大学入試で役立つ英作文の勉強法を徹底解説!実践方法や注意点も紹介

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英作文は大学入試において、配点が高くなることもある問題です。そのため、受験生なら勉強しておくのが必須だといえます。英作文ができるようになるためにはコツがあるので、正しいポイントを踏まえながら日々の学習を進めていきましょう。この記事では、英作文の勉強方法や注意点を紹介します。読んだ後では、英作文の効率的な勉強ができるようになるはずです。

1.英作文の勉強法を実践する前に確認すべきこと

闇雲に勉強しても学力が向上するわけではありません。必要な内容を把握したうえで、ポイントを絞って学習しましょう。以下、英作文の勉強をする前に確認するべきことです。

1-1.志望校の出題形式を確認する

そもそも受験の英作文には「和文英訳」と「自由英作文」があります。和文英訳では、出題された日本語と同じ意味になる英語の文章を作らなくてはなりません。一方、自由英作文では出された指示やテーマに従い英語の文章を考えます。2パターンのどちらに主軸が置かれているかは志望校の傾向によります。過去問などをチェックし、どちらの出題形式が多いのかチェックしておきましょう。志望校が決まっていなかったとしても、候補先の過去問を全て調べるようにします。

ただ、傾向を信じすぎるのも問題です。出題形式はその年から大きく変わる可能性もあるからです。本番で動揺しないためにも、「傾向は変わる」ということを忘れずにおきましょう。たとえば、2018年度の入試で東京大学と京都大学が、例年から出題形式を変えてきました。スタイルに惑わされないよう、英作文は基礎から学ぶことが大事です。ちなみに、近年では和文英訳よりも自由英作文のほうが増えてきています。

1-2.問題の基本事項を確認する

志望校の過去問をチェックするときはまず、「英作文があるかどうか」を調べましょう。過去に出題され続けているなら、その年度でも登場する可能性が高くなります。また、「どの形式で出題されているか」も要注意です。部分英作文なのか和文英訳なのか、あるいは自由英作文なのかまで確認します。出題形式が変わる可能性もゼロではないものの、受験勉強の計画を立てる際に必要な情報です。自由英作文の場合は「指定文字数」まで把握しましょう。文字数が長いほど、英作文力を問われることとなります。そのほか、「配点」も重要です。英作文問題の配点が高い大学であれば、受験勉強でも力を注がなくてはなりません。

なお、自由英作文では「意見」を求められる形と「説明」を求められる形があります。それぞれで文章の組み立て方が違ってくるので、きっちり見極めておくことが肝心です。

2.大学入試向け英作文の勉強法【基礎編】

基礎力がともなっていないと英作文には進めません。まずは、大学入試で必要とされる英語の基礎を身につける方法を説明します。

2-1.例文や表現暗記で語彙ストックを作る

英作文に関して重要視されるのは「文章や表現の質」です。英作文は意味さえ通れば点をもらえる問題ではありません。求められている答えとして相応しいだけの語彙がないと「不可」にされます。英単語、英熟語、構文などを積極的に覚えて、違和感のない文章を作るための引き出しを増やしましょう。そもそも、英作文は減点方式です。より良い表現があるにもかかわらず、稚拙な言い回しに逃げてしまうと点を減らされます。同じミスを繰り返せば、文法的には間違っていないにもかかわらず0点にされる可能性すら生まれます。問題が求めている表現や単語を思いつくためには、暗記によって語彙を蓄積していきましょう。

暗記のコツは「寝る前」に行うことです。勉強した後、余計な情報が頭に入ってこないので覚えがよくなります。翌朝に復習すれば、記憶をさらに固定できるでしょう。

2-2.中学英語の振り返りをする

英作文では、「難しい表現を使ったほうが評価される」という考えを捨てましょう。自信がなくあやふやな表現を使うよりは、しっかり理解できている簡単な表現が高得点を狙えます。ただ、中学レベルの単語や文法を間違えてしまうと減点は避けられません。基礎的な部分に関しても手を抜かず、受験勉強を機会に徹底的に見直しましょう。

英作文では自分で単語を考え、組み立てていかなくてはならないので些細なミスが起きやすくなります。つい全体の構造ばかり意識してしまい、細部の確認を怠ってしまうのです。スペルや3単元のS、時制などは中学初期の範囲でありながら、抜けてしまうことも珍しくありません。また、現在分詞や過去分詞の用法を間違えてしまう人もいます。前置詞や副詞、接続詞の間違いなども気をつけたいところです。

3.大学入試向け英作文の勉強法【和文英訳編】

日本語を英作文に直していく「和文英訳」では、慣れていないと出題者の意図する文章を作成できません。そこで、ここからは和文英訳の勉強法をまとめていきます。

3-1.和文和訳の練習をする

大学入試対策では、和文和訳の練習から始めましょう。出題されている和文を、簡単な日本語分に置き換えていく作業です。なぜこのようなプロセスを踏まえなければいけないのかというと、そのままの和文では英文に直すのが難しいこともありえるからです。和文英訳は「誘導型」「翻訳型」の2種類に分けられます。誘導型では求められている単語や熟語が分かりやすいので、比較的難易度は低いといえます。しかし、翻訳型では英訳する前提ではない和文が用いられているので、英文を思いつきにくいのです。

