「疲れて勉強できない」は乗り越えられる!対処法や勉強法を徹底解説

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疲れていると感じるときには、思うように勉強がはかどらないことが多いでしょう。気力まで低下してしまい、勉強が進まないというのは多くの受験生が抱える問題の1つです。しかし、受験が目の前にまで迫っているときには、疲労とも上手に付き合う必要があります。疲れをうまく乗りこえ、受験を成功させることは可能です。そこで、疲労によって勉強ができないと感じたときの対処法や効果的な勉強法を紹介します。

1.疲れて勉強できない理由

疲れを乗りこえて受験を成功させるには、まず、疲れによって勉強ができなくなる理由を知っておくのがいいでしょう。勉強が思い通りに進むときというのは、頭が十分にさえた状態です。この状態でいられるのは、起床から12~13時間までであるといわれています。15時間が過ぎてしまうと頭がさえなくなり、酒気帯び運転と同じくらいにまで作業能力が低下するのです。したがって、仕事や学校から帰宅する頃には、脳が疲れ切った状態であるといえるでしょう。まして、ハードな仕事や部活などをこなしている場合には、通常よりも疲労を感じている可能性が高くなります。

また、疲れには2種類があり、身体的疲労と精神的疲労に分類できます。身体的疲労とは体が疲れた状態であり、精神的疲労はやる気がおきないことをいいます。学校に行くだけで身体的な疲労はおこり、人間関係などで精神的な疲労が発生することもあるでしょう。よって、学校から帰宅後にまったく疲れがない状態にするのは難しいといえます。そのため、疲労とうまく付き合う方法を探ることが大切です。

2.身体的疲労が原因で勉強できない場合の対処法

ハードな部活などの後に帰宅すると、体が疲れ切っていて勉強できないと感じることがあるでしょう。ここからは、身体的な疲労によって勉強できないときの対処法を3つ紹介します。

2-1.寝る

体が疲れを感じているときには、寝ることが効果的な対処法となります。身体的な疲労を回復する方法は睡眠を取るほかになく、寝ないことには疲労がどんどん蓄積されてしまいます。また、眠いのに勉強をしても効率が悪くなるばかりです。眠い場合には、無理して勉強を続けるのではなく、少し仮眠をとるようにするのがいいでしょう。横にならずにとる10分の仮眠「ミニナップ」や、午前の早い時間に取る15~20分の仮眠「パワーナップ」は疲労の回復に効果を発揮します。

昼寝のように横になってしっかりと眠るのではなく、食後のひと休み程度の仮眠でも、十分に疲れがとれるのです。眠気の対処として行う昼寝は10分からでも効果があるとされていますので、積極的に仮眠をとりましょう。夜、疲れて勉強できない場合には、思い切って早く寝るのも1つの方法だといえます。朝早く起きると頭もさえ、勉強がはかどるようになるでしょう。

2-2.疲れていてもできる勉強をする

疲れを感じているときには、疲れているときにこそ効果が期待できる勉強をしましょう。疲労感があるときには、疲れにくい科目や疲れにくい内容を勉強するべきです。例えば、英単語の音読や書き写しなどは、単純作業のため頭をあまり使わずにできます。また、夜に暗記したものは記憶に残りやすいともいわれているのです。寝ている間は、その日に覚えたものが無意識下で定着することが科学的に証明されています。寝る直前の30分前ごろが効果的ですので、暗記などは夜寝る前に行いましょう。疲れているときこそ時間を決め、短時間で集中して暗記すると、勉強がスムーズに進みます。

2-3.生活習慣を見直す

慢性的な疲れを感じ、寝ても疲れがとれない場合には生活習慣を見直すべきです。睡眠不足が続くと、それほど眠いと感じていなくても作業能力が低下します。睡眠不足が1週間ほど続いてしまうと、その後の3日間にしっかりと睡眠をとっても、日中の作業能力は回復しません。毎日6~8時間ほどの適度な睡眠時間を、きちんと確保することが重要です。そのためには、規則正しい就寝時間を定めておくのがいいでしょう。

また、起床後約3時間は脳が最も効率よく働きます。睡眠中には前日の記憶が整理されますので、朝の脳は非常にクリアな状態です。よって、新しいことを覚えるのにも、創造力を発揮するのにも適した状態だといえるでしょう。さらに、朝に使える時間は限られているため、集中力も増しやすくなります。そのため、思い切って朝型にシフトするのも1つの方法です。そのほかにも、疲れにくい体を作るためには栄養バランスも非常に重要だといえます。バランスのいい食事を心がけ、疲労緩和に役立つ食材やサプリメントなどを積極的に取り入れるのも効果的です。

3.精神的疲労が原因で勉強できない場合の対処法

精神的疲労は、体の疲れではなく精神の疲れです。精神的なしんどさを感じ、やる気が出ない場合の3つの対処法を紹介しましょう。

3-1.モチベーションを上げる

精神的な疲労を感じているときには、やる気が起きにくくなります。そんなときにはモチベーションを上げるよう心がけましょう。好きな名言や目標などを書き、見える場所に貼っておくだけでも、モチベーションは上がります。疲れていてもその目標を見ることで目的意識が高まり、勉強に取り組みやすくなるのです。志望校への合格という大きな目標だけでなく、次の定期試験では5位以内を目指すといった短期的な目標も効果的だといえるでしょう。具体的な数字で目標を立てるとイメージしやすく、モチベーションの向上につながります。

これらの短期的で具体的な目標に対し、ごほうびを用意しておくのも1つのアイデアです。目標を達成したら好きな歌手のグッズを購入するなどのごほうびがあると、やる気もわいてくるでしょう。また、好きな文房具などをそろえると、勉強が楽しくなります。自分のお気に入りの環境を作り上げることで、モチベーションをアップすることができます。さらに、自分の目標を周りに宣言し、自分自身を追い込むこともモチベーションアップにつながるでしょう。SNSで勉強の進捗を報告するなど、後に引けない状況を作り出すことで、負けたくないという気持ちも生まれます。

