勉強記録をノートに書いて効率化を実現!メリットや書き方を解説

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知識は短期間で身に付けられるものではありません。勉強を習慣化させて、学習を日々続けることが必要です。しかし、わかってはいても、疲れていたり、やる気が出なかったりする日には思うように気持ちが乗らず、サボってしまいたくなることもあるでしょう。そこで、学習を継続するための対策となるのが、勉強記録ノートの作成です。この記事では、ノートを作成することのメリットや書き方のポイントについて解説します。

1.勉強記録ノートとは?

勉強記録ノートとは、自分の学習状況を記録するためのノートです。勉強した時間や内容についてノートに書き留めていきます。ただし、1日や1週間に何時間勉強したかをただ記録しておくだけでは不十分です。科目ごとに分けて勉強時間を記録し、結果としてどのくらい学習が進んだかなども詳しく書き留めておきます。詳細な学習状況を書き残しておくことで、現在の勉強の状況を一目で明確に振り返ることができるからです。また、科目ごとに記録しておくことで、一定の科目だけに多くの時間を費やしてしまっているような学習時間の偏りを防ぐこともできます。学習バランスを常に自覚し、必要に応じて軌道修正を入れられるのも勉強記録ノートの特徴です。

2.勉強記録ノートを作るメリットとは?

勉強記録ノートを作ることで、学習にさまざまな効果が生まれます。ここでは、主な5つのメリットについて紹介します。

2-1.メリット1.勉強の習慣化につながる

勉強は、周りがやっているからとか、親にいわれているからといった曖昧な理由から始めるとなかなか続きにくいものです。なぜ勉強をしているのかを自身でしっかりと把握し、目的意識を常に持てるようにしておくことが勉強の習慣化につながります。勉強の目的を意識付けするためには、目標を定めた勉強記録の継続は効果的な方法です。設定した目標に向かって今日はどのような行動を取ることができたかをきちんと把握できていれば、思うように行動が取れていなかったときに、その理由を探ることができ、改善しようと考えるきっかけを作ることができます。また、反対に、目標に向かった行動が取れていたら、現状の調子を維持し続けようという意識を持つこともできるのです。

勉強が順調に進んでいるときも、進んでいないときも、自分が今、何のために勉強しているかという意識付けがきちんとできていれば、目標を失うことがなくなります。さらに、目標までのプロセスが常にはっきりとしているので、学習に迷いがなくなり、勉強することが当たり前となって自然と習慣化できるようにもなるのです。

2-2.メリット2.時間の使い方が上手くなる

勉強時間をきちんと管理するために、勉強記録ノートには1日の予定を記載しておきます。1日の予定が書いてあれば、いつ勉強するかだけではなく、勉強しない空き時間がどれくらいあるかについても調べることが可能です。高校生などは、放課後であっても、すべての時間を自分の勉強に費やせるとは限りません。授業以外に部活や課外活動などにも参加していれば、勉強に充てられる時間は制限されてしまいます。そのような際には、勉強記録ノートに予定を書く方法は有効です。空いている時間をすぐに確認できるため、スキマ時間を使って効率のよい勉強ができます。

また、スケジュール管理をすることで、自分が1日をどのように過ごしているかを見直せる点もメリットです。テレビを見たり、ゲームやアプリをしていたりなど、無駄に時間を使っている悪い習慣に気付けます。不要な時間の使い方をしていることに気付いたら、その時間を勉強に充てられるような時間の使い方を意識できるようにもなるでしょう。

2-3.メリット3.自分の状況を客観的に見られる

ただ何となく勉強を続けているだけでは、実際に自分はどれくらい学習が進んでいるのかがわかりにくいものです。しかし、勉強記録ノートがあれば、学習の進捗状況が事細かに記録されているため、いつでも確認できます。自分の学習状況をリアルタイムで把握できれば、目標を達成するまでに必要な勉強プランが立てやすくなり、効率的な勉強ができるようになるのです。あとどれくらいの時間で、どのような勉強が必要となるかを客観的に考えられるようになります。

