現代文の解き方のコツ!評論文・小説それぞれの注目すべき攻略ポイントとは

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現代文の解き方や勉強方法について知りたいと思っている高校生は多いでしょう。この記事では現代文の解き方について、基本の読み方から評論文、小説それぞれでおさえるべきポイントなどを紹介します。この記事を読めば、現代文の解き方について理解でき、スムーズに解答できるイメージを持つことができるようになるでしょう。

1.「現代文」の特徴とは

まずは現代文の問題の特徴について説明します。

1-1.得点が安定しない・上げにくい

現代文は、数学など理系の科目と比べると、苦手意識を持っている人が少ない科目です。国語の中でも、古典や漢文に比べると、さほど苦手ではないと思っている人が多いようです。それは、現代文は現代の日本語で書かれた文章なので、日本人であれば特に何も勉強しなくてもある程度得点が取れるからだと推察されます。

しかし、現代文は苦手ではないし、ある程度の点数は取れるけれど、なかなか成績が安定しないというケースが多くなっています。高得点が取れるときもあるけれど、それが維持できないという悩みを持つ学生は多いようです。また、得点を上げようとしてもなかなか上がらないのも現代文のやっかいなところです。

1-2.問題文の種類は大きく分けて2つ

現代文の問題文の種類は大きく分けて評論文と小説の2種類です。評論文と小説とでは、文体と内容が大きく異なります。一般的に、ある一定の結論・考察を前提としてその理由について論理的な説明がなされるのが評論文です。一方、ストーリーになっていて情景描写や主人公の心理描写が中心なのが小説です。

評論文も小説も問題として基本的な解き方は同じですが、特徴がまったく違うので、それぞれの特徴に合わせた攻略ポイントがあります。テストでは、評論文と小説両方が出題されるので、現代文を得意科目にしたいなら2つとも得意にしなければなりません。

1-3.文中に答えがある

出題された長文の中に答えの根拠が必ずあるのも現代文の特徴です。読み手は初めてその文章に触れるので、出題者はその文章だけを素材にして答えを導き出せるような設問を作ります。ですから、現代文の問題は、自力で答えを導き出すのではなく、文中から答えを探すものになります。答えは必ず文中にあると理解しておくだけでも、現代文が得意になるでしょう。

1-4.読解力と解答力どちらも必要

現代文の特徴としては、初見の長文に対応できる読解力が必要という点も挙げられます。現代文のテストは一般的に長文が多く、限られた時間で早く、正確に読むことがまず求められます。ですから、長文を面倒がらずに丁寧に読み、筆者の主張を正しく理解することが何より大切です。

文章内容を理解したら、次に問題を正しく解く解答力も必要になります。読んでわかっただけではまだ半分で、その理解を解答として書く力も必要なのです。文章を理解できるだけでは得点にはつながらないのが、現代文の成績を上げる難しさといえます。

2.現代文の読み方の基本

現代文の解き方のコツを紹介する前に、まずは読み方の基本を紹介します。

2-1.主観的に読まない

現代文は、主観的に読まないことが大事です。日本語であり読みやすいので、つい自分の考えで解釈しがちですが、特に評論文は筆者の意見を正しく理解できるかどうかを問う問題で、学生の意見を聞くものではありません。ですから、自分の考えや意見とは切り離して、あくまで筆者の意見として客観的に文章を読む必要があります。

主観的に文章を読んでしまうと、自分の意見から誤った解答をしてしまう可能性が高まります。書かれていないことを追加してしまったり、「きっとこうだろう」と憶測で判断しがちです。このような読み方をしていると、いつまでも現代文の点数を上げることができません。

主観的に読まないためのコツとしては、文章より先に問題を読むことです。設問を先に見てしまうことで、出題者の意図がどこにあるのかを意識して読むようになるので、自分の意見を入れることなく客観的に長文を読むことができるようになるのでおすすめです。

2-2.テーマ・主張を理解する

現代文では、文章を理解するために「テーマと主張」を理解することが最重要です。テーマとは、その文章が何について書かれた文章なのかということで、主張とはその文章で筆者が言いたいことを指します。

テーマと主張がどこにあるのかを見抜くポイントは、キーワードに注目することです。たとえば、文中の頻出キーワードはテーマにつながっていることが多く、主張は「~すべきだ」といった主張表現に気をつけて読むと比較的容易に見つけることができます。

2-3.書き込みしながら読む

現代文に取り組むときは、ポイントとなる部分に書き込みしながら読むと良いでしょう。線を引いたり、枠で囲んだり、マーカーで色をつけながら読んだりすることで、読んだ内容を整理し理解しやすくなります。

ポイントは、あとで設問を解くときに一目でわかるようにマーキングすることです。筆者の主張には線を引き、頻出するキーワードや接続詞は囲っておくと、答えにつながる箇所をすぐに見つけることができます。