たとえば、翻訳型では日本語的なことわざ、慣用句が用いられることもあります。その場合、直訳しても支離滅裂な英文にしかなりません。そこで、和文の表現をかみ砕き、英文に直しやすい日本語の文章を整えるのが先決です。

3-2.関係詞節の勉強をする

どうしても英訳の浮かばない和文、スペルに自信のない単語などが出てくるときもあります。これらの英文で書き間違い、文法間違いなどを犯すと大幅に減点されてしまいます。そこで、自信のない単語を一か八かで書くのではなく、関係詞説を使って表現しましょう。こうした文章が作文できれば、減点されることは少ないでしょう。仮にされたとしても、スペル間違いなどのミスよりも減点が少なくて済みます。

たとえば、「万年筆」は英語で「fountain pen」といいます。ただ、これが思い浮かばなかったのなら「pen that are often used in study and work」のように言い換えます。少なくとも間違いではないので、出題者としては減点がしにくい書き方です。関係詞の使い方を習得しておくと、単語が思い浮かばなかったときに便利です。

4.大学入試向け英作文の勉強法【自由英作文編】

志望校によっては難問にもなってしまうのが自由英作文です。ここからは、自由英作文の対策を挙げていきます。

4-1.自由英作文のテンプレを学ぶ

英文は結論を先に書くのが基本です。テーマに対する答えを最初に置き、それから根拠を述べていくことで理論を組み立てていきます。そのうえで、具体例を挙げ理論を補強していきましょう。最後に再び「だからこそ、冒頭のような結論は成り立つのです」と再び協調して締めくくります。この構成はほとんどの英作文についてあてはまります。いってみれば、英作文とはワンパターンの問題であり、コツをつかめばまったくヒントのない分野とはいえません。むしろ、人によっては和文英訳よりも得意だと感じることすらあります。

自由英作文では「自由」という言葉に惑わされないよう注意しましょう。英文のテンプレートにどうあてはめるかを考えれば、それほどてこずりません。定型を覚えるために、過去問をたくさん解いて感覚を身につけましょう。

4-2.自分の意見を固める

大学によって自由英作文のテーマは特徴が異なります。時事問題や政治経済についての問いかけをしてくるところもあれば、青少年の主張を求めてくる学校も少なくないでしょう。こうした傾向は数年分の過去問から解析できます。過去問の共通点を探り、志望校で出題されるテーマを予想しながら準備を進めていきます。日頃から世の中の動きに関心を持ち、自分の意見を考えておくと受験になっても戸惑うことはありません。

そのため、英語だけでなくニュースや新聞をチェックするのも貴重な受験対策だといえます。たとえ予想したテーマが出題されなかったとしても、「自分の頭で考える」という経験全てが作文の訓練です。本を読んで語彙や表現を増やしていくのも得策です。

5.英作文の勉強法を実践する際の注意点

いざ英作文を勉強するとき、どれだけ効率性を高められるかは本人の工夫にかかっています。ときには人の力を借りるなどして、確実に学力が伸びていく勉強方法を見つけましょう。以下、英作文の勉強に関する注意点です。

5-1.和文英訳から始める

自由英作文では最初に日本語で文章を考えていきます。その後で日本語を英文に訳すことで解答とすればよいわけです。すなわち、自由英作文とは実質的に「和文英訳」のスキルが求められているといえるでしょう。そのため、自由英作文だけに特化して勉強を重ねても、本番ではあまり点を稼げない恐れが出てきます。自由英作文の配点が高い大学を受験するからといって、「英語で考えて英語を書く」ことにとらわれないことです。よほど英語力が身についている人でない限り、意味の通らない文章になることが多いからです。

それよりも、和文英訳を十分に対策して英作文に備えましょう。和文英訳は他の問題でも必要なスキルなので、受験勉強では欠かせません。自信を持って英訳ができるようになってから作文にも取り組んでいきましょう。

5-2.添削してもらう

自由英作文の練習では、決まった正解がありません。そのため、自分で考えて自分で添削していても作文力が上がっていきにくいでしょう。作った文章は学校や塾の先生に見てもらうなどして、必ず第三者に添削をお願いします。そして、間違った部分を指摘してもらいましょう。語彙や表現、そもそもの文章構成など、アドバイスを素直に聞き入れることが大切です。

添削をしてもらうと、間違いが修正されるだけでなく知らなかった文章表現が蓄積されていきます。どんどん作文を書いて他人に見てもらうことを繰り返していけば、自由英作文を得意分野にできるでしょう。

英作文の勉強法には基礎が重要

受験における英作文は、単語や熟語、文法ありきでないと対策を立てられません。事前に志望校の出題傾向を分析したうえで、効率的な勉強法を見出しましょう。また、英作文は書いた後、添削してもらうことで実力を高められます。身近な大人に頼めないなら、マンツーマン指導の「下克上」を検討してみることもおすすめです。まずはLINE@に登録し、説明会の情報をチェックしてみましょう。

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