慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
大学受験では、試験科目や配点が学部によって異なるケースは少なくありません。慶応大学でも、学部によって...
大学受験では、試験科目や配点が学部によって異なるケースは少な...
2020.05.19
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更新日:2020.05.18
大学入試では出題傾向が大学によって異なるため、一般的な英語学習をしているだけでは本番の試験で点数をなかなか伸ばせないかもしれません。なかでも慶応文学部の入試で出題される英語は難易度が高いといわれているため、出題傾向を理解したうえで勉強することが大切です。そこでこの記事では、慶応文学部を目指す人のために、英語の出題傾向と入試に向けた具体的な勉強方法、おすすめの個別指導塾を紹介します。
目次
慶応文学部の入試で出題される英語は難易度が高いため、合格を勝ち取るためにはあらかじめ配点や出題傾向などを知っておくことが大事です。そこで、まずは慶応文学部の英語試験の難易度および配点、出題傾向の3点について詳しく解説していきます。
慶応文学部の英語の試験は国公立大の入試に近いレベルの読解問題が出題され、文章量の多い問題文が大きな特徴です。どのような内容が論じられているのかを問われるため、しっかり理解していないと正確な解答ができません。しかも、出題される問題が日常生活ではあまり馴染みがない「美学」や「存在」「文明」など、抽象度が高いテーマです。そのため、私大の入試のなかでは最難関レベルだといわれています。
慶応文学部の入試は「英語」と「世界史または日本史」、「小論文」の3科目あります。制限時間は世界史または日本史が60分、小論文が90分に対し、英語は長めの120分です。合計点は350点で、そのうち世界史または日本史が100点、小論文が100点に対し、英語が150点です。つまり、英語の配点が大きいため、合格を左右しやすい科目だといえます。また、英語は問題文が長文なわりに設問数が少ないのが特徴です。1問の配点が10点以上だと考えられるため、たった1問の正解・不正解が大きく合否に影響を与える可能性もあります。そのため、読解力を必要とする長文の問題に苦手意識がある人ほど、しっかりした対策が必要です。
慶応文学部の英語では、2000語近い長文の大問1題が出題される傾向が続いています。その2000語程度の問題文に対して設問が10個程度です。問題文が1つだけですから、簡単にいうとそれさえ読めればあとは10問解くだけです。しかし、実際は2000語の長文を読解するだけでも時間がかかります。また、問題には普段馴染みのないテーマが取り上げられていることも多く、内容をしっかり理解するためには英語の読解力だけでは不十分です。慶応文学部の英語問題には、英語の文章の構造を理解する力はもちろん、筆者の意図を読み取る力も必要になります。
慶応文学部の英語の試験内容をみてみると、単純に暗記しただけでは突破が難しい問題が出題される傾向です。そこで、問題の種類別に具体的な入試対策を解説します。
英文和訳問題では、英文構造を理解できているかどうかが問われます。まずは文の主語と動詞はどれか、関係代名詞が示すものはなにかなど、構造を把握することが大切です。省略や倒置があるかどうかも文章の構造を理解するためには必要です。さらに、肯定的な意味で書かれているのか、否定的な意味で書かれているのか、なにかと対比されているのかなど、文章が書かれた視点を洞察することも和訳するうえで役に立ちます。
また、慶応文学部の英語の問題では、単に文章を直訳しただけでは点数につながりません。日本語としてわかりやすく、かつ文章の内容に沿った意訳をすることがポイントです。そのためには、筆者の意図や文章のテーマを確実に読み取るとともに、言い回しを工夫することが必要です。
和文英訳問題は他の問題に比べると難易度は低い傾向であるため、ここはしっかり点数を取っておきたいところです。それだけに他の受験生も正解できる確率が高く、落としてしまうと合否に影響するといっていいでしょう。英訳に必要な単語や構文は本文の中に登場していることも多く、ヒントとなる単語や構文を見つけられれば解答は難しくありません。英作文の勉強には参考書を使って自分で練習を積み重ねるほか、塾講師などに添削してもらうのも効果的です。第三者にチェックしてもらうことで、解釈が間違っていることがあれば修正することもできます。