3.現代文の解き方のコツ

ここでは、現代文の解き方のコツについて紹介します。

3-1.消去法を活用する

現代文では、多肢択一式の問題が出ることがあります。いくつかある選択肢の中から適切なもの、あるいは間違っているものを1つないし複数選ぶというものです。このような問題を解く際は、消去法が役立ちます。明らかに間違った内容を含む選択肢を消していき、残った選択肢を正解として解答とするというやり方です。

明らかに間違っているもの、文章中で述べていないものなどを1肢ずつ消去していけば、最後に残った選択肢が自ずと正解ということになります。この方法のメリットは、明らかに正しいものを1つ選ぶよりも判断が容易なので正解率が上がることです。ただし、最後に1つだけ選択肢が残ったとしても間違っている可能性もあるので、選ぶ前にその内容が正しいことを必ず確認するようにしましょう。

3-2.傍線部を分解して回答を見つけ出す

現代文の中には、傍線部を言い換えるタイプの問題があります。このような問題にも解き方のコツがあります。文全体を言い換えている箇所を探すのは大変なので、傍線部をひとまとまりと考えずに、いくつかの要素に分解してみるのです。いくつかの要素に分解してから、それぞれの要素を言い換えている部分がないか、文中から探すようにしましょう。

4.評論文の解き方で見るべきポイント

ここでは、現代文の中でも特に評論文を解く際におさえたいポイントについて紹介します。

4-1.接続詞

評論文では、1文の役割と文章全体の流れを理解することが重要です。評論文では、1つの結論・見解に向かうように、それぞれの文章が役割を持って配置されています。ですから、1つの文がどんな役割を持って次の文につながっているのか、それぞれの段落がどういう流れを構成しているのかを意識して読むことが大切です。

そのためには、接続詞に注目すると良いでしょう。「しかし」「なぜなら」「したがって」「ゆえに」など、文と文の関係を示す指標が接続詞です。接続詞に注目すると前後の文のつながりを判断できるので、文と文の関係、段落と段落の関係、そして文章全体の流れを把握することが可能になります。

4-2.指示語

評論文には、「これ」「その」「このような」などの指示語がよく出てきます。指示語は同じ言葉を近い場所で繰り返すと文章が冗長になるため置かれるものです。指示語はその前に書かれている内容を示しているため、その指示語が何を指しているのかわからないと文章の意味が理解できなくなってしまいます。そういった学生が多いからこそ、指示語が指す内容を探させる設問が多く出題されているのです。

もし、問題文中の指示語に線が引かれていたら指している内容を問う問題なので、指示語の前の部分を注意して読むようにしましょう。通常、指示語が指す内容は直前もしくは近い場所に置かれているので、まず直前の一文をチェックしてみるのが得策です。

5.小説の解き方で見るべきポイント

ここでは、現代文の中でも特に小説を解く際におさえたいポイントについて紹介します。

5-1.心情描写

小説の読解が難しいと感じるのは、登場人物の心情を問われる問題を攻略する必要があるためです。多くの場合、「悲しい」「嬉しい」「寂しい」など感情そのものを表す言葉は小説中にはダイレクトに書かれていません。ですから、感情そのものではなく、心情を表すような描写に注目しながら読むのがポイントになります。

このとき、自分で登場人物に合わせて正確に感情移入できると答えを探すのも容易ですが、そういった問題は少ないですし、感覚に頼っていては正解にたどりつきません。ですから、文章に感情移入するのではなく、心情が表現されていると思われる箇所や比喩などを丁寧に読んで、あくまで客観的に心情を推察することが大切です。

5-2.状況・事実関係

小説問題を解くときのポイントは、描かれていることはフル活用することです。心情を聞かれている問題だからといって、心情描写だけに注目してはいけません。実は、状況説明的な描写や事実関係の描写などにも、登場人物の心情を推察させる内容が含まれていることが多いのです。ですから、設問で聞かれている箇所の近くを少し広く見渡して、どこかにヒントがないか探してみましょう。登場人物がその心情にいたった状況や事実をしっかり整理し、整合性がとれた解答を選択すると正答率を上げることができるはずです。

5-3.場面転換

小説にあって評論文にはない部分に注目することも、小説問題を得意にする近道です。小説の場合ストーリーが流れていくので、回想シーンや時間の経過で場面転換がなされることがよくあります。急に過去の回想シーンになったり、一気に5年後に進んだりします。このような場面転換があるときは、登場人物の心理や取り巻く環境、人間関係などが大きく変わっている可能性があります。ですから、そこでどんな変化があったのかを意識しながら読むようにすると、登場人物の心情や行動を読み解きやすくなります。

現代文の解き方のコツをつかめば得点は伸ばせる!

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