現代文の効率的な勉強法とは?試験で役立つテクニックも紹介

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高校生の中には、現代文に苦手意識がある人もいるでしょう。テストや模試で現代文の成績が悪いにもかかわらず、何から勉強してよいのか分からないことも少なくない教科です。この記事では、現代文の特徴や学習のコツを解説していきます。また、独学だけでは心もとない人に向けて、現代文克服に役立つ塾の選び方も紹介していきます。

1.現代文の特徴

高校の国語は「現代文」「古文」「漢文」に分かれています。このうち、多くのテストでもっとも配点が高くなるのは現代文です。そのため、国語の学習では現代文を無視できません。ただ、古文や漢文は暗記である程度点数を稼げるのに対し、現代文は自分で考えなければならない領域が広い教科です。そのため、対策が曖昧のままテストに挑んでしまう高校生も少なくありません。何を勉強してよいのか分からず、悩みがちになることが多い科目です。

こうした傾向を受け、「現代文はセンスである」という考え方も定着してきました。ただし、ポイントを押さえて勉強をすれば、現代文が苦手でも克服することは可能です。たとえば、現代文では「1段落目が主張」「2段落目が具体例」「3段落目が体験を経て変化した主張」など、おおまかな構造が決まっています。評論文を1本の木と考え、主張が幹、その根拠や具体例が枝、文章が葉っぱだとイメージしてみると現代文の伝えたいことが見えてきます。そのうえで、語彙力や読解力、解答力をそれぞれ伸ばしていけるよう学習を積み重ねましょう。

2.現代文学習の流れ

本格的に現代文対策を行うなら、語彙力・読解力・解答力の3点を意識して取り組まなくてはなりません。そして、3つには勉強をするときの順番もあります。以下、それぞれの勉強法を解説していきます。

2-1.ステップ1:語彙力を鍛える

現代文ではまず「語彙力」を鍛えなくてはなりません。英単語を知らないと英文読解でつまづくように、現代文でも語彙力が基礎となります。難しい単語の意味が分からないと、評論文全体の意味を間違えてしまう恐れすら出てきます。最低限の語彙力があれば、少なくとも筆者の主張や論理の展開にはついていくことが可能です。

現代文克服のために必要な語彙とは、「漢字」と「現代文用語」の2種類です。漢字は配点が低いので、特別に対策をしない人も少なくありません。ただ、1点や2点で受験の合否を分けることもありえます。それに、そもそも漢字が読めないと文章の意味もくみ取れなくなってしまいます。基本的な漢字はしっかり読めるよう勉強しておきましょう。そして、「メタファー」「グローバリゼーション」「ダイバーシティ」などの現代用語も評論文では当然のように出てきます。いかなるジャンルの文章が出題されても向き合えるよう、よく使われる現代用語はあらかじめチェックしておくことが大事です。辞書を引くなどして、正確な意味を押さえておきましょう。

2-2.ステップ2:読解力を鍛える

語彙力が身についてきたら「読解力」を鍛える段階に進みます。現代文における読解力とは、単に文章を読み進められるだけの力ではありません。筆者の主張を読み取り、文章全体の構成と展開を理解できるようになるスキルを読解力と呼びます。本文の主旨はもちろん、構造を自分から説明できるようになれば、現代文への苦手意識はかなり軽減されるはずです。

読解力を鍛える際、ただ文章だけを眺めていても混乱することがあります。そこで、段落ごとに筆者の主張が表れている文章を見つけ、線を引いていきます。そして、その文章を参考にしつつ段落の主旨を20~30字ほどでまとめましょう。要約文は自分しか見ないので、メモ程度の雑な内容でかまいません。

そのうえで、要約を意識しながら各段落が全体にどのような影響を及ぼしているのかを考えていきます。この作業を経ると、文章の全体像をつかみやすくなります。たとえば、主張に反対している段落は「逆説」、主張を支えている段落は「補強」といえるでしょう。どの段落とどの段落が結びつき、どういった結論に導かれていくのかをしっかり把握します。

2-3.ステップ3:解答力を鍛える

語彙力と読解力が備われば、問題文を正しく理解することはできます。ただ、高校の国語ではここから「解答力」を伸ばしていかないと、点数を稼げません。すなわち、問題を解くためのコツを実践していく力のことです。「得点力」と表現される場合もあります。解答力を鍛えるには、2つの方式を習得しなければなりません。まずは、「選択肢問題を記述に置き換える」パターンです。選択問題を見た時点で選択肢までは確認せず、とりあえず自分で解答します。そして、選択肢を見た後、自分の解答と一番近かったものを採用します。この方式だと、選択肢に惑わされず解答を進められるのがメリットです。

次に「選択肢を細かく分解していく」パターンです。選択肢の文章は複数の要素が組み合わさっていることも少なくありません。たとえば、「主観的な事実」+「肯定的な意見」+「好意的な結論」などの組み合わせです。選択肢をこれらの要素に細かく分けた後、本文と照合して正誤をひとつずつ確かめていきます。「正」が多く、「誤」が少ない選択肢を選べば正解率は高まるでしょう。

