正しい勉強法とはいったいどんな方法なの?間違った勉強のやり方も解説

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大学受験で志望校に合格するためには、多くの時間を受験勉強に費やす必要があります。

しかし、どんなに長い時間をかけたとしても、
正しい方法で学習できなければ、勉強による成果はあまり期待できません。

では、成績を上げるには、どのような考え方で、
どのような勉強方法をするのが正しいのでしょうか。

本記事では、間違った勉強方法の特徴と、正しい勉強方法について解説していきます。

 

1.間違った勉強の特徴とは?

 

高校生や受験生の中には、今も勉強に励んでいる人も多いかもしれません。

しかし、その勉強の方法が間違っていれば、そこに費やしている時間の多くは無駄になっています。
以下、間違った勉強の特徴について解説しますので、心当たりがあればすぐに直しましょう。

 

1-1.作業をしているだけになっている

 

勉強は、学んだものが定着してこそ成功です。
しかし、成果につながらない場合は、「作業をしているだけ」になっていないかチェックする必要があります。

 

勉強をしているといいながら、ただ何となくノートをまとめたり、
英語や世界史の単語帳を作ったままあまり使わなかったり、
あまり深く考えずに教科書を眺めたり、試験や学習しようとする範囲を確認したりしていませんか。

 

これらは勉強ではなく作業にすぎません。
勉強に関係することではありますが、知識を増やし、思考力を高めるものではなく、ただ作業をしているだけです。
これに満足してしまうと、身につかない学習に多くの時間を費やすことになってしまいます。

 

この作業が多い人は、時間を多く取っているようでも実質的な勉強時間はそれほどでもありません。
作業ではなく、本当に勉強している時間をカウントし、厳密な勉強時間で自分のことを評価しましょう。

 

1-2.得意な分野だけ勉強している

 

頑張って勉強をしている人でも、「自分の得意な分野だけ勉強している」ことは多いものです。得意な分野を伸ばすことは、いい面もありますが、受験を意識した勉強としては間違った方法ですので注意してください。

大学受験においては、得意科目で点数を稼げるならとてもよいことです。しかし、受験に科目は複数あり、全科目の総合点で競うことになります。そのため、得意分野・科目だけでなく、全分野・科目を勉強しなければなりません。

 

苦手な科目も勉強しているという人でも、得意科目の勉強の方が進みやすく、知識の定着がいい場合が多いものです。一見、効率よく勉強が進んでいるように見えますが、受験の際の得点の伸びしろはむしろ苦手科目の方が大きいため、苦手をなくした方が結果的に総合点は高くなります。また、苦手な科目は基礎が足りないことから受験前になって本格的に勉強を始めてもなかなか成績が伸びないため、早めに取り組むようにしましょう。

 

1-3.復習をしていない

 

勉強の仕方が間違っている人ほど、「復習をしていない」ことが多いです。予習と復習では、予習をしている方が勉強した気になりますが、効果から見れば復習の方が予習よりもずっと効果がありますし、復習もやり方次第で効果に大きな差があります。

受験勉強では、何度も志望校の過去問を解きながらさまざまな問題を解くために必要な思考力や発想、応用力などを身につける必要があります。そのために大切なのが日々の学習における復習です。しかし、問題を解いて採点をして終わり、という勉強方法が癖になっていると、間違っていたり、理解が不十分だったりして復習すべき部分が放置されてしまいます。それでは成績アップは期待できません。

問題集や過去問を解くだけでなく、しっかりと解説を読みこみ、その内容を十分に理解することが大切です。解説は問題を解くためのテクニックだけでなく、思考力を養うためにも効果がありますので、解ける問題だとしてもしっかり読む習慣をつけることをおすすめします。

 

 

2.正しい勉強方法の流れ

 

学力を向上させるためには、正しい方法で勉強をするべきです。しかし、本当に正しい勉強方法は目的によって違ってきます。大学受験には、大学受験に特化した勉強方法が必要です。ここでは、大学受験に向けた正しい勉強方法について、勉強の流れや各プロセスにおける方法論について具体的に解説します。

 

2-1. STEP1.勉強する環境を整える

 

勉強を始める前に、必ずやらなくてはならないのは「勉強するための環境作り」です。勉強に集中できないという人の中には、勉強をするための環境ができていない人も少なくありません。

勉強に集中するためには、勉強に関係のないものが目に入らないようにしましょう。人間の知覚における視覚の影響は非常に大きいです。何か勉強と関係ないものが目に入ってしまい、それを脳が意識すると途端に集中力が途切れてしまいます。学校の机のように、できるだけ机の上には物を置かないようにしましょう。

また、自分の部屋があれば、テレビやゲーム、マンガなど、個人の好みに合わせた娯楽がたくさんあるものです。こうしたものは勉強を妨げる誘惑になりますので、早めにすべて撤去しましょう。いくら環境を整えても、気乗りしない場合もありますので、そういう場合に備え、勉強する場所もいくつか考えておくとよいでしょう。家の中が難しいなら、図書館やカフェなどでも構いません。

実は、勉強するときの服装も大事です。服装によって気分も変わるため、勉強に対する取り組み方が変わってきます。「勉強をするときはこの服」と決めて、しばらくその習慣を続けていることが肝心です。習慣ができると、その服装に着替えることで気持ちのスイッチが入るようになりますので、早めに体質を作っておきましょう。ただし、家で学習する際に、楽だからという理由でパジャマやジャージのような服装にするのはおすすめしません。布団に入って休むこともできてしまいますし、何より本番当日はそのような服装で受験することはないはずです。場所選びの自由度や受験本番を考えて、外出できる服装で、動きやすいものに決めておきましょう。

