電車でもはかどる勉強術とは?時間を無駄にすることなく受験対策しよう

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受験勉強の時間を少しでも確保したい。そう考えて、登下校中の電車内でも勉強をしている人も多いでしょう。反対に、登下校中の短い時間で効率よく勉強は無理、と考えている人もいるのでは。しかし、電車に乗っている間の数十分でも、有効に勉強を進める方法はあります。

そこで、登下校の電車の中でする勉強のコツと、おすすめの学習アプリを紹介します。時間を無駄にせず学力を付け、希望の大学への合格も近くなるでしょう。

1.電車で勉強するべき理由

全国の一般的な高校生の平均電車通学時間は、往復約87分と言われています。1時間半もの間電車に乗っている計算です。自宅で1時間半の間勉強をすることを考えてみてください。課題を一つこなすには十分な長さがあります。そのため、この時間を何もせずに過ごすのはとてももったいないことです。

また、毎日1時間半長く勉強時間を確保できれば、学力アップをはかりライバルに差をつけることも可能です。さらに苦手克服や、暗記などにも効果的です。学校につくまでの朝の時間は、脳が目覚めたばかりで疲労が蓄積していません。そのため、特に記憶力に優れていて暗記の効率が良くなります。

年代や単語の暗記は受験の大事な項目ですね。暗記の作業はだらだらとやっていても身に付きません。時間を決めて集中することで普段よりも効率がアップします。そこで、学校につくまでの時間、例えば30分と決めて集中しましょう。電車なら必ず時間通り駅に着くので、自分で時間を計らなくてもスタートとストップのタイミングが分かるメリットもあります。

2.電車で勉強するコツは?

電車の中は混んでいたりざわざわしたりすることもあって、なかなか集中して課題に取り組めない、ということもあるでしょう。揺れが気になったり、人が多すぎてノートやテキストを開くスペースがないという場合も多いでしょう。こんな環境で落ち着いて勉強は無理ではと思ってしまいます。

しかし、このような環境でも集中できる力を身に着ければ、静かな受験会場で大きな力を発揮できるようになるはずです。電車のざわついた環境は集中力を鍛える絶好のロケーションでもあるのです。そこで電車内の勉強時間を有意義に過ごすコツを解説していきましょう。まず、空いているときと混んでいるときに分けて取り組む課題を変えることです。

混みあった車内で無理にノートを開こうとするのはほかの乗客の迷惑になります。それに自分も集中が続きません。そうした状況では、小さな単語カードや小型のテキストを使いましょう。スマートフォンのアプリもおすすめです。

空いている時間帯に座席に座ることが出来たら、見開きページを使って暗記する教材や暗記シートで単語を隠したりして勉強します。電車の中という勉強しづらい環境の中でも自分のコンディションを整えていくことには大きな意味があります。十分な学習時間を確保するとともに、自己統制の力もつくからです。

受験会場はほとんどの人が初めての環境です。どんな場所でも動じない強いメンタリティは、本番で緊張しないためにぜひとも身に着けておきたいものです。

3.電車でもはかどる勉強術4選

実際に電車の中で勉強する場合、どのような方法がより効率的なのかを見ていきましょう。この段落では、電車の中で行うお薦めの勉強術を4つ紹介します。

3‐1.【座席に座れた時】両手を使う勉強をする

座席に座ったときには、両手を使うチャンスです。大判のテキストやノートを広げて勉強しましょう。この時、前日の内容を復習したり、すでに解いた問題にリトライするのがおすすめです。赤シートを使って答えを隠し、暗記問題を解くのもいいです。

すでに述べたように時間の区切りがはっきりしているのが電車の利点です。どこの駅に着くまでにこの問題を解く、というふうにリミットを設けます。すると、さらにスピーディーに問題に解答できます。

受験の本番は時間の使い方も重要になってきます。解ける問題は早く解いて、難しい設問に時間を使うなど、ペース配分に気を配らなくてはいけません。そこで、時間が決まっているのを生かしてテストを解くのもいいですね。1時間なら1時間以内にじっくりと問題に取り組みます。本番を想定した勉強はメンタルトレーニングにもなります。

単語や年代は、一駅ごとに繰り返して暗記するのに向いています。何度も繰り返して覚えこむことで、忘れにくくなるメリットがあるからです。この2つを組み合わせて、暗記テスト形式にするのもいい方法です。毎日今日は何点取れたかを記録し、スコアアップを目指しましょう。

3‐2.【立っている時】スマホで勉強する

満員というほど混んではいないけれど、座席がすべて埋まっていて座れない場合はつり革につかまるなどして立って勉強します。そのため、片手で操作できるスマートフォンを有効活用しましょう。一問一答式のアプリをダウンロードしたり、〇×式に簡単に解答できる問題を準備しておくといいですね。

メモ帳機能や日記アプリなどを活用し、昨日の勉強でできなかったところ、覚えられなかった単語などを記録しておくのもおすすめです。文章がコンパクトに記述できるので、苦手な部分をポイントごとに把握し、重点的に取り組むこともできる様になります。アプリの課題の中から解けなかった問題をリストアップするのにも向いていますので、分からない問題を一つずつ減らしていくのが、学力アップの近道です。

