慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
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2020.05.19
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更新日:2020.05.18
受験では多くの時間を勉強へと割り当てますが、試験当日までの時間は限られています。そのため、できるだけ効率よく勉強をしたいと考える人が多いのではないでしょうか。勉強には、最適な時間帯があり、この時間を守ると無駄のない知識の吸収ができるでしょう。この記事では、勉強する時間帯に焦点をあて、どの時間帯にどんな勉強をすると効率が高まるのかについて解説します。
目次
勉強効率を考える前に、なぜ勉強には効率を求めるべきなのかを説明しましょう。勉強の成果は、勉強量に勉強の効率が比例すると考えられています。いいかえると、勉強の効率を考えずに勉強する時間だけを増やしても成果が現れないということです。同じ時間の勉強でも、効率を上げれば成果が出やすいことから、時間がない受験勉強では効率的に行う必要があります。短時間でも効率よく勉強をすると、ほかの勉強に時間を割くことも可能です。また、息抜きや睡眠などに割り当てる時間も増え、勉強の合間のリラックス時間も確保できます。
受験では、どんなスキマ時間も勉強に割り当てることが重要です。しかし、脳は時間帯によって状態や働き方が変わる特徴があります。そのため、脳の状態に合わせて勉強をすることで成果が出やすくなるでしょう。時間帯ごとの脳の状態を知り、勉強する内容を変えてみると勉強の効率が上がる可能性が高くなるのです。
脳は、時間帯によって働きが異なります。しかし、勉強や暗記をするのに効率のいい時間帯とは、いつなのでしょうか。ここからは、時間帯ごとの脳の特徴と最適な勉強内容を詳しく解説していきます。
朝の時間帯に勉強をすると効率がいいと感じる人も多いでしょう。起床後の3時間は、脳が最も働くゴールデンタイムといわれ、勉強に適しています。なぜなら、寝ている間に脳の中で記憶や情報が整理されているからです。睡眠から目覚めたとき、脳が記憶できる容量が大きくなっているため、より多くのことが頭に入ります。また、起床直後は1日の中で最も疲労がない状態です。そのため、勉強したり暗記したりするには絶好の時間帯と考えられています。
そのほかにも、勉強をするときには空腹状態が好ましい傾向です。人間は、空腹状態のときに記憶力が高まる性質があり、朝食前の空腹時に勉強をすると効率が上がります。また、忙しくて時間に制限のある朝には、タイムプレッシャーをかけやすいのも特徴です。勉強時間に制限を設けることで集中力が高まり、効率よく勉強ができます。
朝食後は、朝のゴールデンタイムと被りますが、朝食を食べた後にはエネルギーが補充されている状態です。朝食前の空腹は記憶力を高めますが、エネルギー不足は否めないでしょう。そこをしっかりと補える時間帯が朝食後です。朝ごはんを食べて学校にいくという通常のサイクルが習慣となっていることから、朝ごはん後に眠くなることは少ないでしょう。そのため、エネルギーが豊富な朝食後も勉強にはおすすめの時間帯です。
集中力のゴールデンタイムと呼ばれる朝食後には、英文の長文読解など集中力が必要な勉強をするのがいいでしょう。集中力が最も高くなる時間帯は、10~12時くらいの間だといわれています。その時間に自分の伸ばしたい教科を勉強するのも一つの方法です。
午後から夕食前の時間帯は、眠くなりやすいのが特徴です。昼食をとることで眠気が起こりやすくなり、勉強が進まないと感じる人も多いのではないでしょうか。午後からの時間帯に眠気が来る理由は、脳の睡眠と覚醒のリズムにあります。脳は、起床から8時間後と22時間後に動きが止まることから、6時に起床した場合には14時ごろに眠気が訪れるのです。また、昼食後に血糖値が上昇し、脳の覚醒を促すホルモンであるオレキシンの分泌が抑制されることも眠くなる理由でしょう。
