慶應義塾大学の入りやすい学部とは?科目数・偏差値・倍率から徹底解説!

未設定

慶應義塾大学は国内最高峰の歴史と格式を誇る有名私立大学です。もちろん、偏差値も非常に高いため、入学するのは簡単なことではありません。ただ、慶應大学にも比較的入りやすい学部はあります。学部を絞って傾向と対策をしっかり練れば、難関であっても突破することは十分に可能です。そこで今回は、慶應義塾大学の特徴や学部を紹介したうえで、入りやすい学部とその受験対策、またおすすめの塾などについても紹介します。

1.慶應義塾大学の特徴

慶應義塾大学は、幕末から明治時代にかけて活躍した福沢諭吉が、江戸末期の1858年に設立した蘭学塾を起源とする私立大学です。150年以上の歴史を誇る日本でも有数の大学であり、国内のみならず海外でも名の知られた国際的な大学でもあります。創立者の福沢諭吉は、一万円札の肖像としても知られ、明治初期には使節団の一員として海外を歴訪した日本史上に残る学者です。「学問ノススメ」をはじめとした数々の著作を残し、教育者としてはもちろんのこと、明治初期の文明開化を先導した啓蒙思想家としても知られています。

慶應義塾大学は日本で最も長い歴史を持つ大学である一方、小学校から大学院までを要する総合的かつ大規模な教育施設に成長しています。古い風習にこだわらず、常に新しい理念を積極的に追い求めることが慶應義塾の基本的な精神です。自他の尊厳を認めつつ、何事も自分の責任で切り開いていくという「独立自尊」の精神は、まさに慶應義塾大学が教育の基本と考えている理念です。この基本理念には、古くからの伝統にとらわれていた設立当初の風習からの脱却を図り、社会の在り方を変革することを目指したという背景があります。この基本理念をもとに、慶應義塾大学は気品と知性を備えた人材の育成に努めています。

東京都と神奈川県に6つのキャンパスを抱え、学生数は全体で約3万3000人という規模を誇るマンモス大学です。

2.慶應義塾大学の学部

慶應義塾大学には、全部で10種類の学部があります。文学部・経済学部・法学部・商学部・医学部・理工学部・総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部・薬学部の10学部で、さまざまな学問領域をカバーしています。このなかでも特に人気が高いのが、慶應義塾の看板学部ともいわれる経済学部と法学部です。

慶應義塾大学は日本で最初に経済学部を起ち上げた大学として知られています。長い歴史を持つ慶應義塾の経済学部は、政界や官界、経済界などに多数の著名人を輩出しており、経済学の基本理念をしっかり教え込むことで、国際社会でも活躍できる人材の育成に力を入れている学部です。入試の難易度も高く、私立文系学部のなかでも最難関レベルを誇る学部のひとつです。

経済学部と並び、法学部も私立文系学部では最難関の学部のひとつとして知られています。慶應義塾大学の法学部は、さらに法律学科と政治学科の2学科に細分化されています。法律学と政治学のそれぞれの「スペシャリスト」の育成に努めつつ、人文科学や自然科学、また外国語などの複合的な学問カリキュラムが組まれ、あらゆる学問を過不足なく習得した「ジェネラリスト」の育成にも余念がないのが慶應義塾大学の法学部です。

3.慶應義塾大学の入りやすい学部を見極めるための要素

どの学部も難易度が高い慶應義塾大学でも、入りやすい学部はいくつかあります。入りやすい学部を見極めるためには、まず偏差値・倍率・科目数という3点の要素に注目して学部研究してみることが大切です。ここからは、それぞれの要素について詳しく見ていくことにします。

3-1.偏差値

入りやすい学部を見極めるうえでは、まず偏差値について知っておくことが重要です。偏差値は、その大学や学部のレベルをある程度把握できる学力の目安です。慶應義塾大学の各学部の偏差値は以下の通りとなります。

文学部:65
経済学部 A方式:67.5
経済学部 B方式:70
法学部 法律学科:70
法学部 政治学科:70
商学部 A方式:65
商学部 B方式:70
医学部:72.5
理工学部:62.5~65
総合政策学部:70
環境情報学部:70
看護医療学部:60
薬学部 薬学科:65
薬学部 薬科学科:65

この偏差値のデータを見ると、理系なら看護医療学部・薬学部・理工学部が、文系なら文学部・商学部のA方式が、比較的偏差値の低い狙い目の学部であることがわかります。ちなみに、商学部は文系学部ではありますが、A方式ではセンターレベルの数学受験が必要です。一方、B方式では小論文の試験を受けることになります。

3-2.倍率

次に、競争率を表す倍率を見ていきます。倍率は募集人数に対して、受験者数がどれだけいるかを示す指標です。倍率が高いほど通過するのは狭き門となるため、偏差値とあわせて見ることで本当の難易度を把握することができます。慶應義塾大学の2019年度の一般入試では、各学部で以下の倍率が示されています。

文学部:4.2
経済学部 A方式:3.9
経済学部 B方式:5.0
法学部 法律学科:5.4
法学部 政治学科:4.3
商学部 A方式:2.8
商学部 B方式:7.8
医学部:8.2
理工学部:3.4
総合政策学部:8.5
環境情報学部:10.1
看護医療学部:3.5
薬学部 薬学科:4.7
薬学部 薬科学科:2.6

