を読むときには音読をすることが肝心です。声と文字の両方で暗記できるだけでなく、文章の構造をリズムでつかめるようになるからです。できれば、20~30編ほどの物語を音読しておきましょう。その後では、古文になじめるので読み進めるのが苦痛でなくなっていきます。
ある程度基礎が固まってきたら、古文解釈の次のステップへと進んでいきましょう。さらに高度なポイントを心がければ難問にも立ち向かっていけます。以下、古文解釈における重要なポイントです。
古文を読む際、情景を敏感に思い浮かべてみましょう。随筆や物語になると、情景描写が含まれています。こうしたシチュエーションを明確に想像できていれば、多少文章が難しくてもあらすじを大きくは間違えにくくなります。単語や文法での躓きも取り返しやすくなるのです。また、この方法は「ひっかけ問題」対策としても効果的です。ひっかけ問題では、正解に近いのに細部が違ったり、ミスリードしやすかったりする選択肢を含めてきます。しかし、状況が頭に思い浮かんでいるのなら、これらの選択肢にはひっかかりません。
情景を想像するにはある程度の訓練が必要です。まずは文章を読み、想像を働かせるトレーニングから始めましょう。最初は現代語訳でかまいません。昔の風景や登場人物を自然に思い描けるようになったら、古文を読んでも徐々にイメージを働かせられるようになっていきます。
古文では、主語がはっきりしていないパターンも少なくありません。当然のように述語だけが記されている文章も出てきます。現代人の感覚で追っているとあらすじが分からなくなり、古文を苦手に思う大きな理由に変わります。まずは、主語が省略される古文の常識に慣れましょう。そして、このタイプの文章は問題になりやすい傾向が顕著です。文章全体の流れを把握するためにも、主語が省略されていると気づいたらすぐ見つける努力をすることが肝心です。
主語を見つける際のコツは「敬語」に注目することです。たとえば、尊敬語が使われているときは、身分の高い人が主語だといえます。逆に、へりくだった言い方がなされている際には身分の低い人が主語となります。古文の問題では何の根拠もなく、想像で答えるよう指示してくることはありません。文中に問題を解くヒントは隠されているので、意識しながら取り組みましょう。
なぜか古文解釈ができない人は基礎を見落としている可能性があります。その結果、文章についていけず苦手意識を強めてしまうのです。まずは単語や文法で基礎を磨きましょう。自力で難しい人は個別指導塾「下克上」がおすすめです。自分に合った勉強法も教えてくれるので、気軽に説明会やLINE@をチェックしてみるのも得策です。
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