しかし、昼食後はやる気と思考力が高まる時間帯でもあります。13~17時の時間帯は、気力や体力がピークとなり、15~17時には交感神経の活動が最も強くなることから能力が発揮しやすくなるでしょう。さらに、おなかが空く夕食前には脳が活性化するため、勉強に向いています。勉強するのに適した時間に学習することでより一層記憶力や集中力が高まり、勉強がスムーズに進むでしょう。
午前中は、脳のゴールデンタイムだと説明しましたが、就寝前の1~2時間も効率よく勉強ができる時間帯といえます。なぜなら、脳は睡眠中に記憶を整理し、知識を定着させるからです。寝る直前の鮮明な記憶は、長期記憶になりやすく、この時間帯に暗記をすると覚えやすくなります。そのため、英語の単語や熟語、科学の公式といった反復学習が必要となる勉強を優先して行うのがいいでしょう。暗記する内容を頭に入れ、ぐっすりと眠ると頭に残りやすくなるのです。「翌朝、起きてすぐその内容をチェックする」といったルーティーンが確立できれば、効率よく暗記することが期待できます。
ただし、寝る前の時間帯は情報が蓄積しているため、クリエイティブな思考は鈍ってしまう傾向です。そのため、何かを考えるのではなく覚えるべきことを優先して頭に入れるようにしましょう。
就寝前に勉強をすると暗記しやすい傾向ですが、だからといって睡眠時間を削ってまで暗記をすることはおすすめできません。勉強にゴールデンタイムがあるように、睡眠にもゴールデンタイムがあります。これは、質のいい睡眠が取れる時間帯であり、22~2時までの間にしっかりと睡眠をとるのが理想です。ゴールデンタイムには、効率よく記憶の整理が行われますので、覚えた内容が定着しやすくなることが期待できます。
また、睡眠の90分のサイクルもしっかりと意識しておきましょう。睡眠には、深く眠った状態のレム睡眠と、浅い眠りのノンレム睡眠の2種類があり、これが交互に現れているのです。このうち、記憶が定着するのはレム睡眠のときで、しっかりと深い眠りつくことで効率よく勉強ができます。また、睡眠がしっかりできていると翌朝の脳がリフレッシュした状態になることもメリットです。個人差はありますが、統計的には7時間程度の睡眠が適切とされているため、睡眠時間を無理に削ってまで勉強をしないように心がけましょう。
午後からの時間帯は、昼食をとったことによる眠気が起こりやすくなります。その結果、ミスが起こりやすく、勉強がうまく進まないと感じることも多いでしょう。この時間帯の勉強は、ほかの時間帯のように効率がよくありません。そのため、いくつかのポイントに気を付けることが大切です。まず、昼食後に眠気を感じた場合には、眠気とうまく付き合うようにしましょう。パワーナップと呼ばれる短時間の睡眠を取り入れるなど、適度な昼寝をするのも方法の一つです。
また、食後に軽く運動をすることでも、気分をリフレッシュできるでしょう。眠いときに無理に勉強を続けても、効率は上がりません。うまく休憩を取り入れ、眠気がすっきりと取れてから勉強にとりかかると勉強効率を上げることが期待できます。
それぞれの時間帯で脳の働きが異なるように、時間帯ごとにぴったりの勉強方法があります。ここからは、時間別の最適な勉強方法を紹介していきましょう。
朝~午前中の脳は、情報が整理された状態です。そのため、起きたらすぐに前日の夜に暗記した箇所を復習しておきましょう。また、脳がクリアな状態のため、クリエイティブな勉強にも向いています。作文や応用問題など、自ら創造し、考える勉強に取り組むのがいいでしょう。ただ、起きてすぐは脳も寝ぼけた状態です。そのため、簡単な問題からスタートし、脳をウォーミングアップしてから始めるのがよいでしょう。目がさえてきてからは、難しい問題へとチャレンジし、応用力が問われる問題へと向かいます。