日本語要約問題では英文を読んで内容を理解し、自分の言葉を使って簡潔にまとめる力が問われます。その際、文字数を埋めたいからといって冗長表現を使ったり、同じような内容を繰り返して書いたりしても点数を取れません。要約問題では筆者が最も主張したいことの要の部分を明快にまとめることがポイントです。
これができるようになるためには、普段から長文の要点を簡潔にまとめられるスキルを養っておく必要があります。慶応文学部の英語のようにかなりの長文の場合は、いきなり文全体を理解しようしても最初はうまくいかないかもしれません。段落ごとに内容を把握しながら読み進めたり、要点を書き出したりしながら大事なところを押さえていくのが効率的です。あとは過去問をひたすら解くことで、試験に出題されるレベルの要約問題に慣れることができます。
和訳や英訳、日本語要約のほかに、「段落整序問題」や「空欄補充問題」、「パラグラフ並び替え問題」も出題されることがあり、特に段落整序問題と空欄補充問題の出題率は高い傾向です。パラグラフ並び替え問題に関しては、それほど出題されることが多いわけではありません。ただし、2017年の試験には出題されているため、対策は立てておく必要があります。どの問題も文章の構造や段落の内容をしっかり理解していないと正答を導き出すことができないため、過去問でチェックして流れをつかんでおきましょう。
大学入試で合格を勝ち取るためには、まず受験者の平均点や合格ラインなどを知っておくことが必須です。合格者の平均点や合格ラインを把握しておくことで目標も定まります。2016~2019年の間の4年間で、英語の受験者平均点が最も低かったのは2018年で80.11点、最も高いのは2016年の92.69点でした。ただし、これはあくまで受験者全体の平均点であるため、合格を狙うならこの平均点を上回る点数を取る必要があります。確実に合格するためには、英語で110~120点取ることを目標として取り組む必要があります。
なお、英語と世界史または日本史、小論文の3科目を合計した合格最低点は228~233点です。また、偏差値は60~72.5まで学部により幅があり、文学部は65となっています。
次に慶応文学部の入試に向けてどうすれば効率よく勉強できるのか、3つポイントを挙げて説明します。
入試に向けた勉強では、実践的な問題を解く練習をする前に基礎固めの勉強が大切です。慶応文学部の英語のように長文を理解するには単語や文法の幅広い知識が必要になります。まずは参考書を使って単語や文法を学習し、英文を読み解くのに必要な基礎的な力を確実なものにしておきましょう。同じ単語帳といっても、長文読解を意識したタイプや頻度別に単語を解説したもの、上級レベルの単語を網羅したものまでさまざまです。また、英文和訳や和文英訳の問題を解くためには熟語の知識も必要になります。単語帳や熟語帳、文法や語法の参考書・問題集など、目的に合ったものを厳選してコツコツ基礎力を身につけましょう。
本番の試験では単語だけ、文法だけを問われる問題はあまり出題されることがありません。そのため、ある程度単語や文法など単元別に勉強して基礎的な実力がついてきたと思ったら、次は本番の試験をイメージしながらランダム式の問題を解く練習に取り組むと効果的です。
自分ひとりで勉強していると、わからないところが出てきたり、誰かにアドバイスを求めたいと思ったりすることもあります。そのようなときは、塾や予備校で指導を受けるのもひとつの方法です。ただ、塾や予備校は集団で授業を進めることが中心のところが多いのも実情です。しかし、個別にしっかりフィードバックをしてくれるところや、成績アップに直結する指導に力を入れている塾や予備校もあります。
要は自分に合った指導を受けることができるかどうかをしっかり見極めて選ぶことが大切です。特に苦手な単元を克服したいという目的がある場合や、自分の状況に沿った指導をしてもらいたい場合は、マンツーマンで教えてくれる個別指導塾のほうが成績アップを目指すことができるでしょう。