3.現代文の効率的な勉強法

「読書習慣は現代文の実力をつけるために効果的」という考え方も広まっています。確かに、継続的な読書習慣があるなら語彙力も読解力も高くなるので、現代文対策には一定の効果があります。ただし、受験が迫ってきた高校生の場合、あわてて読書をしても急激に読解力が身につくわけではありません。短期間で現代文を勉強するのであれば、本よりも参考書が効率的です。それに、参考書には入試で出題されるのと近い形式の文章が採用されています。筆者の論旨が明確で問題を作りやすい文章が多いため、受験の感覚を養えます。

また、現代文は暗記科目といえないものの、復習を怠ってはなりません。1度解いた問題を繰り返し読み込み、主旨や構成、解答の根拠などを振り返っていきます。これらが明確になると、その応用で他の問題も答えやすくなるでしょう。さらに、勉強のスケジューリングも重要です。受験日に合わせて必要な範囲をカバーできるよう計画を立てていきます。最初は過去問で出題傾向を把握してから、語彙力、読解力、解答力を伸ばすための時間を確保しましょう。

4.現代文の試験で役立つテクニック

出題者の意図をつかめるようになると、現代文の正解率は上がっていきます。たとえば、「傍線部の内容はどういうことか」という問題は現代文の定番です。そして、このときには「傍線部をより分かりやすく言い換えよ」と指示されているのと同じことです。そのため、選択肢では傍線部と同じ意味になっているものを選ばなくてはなりません。いくら興味深い内容の文章でも、傍線部と食い違っていたら不正解です。

また、「傍線部なのはどうしてか」と聞かれているなら、選択肢から「理由」に該当するものを選びましょう。「(選択肢)なので(傍線部)」という論理が成り立っている選択肢を見分ける意識が必要です。選択肢と傍線部をよく見比べて答えを考えるようにしましょう。そのうえで、傍線部前後の「すなわち」「なぜなら」といった接続詞に注目します。これらの接続詞は何らかの根拠を示すときに用いられるからです。大前提として、現代文ではまったく手がかりのない問題を出してくることはありません。文中には解答のヒントが隠されています。そこを意識して問題文を読み込んでいくと、徐々に解き方も見えてくるでしょう。

5.大学入学共通テストの現代文の対策方法

基本的に大学入学共通テストでは、設問が選択形式です。もともと記述式問題の導入も検討されていました。ただ、少なくとも2021年までは選択式のみで実施される予定です。そのため、受験勉強では選択式の問題を中心として行うのが得策です。「解答力」を高めるための訓練を意識して、たくさんの問題にチャレンジしていきましょう。まずは問題だけを読み、選択肢は見ずに自分なりの解答を考えます。そのうえで選択肢をチェックし、似たものを答えにするのが効果的な解法です。

ただ、それだけだと「間違いがない」とも断定できません。もしも自分が間違っていて、たまたま似たような選択肢があっただけなら不正解になってしまいます。そこで、選択肢の要素を分解する作業も怠らないようにします。文章を要素ごとに分解し、それぞれの正誤を照らし合わせましょう。そのうえで、問題と矛盾がないのであれば、その選択肢で合っているといえます。

6.現代文の勉強法を教えてくれる塾

高校の国語は難易度が高く、苦手意識を持ってしまうと克服に時間がかかります。しかも、基礎を確実に押さえていかなければ前には進めない科目なので、独学では効果が上がらないことも少なくないのです。本格的に現代文の勉強を取り組むのであれば、個別指導塾を利用してみましょう。たとえば、「下克上」は高校生や受験生を対象として、マンツーマンで勉強法を徹底的に教えてくれます。勉強が苦手な生徒も多数利用しており、「分からない部分をすぐ聞ける」のが大きな強みとなっています。集団指導と違い、生徒のペースに合わせて指導を進めてくれるのもメリットです。

しかも、下克上では指導内容から「無駄」を排除しました。現代文の要点をダイレクトに教えてくれるので、効率的に勉強できます。受験などの目標まで時間が残されていない生徒も安心して指導を受けられます。何より、自宅学習のヒントまで与えてくれるので、効率よく受験対策が実践できます。下克上では生徒に参考書の正しい使い方を指導しています。これまで自宅だと何を勉強すればよいのか分からなかった生徒も、安心して下克上で意識を変えていくことが可能です。

現代文の勉強法が知りたいなら下克上へ!

暗記科目ではない現代文は、勉強法を身につけるまでに時間がかかることもあります。ただし、語彙力、読解力、解答力の3分野を伸ばすことで点数を稼げるようになっていきます。より高得点を目指すために効率的な勉強法を知りたいなら、大学受験個別指導塾「下克上」に相談してみましょう。個別指導によって勉強を見てくれるだけでなく、自宅学習のアドバイスまで行っています。

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