午後の時間帯は、眠くなりやすいため、10~15分程度の昼寝を取り入れスッキリとしてから勉強を始めましょう。午後は、ひらめきや発想力が発揮されやすいことから、英語の長文問題や複雑な演習などに取り組むのがぴったりです。また、演習問題を精力的にこなしたり、まとめのノートを作ったりとたくさんペンを動かすようにしましょう。なぜなら、体を少しでも動かすと眠気の軽減につながるからです。音読やリスニングを取り入れても眠気対策に効果が期待できます。
睡眠と記憶は、密接にかかわっているため、睡眠をとる直前の夜の時間帯には、暗記する勉強を選びましょう。歴史や生物、英単語といったひたすらに覚える勉強は、この時間帯を選びます。ただ、どれだけ頭に入れても、寝る前にだらだらとスマホを見てしまった場合は、睡眠の質が落ちてしまうため注意が必要です。いい睡眠をとることで、記憶は定着しやすくなるため、寝る前のスマホなどはなるべく避けるように心がけましょう。
勉強をしているときは、座ったまま行う人がほとんどでしょう。しかし、勉強時間にある程度体を動かすと効果的な勉強が期待できます。ここからは、勉強時間に運動を取り入れることについて説明します。
朝の時間帯に行うといい運動はいくつかありますが、まずは朝日を浴びるのがいいでしょう。朝日を浴びることで、脳を目覚めさせるホルモンが分泌され、脳が覚醒します。また、朝日を浴びながら軽く運動をするのも方法の一つです。このとき、一定時間心拍数を上げる運動がよいとされています。ジョギングや速足のウォーキングは、朝の運動にぴったりでしょう。ヨガなども頭を使いながら体を動かせますので、学習能力が高まる運動です。
昼の時間は、眠気対策として運動を取り入れましょう。昼食をとった直後に運動をすると、血糖値の上昇が抑えられ、眠気が起こりにくくなります。ただし、昼食後にはウォーキングや階段の上り下りといった軽い運動にとどめることがベターです。運動をしすぎて疲れてしまわないよう心がけ、午後の勉強に集中して取り組める程度の運動を習慣化しましょう。
これまで勉強の効率がいい時間帯について説明してきましたが、「まとまった勉強時間が取れない」という人もいるのではないでしょうか。勉強する時間が細切れになってしまう場合でも、工夫次第で勉強は可能です。ここからは、短い時間で勉強する場合の工夫について説明していきます。
忙しくても勉強時間を作る方法として知られているのが朝活です。朝は、脳がクリアな状態なため、効率よく勉強ができるでしょう。ただ、早起きは苦手という人も少なくありません。その場合には、朝活のリズムを作り上げることが大切です。睡眠の質を上げ、スッキリと目覚めるようにしましょう。「目覚ましが鳴ったらすぐに起き上がり、顔を洗う」といった朝のルーティーンを作ることも、朝活を続けるためには重要です。
まとまった勉強時間が取れない人でも、移動中やお昼休みなどの時間を利用すると勉強はできます。1日のスキマ時間を勉強に割り当てると、時間が有効的に使えるでしょう。ただ、スキマ時間を使う際には、短い時間でも時間を決めて勉強することが大切です。これにより、締め切り効果が働き勉強の効率がアップします。また、ついスマホを見てしまう時間も勉強時間として利用しましょう。さらに、お風呂の前の10分など具体的に時間を決めて習慣化させると効率よく勉強ができます。
この記事では、脳の働きなどの視点から、どの時間帯にどのような勉強をするのがいいのかを解説してきました。ただ、これらは一般的な話であり人や環境によって感じ方が異なるでしょう。そのため、自分に合う勉強法を見つけることが肝心です。今回紹介したものを参考に、自分にぴったりの時間帯や勉強法を見つけてください。
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