基礎固めができ、少しずつ問題を解く力がついてきたら、あとは実践力をつけることが大切です。過去問のように実際の入試で出題されたレベルの問題を解く練習に取り組みましょう。その際は、本番を意識して時間を計りながら問題を解いてみるのがおすすめです。もし間違えた部分があれば、重点的に復習して苦手部分や力が弱いところの実力を上げていけるようにすることも重要です。余裕があれば文学部以外の学部や他大学の過去問にもチャレンジすると、問題を解く力を養うのに役立てることができます。
受験対策の基本となる勉強以外にも、取り組んでおくと慶応文学部の英語試験問題に役立つこともあります。そこでこの段落では、日頃から慣れておくといい対策について詳しく解説します。
本番の試験では、限られた時間内に英語の長文を読み、内容を理解することが必要です。長文読解自体に時間がかかってしまうと、解答するのに使える時間が減ってしまいます。そのため、日頃から映画や洋楽など英語が自然に耳に入るもの触れ、英語を身近に感じておくのがおすすめです。内容を楽しめる映画や一緒に歌うことができる洋楽などは、楽しみながら英語力をつけることができます。パソコンやスマートフォンなどの表示を英語に設定して、英語を読むことに慣れるようにするのもいいでしょう。
実際に英文の長文読解に取り組むときは、無理して一度に全文を読もうとせず、段落ごとに要点をまとめながら読み進めると内容を整理しやすくなります。入試では自分の言葉で和訳する問題や日本語要約をする問題も出題されるため、英語の読解力に加えて日本語で簡潔に内容をまとめられる現代文の表現力も養っておくことが必要です。
慶応文学部の英語の試験問題は、テーマが抽象的な哲学的なもの、心理学的なものが多く、実は英語で理解するのはもちろん日本語でも理解するのが難しい内容だとえいます。また、普段はあまり馴染みのないジャンルがテーマになることもあり、それが長文になるとますます理解しにくいのです。この傾向に対応するためには、まず日頃からさまざまなジャンルを扱った考察文に慣れておくことがポイントになります。わからない単語が出てきたらメモを取り、必ず意味や使い方なども確認するようにしましょう。一つひとつ確認して理解し、自分のものにしていくことで多彩なジャンルの語彙力が豊富になります。
慶応文学部の英語入試には紙の辞書を持ち込むことが認められています。持ち込み可能なのは2冊までなので、基本的には英和辞典と和英辞典を1冊ずつ持って入るのがおすすめです。ただし、電子辞書の持ち込みは認められていません。電子辞書が普及してからは、紙の辞書をあまり使ったことがない人もいるでしょう。使い慣れていないと辞書を引く作業がロスになってしまうこともあるため、普段から紙の辞書を使うことに慣れておくことが大切です。
ただ、辞書を使えれば試験中わからない単語が出てきても調べることができますが、「辞書を引く=時間のロス」になってしまうことは避けられません。そのため、余裕をもって解答できるようにするためには、辞書を持ち込めると安心せず、できるだけ難しい単語でも意味を覚えるようにしておくことが大切です。
慶応義塾大学の合格を目指して塾や予備校に通うことを考えているなら、個別指導塾の「下克上」がおすすめです。下克上は勉強が苦手で偏差値が30~40であっても、簡単でシンプルな学習方法で慶応合格を目指せるレベルに成績を伸ばせる仕組みを持っています。下克上では市販の参考書を使った無駄のない学習がメインで、いわゆる一般的な塾や予備校のような授業を行いません。マンツーマンで毎日連絡を取り、合格まで徹底的にサポートしてくれます。どこでも受講できるシステムが整っているため、通うことができない地方に住んでいる人でも個別指導を受けることが可能です。
慶応文学部の合格を目指して英語で高得点を取るためには、出題傾向を理解したうえで対策することが大事です。受験本番までの時間は限られているため、効率よく勉強して結果につなげるためには、自分にマッチする勉強方法を見つけ、サポートを受けられる塾や予備校を適切に活用することも必要になります。偏差値30~40からでも大学合格を目指せる個別指導塾「下克上」のLINE@に登録し、説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
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