このデータでわかることは、薬学部や看護医療学部、理工学部、文学部、そして商学部のA方式は倍率的にも入りやすい学部だということです。これらの学部は、ほかの学部に比べて倍率が低めになっています。特に注目したいのが、商学部の倍率です。A方式とB方式で倍率に大きな開きがあります。これは文系の学生がA方式の数学を避け、小論文のB方式に集中しているためだと考えられます。

3-3.科目数

偏差値と倍率のデータを参考にすると、入りやすい学部として薬学部の薬科学科、理工学部、看護医療学部、文学部、そして商学部のA方式を挙げることができます。ただ、偏差値と倍率では入りやすいように見えても、たとえば理系の薬学部薬科学科と理工学部では科目数が多いという注意点があります。科目数が多ければ、それだけ勉強時間を分散させなければなりません。そのぶんだけ全体の偏差値は必然的に低くなるため、一見すると難易度は低いと感じるかもしれませんが、多数の科目を網羅しなければいけないため受験自体は大変です。また、看護医療学部は看護師を目指す人のための学部であるため、偏差値や倍率は低くても、文系の人やほかの理系学部を目指している人などにとって入りやすい学部とは言えません。

科目数で見たときに、入りやすい学部と言えるのは商学部のA方式か文学部です。商学部のA方式は英語・数学・社会の3科目、文学部は英語・社会・小論文の3科目と、いずれも受験科目数が3科目と少ないので、いずれも受験対策を絞りやすい狙い目の学部と言えます。一方、偏差値や倍率は高くても、科目数の観点から入りやすいと言える学部もあります。総合政策学部と環境情報学部は、科目数が英語あるいは数学と小論文の2科目しかありません。気軽に受けられることから倍率も高く、科目数が少ないために偏差値も高めではありますが、狙いを1本に絞って対策するなら最も入りやすい学部だと言えるでしょう。

4.慶應義塾大学の入りやすい学部と試験の傾向

偏差値、倍率、そして科目数を総合的に見たとき、慶應義塾大学では商学部のA方式と総合政策学部・環境情報学部が入りやすい大学として挙げられます。それでは、それぞれの学部の試験内容や試験の傾向について見ていきましょう。

4-1.商学部(A方式)

商学部のA方式では、試験科目に英語・数学・社会があるため、それぞれの科目の対策が必須となります。商学部A方式の英語は、とにかく問題数が多いという特徴があります。スピーディに設問をこなさなければ時間内に全問を終えることが難しいので、合格するためにはすばやく問題を解くための対策を取っておく必要があるでしょう。

一方、数学に関しては、決して難易度が高いわけではありません。あくまで文系の学生が受験する数学であるため、問題の難易度としては標準的なものが出題されます。そのため、試験に臨むにあたっては、落ち着いて問題を解いていくことが重要になります。数学においては満点を狙う必要はないので、基礎的な問題で確実に得点できるようにしておくことが大切です。

社会は日本史B、世界史B、地理Bのなかから1つを選択する方式になっています。いずれの科目を選んでも、基本的には標準的な問題が多いため、3科目のなかでは最も点数を稼ぎやすい科目と言えます。なるべく満点に近い成績を残せるように、基礎をしっかり固めて試験に臨むべきでしょう。

4-2.総合政策学部・環境情報学部

総合政策学部と環境情報学部は科目数が少ない一方、そのぶんだけ難易度は非常に高いとされているので、合格するためには十分な対策を取って試験に臨む必要があります。総合政策学部と環境情報学部の英語は、1200~1500ワードに及ぶ超長文の設問が特徴です。高い語彙力はもちろん、高度な読解力も求められる問題になっています。長文を早く読める速読力を磨くことはもちろん、問題の傾向に慣れておくため過去問をしっかり演習しておくことが一番の対策です。

数学を受験科目に選ぶ際は、かなり高いレベルの学習能力が求められます。受験レベルを上回るような難問が出題されることもあるため、数学受験をする際は難易度の高さを自覚して対策を取る必要があります。一方、小論文に関しても、やはり難易度は高いです。膨大な資料を読み解く読解力は、自分の考えを的確に伝える文章力のみならず、独創的なアイデアを提示する発想力も問われることになります。普段から世の中の情報に敏感になっておくのはもちろん、過去問をしっかり解いて自分のアイデアに磨きをかけておくことが大切です。

5.慶應義塾大学を目指す人におすすめの塾

今の自分の成績に自信がなくても、傾向と対策をしっかり練れば難関の慶應義塾大学に合格することも決して不可能ではありません。ただ、慶應義塾大学を本気で目指すなら、独学で勉強するより学習塾に通ったほうが効率的です。下克上は、偏差値の低い生徒でも本気で慶應を目指せる個別指導の学習塾です。

下克上では、正しい勉強法を身につけることで偏差値の低い生徒でも慶應義塾に合格できるという信念のもと、熱心に指導を行っています。授業をせずに参考書を利用するという独自のメソッドを実践しており、多くの現役生や浪人生を慶應義塾大学に合格させてきたという実績も豊富です。遠方に住んでいる人でも入塾できるため、本気で慶應義塾大学を目指したい人におすすめの学習塾です。

慶應義塾大学にも入りやすい学部がある

慶應義塾大学は、国内の私立大学で最難関を誇る大学です。そのハードルの高さから、受ける前からあきらめてしまう人も少なくありません。しかし、慶應のなかにも入りやすい学部はあるので、挑戦してみる価値は十分にあると言えます。そのためにも、慶應義塾大学に合格するためのメソッドが備わった下克上がおすすめです。まずは下克上の公式LINE@に登録して、ぜひ情報を収集してみてはいかがでしょうか。

関連記事

PickUp記事