ターゲット1900の特徴や使い方を解説!効果的な方法で英単語対策しよう

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大学受験の英単語対策をするために「ターゲット1900」を使っている人も多くいるでしょう。英単語対策本としてはさまざまな本が出ていますが、効果的な使いかたをすることで、より実力をアップさせることができるのです。本記事では、ターゲット1900の特徴や使いかたなどを紹介していきます。効果的な使いかたをマスターして、英単語対策をしていきましょう。

1.ターゲット1900とは?

「ターゲット1900」は旺文社から出版されている英単語帳です。旺文社は基礎問題精講や標準問題精講シリーズをはじめ、毎年「全国大学入試問題正解」という入試問題の解答解説の本も出版しているので、入試問題のデータを多数持っている出版社といえるでしょう。大学受験をする学生の中には「ターゲット1900」を身近な英単語帳として思う人も多くいるかもしれません。「ターゲット1900」の価格は1000円(税別)で、基本単語が800個、重要単語が700個、差が付く単語として400個の計1900語の単語が記載されています。

大学受験の英単語対策として基本の単語帳ともいえるものです。この単語帳は初版が1984年に出版され、2011年11月には5訂版が出版されていることからも分かるように、時代を経ても多くの受験生に選ばれている1冊なのです。

2.ターゲット1900の特徴

「ターゲット1900」には出題傾向に合わせてパート分けしていたり、持ち運びしやすいサイズであったりするように、いくつかの特徴があります。ここでは、それらの特徴について詳しく解説していきます。

2-1.出題傾向に合わせてパート分け

そもそも「ターゲット1900」は全国大学入試問題正解に基づいたデータベースから出題傾向を分析して作られているのがポイントです。これは毎年「全国大学入試問題正解」を出版している旺文社が出している英単語帳だからこそできることともいえるでしょう。具体的には、3つのパートに分けられていて、パート1では「常に試験に出る基本の英単語800語」として受験生であれば確実に覚えておくべき厳選した英単語が載っています。また、パート2では「常に試験に出る重要単語700語」として、パート1同様、試験をクリアするために重要な英単語が載っているのです。

パート3では「周りとの差をつけるハイレベル大学志望者向け400語」として、ハイレベルの大学を目指したい人向けの英単語が400個記載されています。パート1、パート2に載っている英単語は大学受験をする学生は完璧に覚えておくべきもので、パート3は2次試験受験者など難関校を志望する学生が覚えるべき英単語です。そのため、自分が受験する大学に必要なレベルを把握してパート1から3までを使い分けていきましょう。

2-2.持ち運びしやすいサイズ

「ターゲット1900」は片手で持てる大きさの英単語帳なので、持ち運びに便利なのがポイントです。軽くてかさばらないので、持ち歩くことも簡単で、電車の中など隙間時間に取り出して勉強できます。ゆっくり机に向かえるときには別の教科の勉強や、英語の問題でも文章問題などを解く時間に充てて、英単語は隙間時間を活用して覚えていくのが効率の良い勉強方法といえるでしょう。

2-3.手厚いサポート

「ターゲット1900」には無料の音声ダウンロードサービスをはじめ、英単語を勉強するための手厚いサポートがあるのが魅力となっています。音声ダウンロードサービスでは、見出し語とその意味の発音を聞くことが可能です。英単語が読めても間違った発音で覚えてしまってはあまり意味がありません。リスニングテストでもしっかり点数を取るために、発音を理解することは重要です。また、iPhone、Android対応の無料アプリとして「ターゲットの友」が配信されています。「ターゲットの友」では暗記をサポートする無料コンテンツが多数用意されているので、暗記が苦手という人は活用してみるのがおすすめです。

ほかにも、別売りにはなるものの発音CDや単語カードに加え、覚え書きノートや暗記ポスターなども販売されています。「ターゲット1900」に対応した教材なので、英単語帳と併せて活用すると良いでしょう。

3.ターゲット1900の効果的な使い方1

ここからは「ターゲット1900」を使った効果的な暗記方法について紹介していきます。せっかく「ターゲット1900」を使っても効果的な使いかたができていないと効果も出にくいでしょう。志望校に合格するためにも、効果的な使いかたをマスターしていくことが大切です。

3-1.短時間で暗記する

短時間で暗記するためには、まず、英単語を読んで発音してから赤文字で書かれているその英単語の意味を見て音読します。その次に赤シートを使って英単語の意味が書かれている部分を隠し、英単語を発音しましょう。このときに英単語の発音と、その英単語の意味がどのようなものだったかを頭に思い浮かべることが大切です。そしてその英単語の意味も声に出してみます。意味が思い出せない場合は赤シートを外して、意味を見ながら音読するのでも構いません。この作業を1ターンとして2秒程度の短時間でおこなっていきます。

1度で英単語と意味が覚えられなくても次の単語に進んでください。この短時間の暗記方法を繰り返しおこなうことで、1個の単語を覚えるのに長い時間をかけるよりも暗記力が高まるといわれています。

3-2.100ターンを4日間1セットで暗記する

100ターンを4日間1セットで暗記する方法は、まず、1ターンで1~100語までを暗記しましょう。100ターンは20分程度でおこなっていきます。これを1日に4回繰り返し、4日間は同じ範囲を繰り返し暗記してみてください。そして5日目には1~100語と101~200語を並行して覚えていきます。1~100語は復習として、101~200語は新しく暗記するということです。9日目からは1~200語までの復習と、新しく201~300までの100語を暗記していきます。