また、どの科目を優先させて勉強するべきか、今勉強が必要ではない科目はどれかを見分けることができる点もメリットです。学習の進捗状況の記録を見れば、進んでいる科目と遅れている科目がわかるので、時間の割り振りを調整しながら、バランスのよい勉強ができるようになります。

2-4.メリット4.やる気が向上する

勉強記録ノートは、現在の学習の進行状況を把握でできるだけではなく、どれだけ成長できているかの度合いを確認する目安にもなります。教科書で学習し終わった項目や問題集で解き終わった内容は、すでに知識となり身に付いている部分です。そのため、学習の進行状況は、そのまま自分の知識の蓄積量を表すことにもなります。勉強することで確実に知識が増えていることを自身で感じられれば、やりがいを感じて、学習に楽しさを見出せるものです。また、目標達成に向けて着実に勉強が進んでいることを実感できれば、より一層、勉強へのやる気が高まり、モチベーションの維持に役立てることもできます。

2-5.メリット5.成長を感じられる

勉強を頑張っている努力が報われるような成長を実感できると、やる気の源となり、勉強を続けやすくなります。勉強の成長を確認できるポイントは、学習の最終的な目標である大学受験やセンター試験だけではありません。たとえば、模試や定期試験などでも成長を感じることはできます。また、先の長い勉強生活において、目標までの期間が長すぎると、やる気が続かなくなってしまうことはあるものです。しかし、ゴールの途中に小さくても目標が定められていて、達成感を感じる機会が多くなれば、やる気を維持しやすくなります。

模試や定期試験などを小さな目標として掲げながら、勉強内容の記録を続け、無事に達成できれば、これまでの努力が結果を出したのだという実感を得られるでしょう。一方、目標に到達できなかったとしても、これまでの勉強記録を見て十分な努力が見られれば、自信を失わずに、失敗を生かして次の目標への一歩がすぐに踏み出せるはずです。

3.勉強記録ノートの作り方

勉強記録ノートのメリットに魅力を感じたら、早速、作成作業に入りましょう。ここからは、勉強記録ノートを効果的に使用するための作り方について具体的に紹介します。

3-1.最終目標を書く

勉強記録ノートを作成するにあたり、最終目標を書くことは欠かせない作業です。どこの大学に入学したいといった漠然とした目標を書くのではなく、具体的に、満点の何割の点数を取れば合格となるかという志望校の得点率を記載します。また、得点率は、第一志望校をはじめとした希望大学に関して、学校別に書くこともポイントです。大学入学共通テストや模試を受ける場合には、それらの目標点も書き記しておきます。最低でもどれくらいの点数を取ることを目標とすればよいのかを意識しながら勉強できるようにするためです。具体化した目標があれば、適した勉強方法を設定しやすくなります。

3-2.本番までの学習内容を具体化する

目標を設定できたら、次に行うのは、目標達成に向けたプロセスを考えることです。まずは、目標の得点を取るために必要となる学習内容を具体的に挙げていきます。たとえば、塾や予備校へ通う場合には、どの講座を利用し、どのように学習を進めていくかの検討が必要です。さらに、単語帳や問題集といった参考書の使い方についても考えておかなければなりません。加えて、複数の志望校に対してどれくらいの過去問を行うかを決めておくことも大切です。

3-3.1カ月のスケジュールを作成する

目標達成に向けてやるべき学習内容が決まったら、その学習内容をこなしていくためのスケジュール作りを行います。ただし、いきなり細かなスケジュールを組むことは難しいものです。どうにか計画を立てることができても、細かく設定しすぎると、思うように進まなかったときに、すべての計画が狂ってしまうこともあります。そのため、まずは、月単位で学習内容をスケジュールのなかに組みこみ、後で修正が入れられる余裕を持っておくようにしましょう。