 

2-2. STEP2.学力に合わせて勉強を始める

 

勉強に集中できる環境を整えたら、次は学習計画を作りましょう。正しい勉強方法には基本的な考え方はありますが、具体的な方法は人それぞれです。自分の学力に合った勉強ができてこそ、効率よく学力も成績も上がります。

学習計画作りでは、まず具体的で達成可能な目標を立てて、その実現のために行うべき内容を決めていきましょう。内容は、ただ「英単語」「数学の問題集を解く」ではなく、「いつ」「何を」「どのくらいやるのか」をしっかり決めます。スケジュールは月・週・日と視点を分けて細かく立てていくと、その後の進捗管理がしやすくなるのでおすすめです。学習計画では、目標設定の際に、自分の今のレベルを正確に把握する必要があります。

いくら計画を立てても目標が達成できない場合、自分のレベルがわかっていないことに原因があることが多いです。たとえば、英単語や文法の理解が不十分なまま長文読解をするのは無理があります。学校や塾、周囲の友人たちの学習ペースに無理に合わせてスケジュールを立てても、基礎の学力が追いついていないために挫折する人も多いのです。

そのため、周囲と比べず、自分のレベルに合わせた学習計画を立てるようにしてください。最初は苦労したり、不安に感じたりすることもありますが、計画をしっかりとこなしていけば、確実に学力も向上し、自信もついてきます。周りに追いつき、追い越すのはそれからでも遅くありません。

 

2-3. STEP3.復習を必ずする

 

大学受験の勉強では、「復習を繰り返す」ことが最も大切です。大学受験では、高校までで習った知識をもとに試験問題が作られているので、それ以上の勉強を先取りする必要がありません。

一般的に、復習をする目的は、身につけた知識が定着するようにすることです。大学受験を意識するなら、身につけた知識を無意識に使えるレベルを目指しましょう。復習は、ただ同じ箇所を勉強すればよいのではなく、自分が「覚えた」と自信をもるまで繰り返す必要があります。3~5回ほど繰り返すのが一般的ですが、個人の基礎力や得意・苦手分野によってはもっと多くの回数が必要なことも多いです。

復習をするときは、回数だけではなくタイミングにも注意しましょう。まず、問題を解いたらすぐに復習をするようにしてください。その後、1日後、3日後、1週間後と徐々に間を広く取りながら何度も繰り返していくと覚えがよくなります。最初から1カ月など長い期間空けて復習をしてしまうと、忘れている可能性が高くなり、復習のために必要な時間が多くなってしまいますので注意してください。

 

2-4. STEP4.問題集をスラスラと解けるようになるまで学習する

 

「どこまで勉強をしたら十分なのか」が気になる人も多いものです。理想的には、「問題集がスラスラと解けるような状態」を目指しましょう。正しい方法で勉強を続けていけば、そのレベルまで成長することは十分に可能です。

「問題集をスラスラと解ける」とは、たとえば英語なら、英単語を見ただけで日本語訳がすぐに頭に浮かぶ、英文をスラスラ読める、文意もすぐにわかるといった状態だと考えてください。国語なら、読解問題はスラスラと解答できるだけでなく、根拠も自信をもって示せる状態です。古文・漢文も英語と同様に、スラスラ読めて、単語もすぐに意味が理解できるようなレベルを目指しましょう。

社会や理科は基本的に暗記が中心です。そのため、問題を見たらすぐに解答がわかるような状態を目指しましょう。数学や物理などは計算が必要ですが、問題を見るとすぐに解法のパターンがいくつか浮かび、計算に取りかかれるような状態が望ましいです。

しっかりとした勉強を続けていけば、問題を前にして思考が止まることがなく、解けることが常識になります。逆に反射的に解けないようであれば、まだまだ勉強不足です。スラスラと問題が解けるようになるまで、過去問などの問題集を繰り返すようにしましょう。

 

3.独学の勉強方法に限界を感じた場合

 

大学受験のために塾や予備校に通う人は多いですが、独学でも学力は上がりますし、第一志望に受かる人もたくさんいます。しかし、独学で勉強を続けているうちに、自分のやっている勉強方法が本当に正しいのか不安に思う学生も多いものです。

また、独学で勉強しているうちに成績が伸び悩んでしまい、焦ってしまう人も少なくありません。このとき、勉強の仕方を見直し、新しい勉強方法を取り入れてみることで状況が好転することがあります。

独学の人が新しい勉強方法を取り入れるためには、塾に通うなど外部から指導を受けるのも1つの方法です。直接講師から指導を受けることができるため、効率よく学習できるようになります。

独学で限界を感じてきたころにおすすめの塾の1つが「下克上」です。日本全国地域を問わずに受講することが可能で、効率のよい勉強方法についてマンツーマンで指導してくれます。偏差値30台の学生を慶應などの難関大学に合格させた実績もあり、しっかりとした学習指導とスケジュール管理が評判です。LINE@で情報発信をしていますので、興味のある方は、下克上のLINE@への登録を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

正しい勉強方法で合格を目指そう!

 

受験を意識した勉強には、正しい方法があります。得意科目だけしか学習しない、復習をしないなど、間違った勉強方法を続けていても必要な学力の向上は見込めません。勉強する環境を整え、自分のレベルに合った予定を組み、わからないことはわかるまで復習することが正しい勉強方法です。今の勉強方法に不満や限界を感じるなら、本記事を参考に自分の勉強方法を一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

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