3-2.ルーティン化する

精神的に疲れているときには、「勉強しないと」という気持ちがあっても「疲れたからとりあえず休憩」と、だらだらと過ごしてしまうことが多くみられます。時間を無駄にしないためにも、前もって何をするかを決めておくのがいいでしょう。帰宅したらまずは仮眠をとり、その後、数学の参考書にとりかかるなど具体的な流れを決めます。勉強は、このようにルーティン化することで非常にはかどりやすくなるのです。毎日同じ作業や手順を繰り返すことで勉強がパターン化され、継続しやすくなるでしょう。

勉強をする時間になったら、形から始めてみるのも1つのアイデアです。やる気が起きなくても、とりあえず参考書を広げるといったルーティンを続けることで勉強する習慣が身につきます。英語の音読などが取り組みやすいため、音読をルーティンに加えてみるのもいいでしょう。

3-3.場所を変える

自室ではなかなか勉強ができないという人もいるでしょう。そういった場合には、カフェや自習室、図書館などで勉強をする方法がぴったりです。場所を変えるだけで集中力が増し、勉強が進むといった声も多く聞かれます。また、ほかにも勉強している人がいることから励みにもなるでしょう。自室のように誘惑になるものがないため、集中しやすいのも場所を移動するメリットです。

帰宅後にやる気がおこらず、だらだらとしてしまいがちな場合には、勉強できる場所に寄ってから帰宅しましょう。朝、なかなか勉強に取りかかれないのであれば、起きたらすぐに勉強できる場所に移動するなど、自分の弱点に合わせて活用します。一日中勉強する日であっても、途中で場所を変えると気分転換となり、勉強に集中できるようになる場合があるのです。

4.疲れていて勉強できない場合に役立つ勉強法

追い込まれている状況であっても、1日に勉強できる時間には限りがあります。時間を大切に使うためにも、疲労の影響をできるだけ受けないよう生活スタイルを見直すことが大切でしょう。さらに、勉強方法も改めることが重要です。ここからは、疲れていて勉強できないときに役に立つ3つのポイントを紹介します。

4-1.ポモドーロ・テクニックを取り入れる

疲れていても役立つ勉強法として知られているのがポモドーロ・テクニックです。ポモドーロ・テクニックとは、時間管理術の1つであり、生産性と効率性を引き出しやすい方法です。やり方もシンプルで、仕事や勉強を25分続け、その後5分の休憩をとります。このサイクルを4回繰り返した後、20~30分の休憩をとるといった流れです。どうしても勉強に集中できない場合には焦りを感じてしまうこともあるでしょう。そんなとき、この焦りを鎮めてくれるのがポモドーロ・テクニックなのです。

人間が極限まで集中できる時間は最大でも30分であるといわれています。その30分を最大限に活かし、5分の休憩をとることで集中力を回復させるのです。よって、高い集中力を保ちながら勉強できる方法だといえるでしょう。勉強している間はスマホの電源を切るなど、しっかりと集中することが大切です。また、休憩時間には休息をとることに専念し、目を閉じて目や脳を休めるのがいいでしょう。散歩や軽いストレッチなども効果的です。ただし、試験直前は試験時間に合わせて勉強時間を配分する必要があります。志望校の試験時間が1科目90分の場合には、90分勉強して15分休むといった時間配分を心がけるのがベストです。

4-2.隙間時間を有効利用する

勉強時間がそれほどとれないのであれば、隙間時間を有効的に利用しましょう。隙間時間というのは生活の中にたくさんあります。まず、通勤や通学時間も隙間時間の1つです。電車の中でスマホを見ているというのであれば、暗記系の勉強やリスニングの時間に充てましょう。お風呂やトイレに入っている時間も1日のうちでは思いのほか長く、歯磨きの時間や髪を乾かしている時間も隙間時間として使えます。そういった時間も暗記に使うと効率的な勉強が可能です。そのほかにも、隙間時間にアプリを活用するのもいいでしょう。隙間時間ができたらすぐに取り組めるよう、教材は前もって準備しておくことが大切です。

4-3.時間帯に合わせた勉強内容で効率を上げる

限られた時間のなかでもしっかりと勉強を進めるには、効率的に勉強することが不可欠です。勉強の効率を上げるため、脳の状態に合わせて勉強内容を変えるのがいいでしょう。朝は前日の夜に暗記したものの復習や音読でウォーミングアップをします。また、朝の時間帯は計算問題にも適しています。そのため、集中して取り組むようにしましょう。午前中は脳がクリアな状態ですので、応用力が問われる問題を解くなど、より難しい勉強に向いています。

昼寝をした後の午後も脳がクリアなため、難易度の高い勉強はこの時間帯に行いましょう。午後は、気力と体力がともに高まることから、やる気が出やすい時間帯だといえます。勉強の効率が上がりやすいため、苦手科目に取り組んでもいいでしょう。先ほども説明した通り、夜寝る前に覚えたことは定着しやすいといえます。よって、寝る前には暗記ものの科目を勉強をするのが効果的です。

疲れと上手に付き合って受験生活を乗り切ろう

疲れて勉強が進まないというときは、身体的疲労や精神的疲労がたまっている可能性があります。そのため、生活習慣などを見直し、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。また、勉強時間や勉強内容とともに、勉強方法を見直すことも大切です。受験までの限られた時間で効率よく勉強するには、大学受験個別指導塾の「下剋上」に相談してみるのもいいでしょう。疲れとうまく付き合い、集中して勉強できるようになります。

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