3-4.1週間のスケジュールを作成する

ざっくりとしたスケジュールで余裕を持たせておくことは大事ですが、実際に勉強を始めるにあたり、学習ペースをつかめるような、より詳しいスケジュールも設定しておいたほうが安心です。そのため、1カ月のスケジュールとは別に1週間のスケジュールも作成しておくようにします。1週間のスケジュールは1カ月のスケジュールよりも具体的で明確にしておくことがポイントです。まずは、部活や学校行事、家での用事などをスケジュール内に書き入れて1週間の自分の予定を確認します。そして、書き込みのない空き時間をどのような学習に充てるかを考えます。1週間のスケジュール作成では具体的に予定を書き込むことが必要ですが、詳細に予定を組む分、急な用事ができても調整できるように予備日を設けておくことも大事です。

3-5.1日のスケジュールを作成する

月と週のスケジュール作成とは別に、1日の勉強時間の予定も組んでおくようにします。1週間でやると決めた内容をきちんと1週間でこなすことができたとしても、週の前半だけはりきって勉強し、後半はまったく手をつけないのでは、学習バランスがよくありません。勉強の習慣化がきちんとできていないことになります。勉強は日々の積み重ねが大事です。そのため、毎日バランスよく勉強できるように、30分単位でどの科目を勉強し、いつ休憩を取るかのスケジュールを立てておく必要があります。加えて、学んだことをしっかりと記憶させるためにも、次の日も集中して勉強に打ち込めるようにするためにも、十分な睡眠時間を確保した計画を立てることも重要です。

3-6.勉強した記録をつける

予定を立てるだけで満足してはいけません。作成した予定通りに学習を進めることができているかを確認するために、実際に行った学習内容を日々記録していくことも大事です。何をやったかを羅列するだけではなく、何時から何時まで何を行ったかまで詳細に書いておくと、自分の勉強の進行状況を正確に把握できます。また、実際に勉強を行うときにはストップウォッチを使用するのも方法です。勉強時間や休憩時間を正確に管理できるようになります。

4.勉強記録ノートを作るときのポイント

ここまで、勉強記録ノートの基本的な作成方法について紹介しましたが、作成のなかで特に気を付けておきたいポイントが3つあります。最初のポイントは、スケジュールを立てる際には、計画を詰めすぎないことです。計画が細かく詰めてあると、少しの学習の遅れでも、全体のスケジュールに影響を及ぼしやすくなります。きちんと予定通りにこなさなければならないというプレッシャーが強いと、プレッシャーに負けて勉強を挫折してしまう可能性もあるため要注意です。

次に、余裕のある計画を立てることもポイントとなります。長い勉強生活のなかでは、急な用事が入ったり、体調を崩してしまったりする場合もあるものです。いざというときに備えて、予備日を設けたり、後で修正可能な予定を組んでおいたりしておくようにしましょう。

最後に、ノートの書き方のポイントとして、きれいに作ることにこだわらない姿勢も大切です。きれいな字できちんと整理されているノートは見ていて気持ちのよいものですが、それにこだわって時間を無駄にかけてしまっては意味がありません。ノートは後で内容を修正する可能性もあります。自分が見やすければ、一般的なきれいさにこだわる必要はありません。ノートの作成にかける時間はできる限り短くして、その分勉強に時間を費やすように心がけましょう。

勉強記録ノートを使って効率良く勉強を進めよう!

勉強記録ノートを作っておくと、今の自分の学習状況をきちんと把握し、効率的で計画通りに勉強をすすめることができるようになるため、高校生や受験生におすすめです。ただし、勉強記録ノートの予定を決める際には、学習内容の決定も重要となります。具体的にどのような勉強をすればよいか迷っているのであれば、「下克上」を利用するのも方法です。「下克上」のLINE@へ登録すると、正しい勉強の指導を受けることができます。

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