登校中に解けなかった問題は、下校中や自宅に戻ってから復習しましょう。間違えた問題はできるだけ早く復習して、内容をしっかりと頭に入れるようにします。

3‐3.【満員電車の時】リスニングの勉強をする

手を使えないくらい人がいっぱいで満員状態というときでも勉強する方法はあります。聞き取り学習です。イヤホンを使ってリスニング問題に取り組みましょう。リスニング問題のアプリをスマートフォンにダウンロードしたり、暗記項目をボイスレコードに吹き込んでおいたりします。英語は長文の聞き取りをするのもおすすめです。

英語のヒアリングは回数を重ねて耳に慣れさせることも大切になります。通学中という限られた時間は英語聞き取りのトレーニングに最適です。耳から聞き取るということは実は効率のよい勉強方法なのです。暗記問題などは、視覚や聴覚など様々な感覚を十分生かすことで深い記憶になって脳に刻まれます。

英単語だけでなく、歴史年代を聞き取るアプリ教材もあるので活用しましょう。複雑な歴史年表は、毎日毎日コツコツ聞くことで反復学習になり内容をしっかり身に着けられます。

3‐4.【どんな時でも】英語のアウトプットをする

最後に、どんなシーンでも取り組める英語のアウトプット学習について解説します。これはテキストやアプリを使わず、自分の頭の中だけで取り組め、生きた英語を使う力も養える効果的な勉強です。電車から見える景色や聞こえてくる会話を英訳して実況してみましょう。ものの名前、位置関係、時間の間隔など様々な課題に挑戦します。

声に出さなくても、頭の中で単語を探し文章を作っていきます。英作文のトレーニングにもなるいい方法です。このアウトプット学習は、勉強しても使う機会が少ない英語のスキルアップにも向いています。面接で英会話が必要になる場合などには特に取り組んでほしい学習です。訳せない単語や、自信のない文法は、自宅でしっかり復習をしましょう。

4.電車での勉強におすすめなアプリ3つ

電車内での勉強をサポートしてくれるマストアイテムがスマートフォンアプリです。場所を取らず、たくさんの課題を手軽に持ち歩けていつでも勉強できるメリットがあります。

大学入試対策におすすめなスマートフォンアプリを3つ紹介します。通学の状況や受験する大学の難易度、自分の好みなどに合わせて上手に活用してください。

4‐1.【おすすめアプリ1】スタディサプリ

スタディサプリは、1回約15分で難関大学にも対応した入試講座を視聴できる動画アプリです。月額980円で様々な授業の動画が見放題のお得な教材です。

1回の講義は5分と短いものもあり、途中で乗り換えをしなくてはいけない受験生の人にも使いやすくなっています。難関校の受験に精通しているプロ講師による分かりやすい授業が人気で、講座数も4万本とすべての科目を網羅していて、とりこぼしがありません。

勉強の計画を立てるのが苦手な人のために、プラン設定もしてくれているので、着実に学力を上げていくことが可能です。また、動画を視聴するだけでなく過去問を印刷して本番形式の勉強をしたり、出願手続きをサポートしたりしてくれるサービスもあります。受験のために必要なことがぎゅっと詰まったアプリと言えます。

4‐2.【おすすめアプリ2】大学入試対策問題集

センター試験問題のなかから、一問一答式で問題を出題しているアプリです。国公立大学の入試対策にとって役立つアプリですね。基礎的な問題を中心に出題されているので、まずは基礎をしっかり固めたいと思っている人に向いています。

一問一答式で時間もかからないので、電車内でも集中することが可能です。回答した問題は履歴で確認できるので、間違えたところを何度も復習し苦手な箇所を把握。しっかりと克服することが出来ます。

4‐3.【おすすめアプリ3】mikan

英単語暗記に特化したアプリ教材です。英語が苦手、暗記が苦手という人はぜひ利用してほしいアプリですね。ランダムに10個の英単語が出題され、意味を回答していくシンプルな内容で人気です。英単語を効率よく暗記するのに便利で、覚えていない単語を抽出する機能もあります。発音機能もついていて、リスニング練習もできるメリットがあるのでぜひチェックしてみてください。

5.電車の中で勉強できる状態を保つ方法

勉強の方法が分かったところで、最後に勉強できる状態を保つ方法について解説していきます。揺れや雑音で集中できない、眠くなってしまうという問題を解消できます。

5‐1.眠たい時の対処法

電車の座席に座っていると、揺れが心地よく眠くなってしまうことがあります。これは、電車の振動が1/fゆらぎという波長になって、人の脳を心地よくさせるからです。でも勉強中の眠気はなんとかしたいですね。眠くなったら、座席から腰を1cmだけ上げて5秒間キープします。これを3回繰り返しましょう。

下半身、特にふくらはぎの筋肉を使うことで血流を改善し、脳に血を届けて覚醒を助けてくれます。実際に電車の運転手も眠気を覚ますために利用している方法なので、きっと効果があることでしょう。

5‐2 .雑音が気になる時の対処法

人の話声やアナウンスなどの音が気になる場合は、イヤホンを付けて余計な音を遮断しましょう。勉強に集中しやすくなります。テキストの内容に集中しやすいように、おちついたクラシックやインストゥルメンツ音楽、洋楽など歌詞が気にならないものがおすすめです。

ノイズキャンセリングヘッドホンならさらに雑音を遮断して集中を助けてくれます。こうしたツールも活用して、限られた勉強時間を有効に使ってください。

電車通学の時間を使って受験勉強をすすめよう

電車内で勉強するコツについて解説してきました。混んでいる、空いているなど状況に合わせてぴったりな方法を探るのが重要です。また、交通機関は公共の場所なので、他の人への配慮も大切です。無理にテキストを広げるのは避けましょう。

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