このように4日単位でこれまでに覚えてきた英単語に加え、新しく覚える英単語を増やしていくのです。復習する英単語を覚えていなくても、繰り返し見て自然に覚えられるようになることが目的なので、気にする必要はありません。

3-3.短時間で復習する

短時間で復習するために、「ターゲット1900」のページを縦折りにして英単語のみが見える状態にしてください。そして、書かれている英単語を上から順に目で追いつつ、その英単語の意味を思い浮かべてみましょう。英単語の意味を頭の中で思い浮かべるときは、言葉の意味よりもイメージとして思い浮かべられるようにしておくほうが、問題を解いたときにもスムーズに活用できるといわれています。意味が思い出せない英単語に関しては、折った部分を開いて意味を確認していきましょう。この作業を繰り返しおこなっていくことで、英単語とその意味が頭に残りやすく、入試本番まで忘れずに覚えていられる可能性が高まります。

3-4.500語まで覚えたら暗記したものを省く

1900語のうち500語まで到達したら、1~100語までの英単語で暗記できているものを省いて、それ以外を中心に覚えていくようにしましょう。もう必ず間違えないと自信がある英単語に関しては、油性ペンなどでその英単語を直接塗りつぶしてしまっても問題ありません。そして、501~600語を暗記するときには1~100語の暗記した英単語を省いていき、601~700を暗記するときには1~200語の暗記した英単語を省いていきます。新しく暗記する英単語が増えるにつれて、すでに暗記してしまっている英単語は塗りつぶすなどして、復習に使う時間を減らすのがコツです。

こうしていくことで塗りつぶされた英単語、つまり、暗記した英単語が自然と増えているという状態になります。そこまで使い込んだ英単語帳はボロボロになっているはずなので捨ててしまっても良いでしょう。また受験前に本当に忘れていないか確認したい場合は、新しい英単語帳を購入すると良いです。

4.ターゲット1900の効果的な使い方2

「ターゲット1900」を効果的に使うためには、音声ダウンロードコンテンツを利用するのもおすすめです。音声ダウンロードコンテンツは無料なので、気軽にダウンロードできるでしょう。英単語は、このような音声を活用して聴覚に働きかけながら覚えていくことで、目で見るだけの暗記方法に比べより記憶に残りやすいといわれています。また、英単語を発音するなど、動きを取り入れて暗記することで、より定着しやすくなるのです。音声を活用して覚えることで、短期間で暗記ができるだけでなく、長期間記憶を保てるのもメリットといえるでしょう。

そのため、「ターゲット1900」を使って英単語を覚えるときはダウンロードした音声コンテンツを聞きながら目で英単語を確認し、実際に口に出して発音しながら覚えるのが効果的です。

5.ターゲット1900の効果的な使い方3

また、自分の志望校のレベルに合わせたパートを選択し、そこだけを重点的に取り組むことで暗記に使う時間を短くするのも1つの方法といえます。難関大学の受験を目指していない場合は、絶対覚えなくてはいけないパート1と2だけを確実にしておけば問題に対応できる力はつくでしょう。必要なレベルの英単語だけを確実に覚えることが大切です。その際は、英単語を例文とセットで覚えるように心がけてみてください。そうすることで、単語そのものだけを覚えるよりも記憶に残りやすくなります。例文を見ながら、その単語はどのような場面で使われることが多いものなのかを考えながら覚えていくのが良いです。

6.ターゲット1900の効果的な使い方4

ほかにも、1日50単語など、50単位で覚える範囲を決めて単語を目で追いながら音読するのも効果的でしょう。英単語やその意味を覚えたら赤シートで隠し、本当に覚えているかを確認していきます。覚えていない英単語があっても気にせず、次々と進んでいき、早めに1周するようにしましょう。覚えた英単語が多くなって1周の確認時間が短くなってきたら100単語、150単語というように1日に覚える単語の量を増やしていきます。1冊、もしくは必要なパートの見出しの意味を覚えたら、派生語や類義語など細かい部分の暗記もしていくのがおすすめです。

はじめから派生語や類義語を覚えると時間がかかるうえに、結果的にあまり覚えられないこともあるなど、効率的ではないのでやめましょう。

7.ターゲット1900で対応できる志望校

「ターゲット1900」では早稲田大学、上智大学、慶應大学、国立2次までのレベルの大学受験対策が可能です。見出しの意味だけではなく、1900語のほかに派生語や類義語など細かい部分まで暗記することで、難関大学の受験にも対応できる実力をつけられます。中堅私立大学の受験を目指している場合は1~1500語までの単語とその意味を暗記するだけで対応できるでしょう。その場合は派生語や類義語は覚えていなくても大丈夫です。もちろんそれらも覚えていたほうが良いですが、受験大学のレベルによってはそこまで問われることは少ないでしょう。

ターゲット1900の効果的な使い方を実践して受験対策しよう

英単語1900をマスターすることで早慶上智レベルの英単語対策もできます。また、基本単語以外にも派生語や類義語など細かい部分もしっかり覚えると難関大学の受験にも使える能力が身に付けられるのです。なお、英単語以外の英語の問題や、他教科についての対策もしっかり取り組みたい人は志望大学合格へと導くメソッドを持つ下克上を利用するのもおすすめです。まずはLINE@へ登録してみましょう。

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