大学受験のために克服しよう!英語の長文読解を得意にするコツとは?

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大学受験においては、英語の長文読解を苦手としている人は少なくありません。英文を1文ずつなら理解できても、長文になると前後の流れがつかみにくくなったり、代名詞が何を指しているのかわからなくなったりしてしまうのです。英語の長文読解を得意にするにはどうしたらよいのでしょうか。今回は、大学受験で重要な英語の長文読解を得意にするコツについて説明します。

1.英語の長文読解のために必要な知識

英語の長文を読解するためには、どのような知識が必要になるのでしょうか。まずは、英語の長文読解のために必要な基礎知識について説明します。

1-1.英単語・熟語

英語の長文読解のために必要な基礎知識の1つ目は、英語の「単語」です。英単語や熟語は、英文を読むために必要となる基本的な知識といえます。知らない単語が多ければ多いほど、当然のことながら英文の意味を理解するのは難しくなります。英文の長文読解が苦手な人は、知っている英単語や熟語の数が少ない場合が多いのです。

受験する試験のレベルにもよりますが、大学入試で必要とされる英単語は約2500語だといわれています。これほどたくさんの単語を覚えるためには、単語帳を使ってまとめて覚えると効果的です。何度も単語帳を見返して、忘れていないかチェックしましょう。英文の読解という目的に限って考えるのであれば、スペルまで完璧に覚える必要はありません。その単語を見たときに意味がわかるレベルにしておけば十分です。

1-2.文法

必要な基礎知識として挙げる2つ目の要素は、英語の「文法」です。英語は日本語と文法が大幅に異なるため、英単語や熟語の意味を知っているだけでは十分とはいえません。出てくる単語の意味をすべて知っているとしても、文法に関する知識がなければ正しく意味をつかむことはできないのです。英語の文章が示す意味をきちんと把握するには、基本となる英文法をしっかり理解しておく必要があります。

英単語や熟語とともに英文法についての知識があれば、英語の長文読解をスムーズに進めやすくなります。英語の長文読解に備えて、まずは5つの基本的な文型を覚える必要があるでしょう。長文の設問では内容の理解度を確かめるだけでなく、文法を問う質問が出題されることも珍しくありません。英文法をしっかりマスターできていれば、長文読解と英文法を組み合わせた難易度の高い問題にも正しく答えられます。

2.英文の長文読解に欠かせないスキルって?

英文の長文読解をするには、基礎知識を活用するためのスキルも必要です。この段落では、英文の長文読解に欠かせないスキルにはどんなものがあるかを説明します。

2-1.日本語読解

英語の長文読解に欠かせないスキルの一つは、「日本語読解」の力です。英文を理解するのに日本語が必要とは、一体どういうことだろうと疑問に思うかもしれません。あまり意識していない人が多いものの、英語の長文を理解するためには日本語を解釈するスキルもとても重要です。読解力が乏しければ、英文を読んでも日本語で意味をつかむことができません。

普段、日本語の文章を読む習慣があまりない人は、文章全般に対する読解力が乏しくなっている可能性があります。本をあまり読まずに漫画ばかり読んでいる人は、読書する習慣を取り入れてみましょう。英文の長文読解では、政治や科学といった一般教養についてのテーマが扱われることもあります。普段から新聞を読むなどしてさまざまなニュースに触れておけば、内容をスムーズに理解するのに役立ちます。難しい知識を身につける必要はありませんが、昨今のニュースを理解できる程度の知識は身につけておきましょう。

2-2.英文解釈

英語の長文読解に必要なもう1つのスキルは、「英文解釈」です。「英文解釈」とは、英語で書かれた文章の構造を把握して、単語同士のつながりを確認しながら意味を明らかにしていくスキルのことです。

英単語・熟語と英文法の基礎知識があれば、すぐに英文を読めるようになると思っている人は少なくありません。しかし、英文解釈のスキルがないと、長い文章の意味を正確に読み取るのは困難です。英単語や英文法に関する基礎知識を実際に活用するために、英文解釈が必要になるのです。英語の長文読解が苦手だと思っている人でも、英文解釈のスキルが高まれば苦手を克服しやすくなります。英文に目を1度通すだけで、意味をスムーズに把握しやすくなるでしょう。

3.英語の長文読解で意識したいコツ

長文読解を得意にするには、意識したいコツがあります。受験生がぜひ知っておきたい英語の長文読解のコツを、5つに分けて具体的に説明します。

3-1.設問から読み始める

1つ目のコツは、問題文から読み始めることです。長文にチャレンジするときは、まず英文を読み始める人が多くいます。しかし、いきなり長文を読むよりも、まずは落ち着いて設問をチェックしてみるとどのようなことを聞かれるのかを把握できます。設問だけでなく、選択肢にも目を通しておくとよいでしょう。その後に長文を読み始めれば、どこに意識を集中すればよいかがわかっているので効率的です。設問の内容を最初に把握することで、問題を解くのに関係しそうな部分に重点を置いた読み方ができます。このようにすることで長文読解の作業が効率化され、時間短縮につながります。長文読解に時間がかかりいつも時間が足りなくなってしまうという人は、設問から読み始める方法を意識してみましょう。簡単な方法ですが、効果を十分に実感できるはずです。

まず問題文に目を通していれば、問題文から英文の内容についてもある程度の予想が立てられるということもあり効率がよくなります。難しい長文でも読みやすさが向上し、長文読解のハードルを下げられます。

3-2.スラッシュリーディングで読む

2つ目のコツは、「スラッシュリーディング」で読むことです。英語と日本語では語順が違うため、英文を日本語に訳しながら読むととても時間がかかってしまいます。少ない試験時間で英語の長文を理解するためには、英語の語順のままで意味を把握することが必要になってきます。

「スラッシュリーディング」とは、英文の意味のかたまりごとにスラッシュを入れながら読むことです。「スラッシュリーディング」をすると、長文でもそれほど時間がかからず、楽に意味を把握しやすくなります。慣れるまでは、実際に英文にスラッシュを書き込みながら意味をつかんでいくことができます。ただし、長文の場合は、すべての文にスラッシュを入れながら読もうとすると時間が足りなくなってしまうかもしれません。試験本番ではスラッシュを頭の中でイメージしながら読み進められるように、少しずつスピードアップを目指しましょう。

3-3.知らない単語は意味を推測する

3つ目のコツは、知らない単語は意味を推測することです。英文の長文を読解するためには、基本となる英単語や熟語を覚えておく必要があります。とはいえ、実際の試験問題の英文では、知らない単語が出てくることも少なくありません。意味のわからない単語が出てきたときにいちいち止まって意味を考えていては、時間切れになってしまいます。そこで、知らない単語が出てきても止まってしまわず、読み進めるようにしましょう。前後の英文の意味がわかっていれば、新しい単語でもある程度意味を推測できる場合が多いからです。

試験で高得点を取っている人の多くも、すべての単語の意味を完璧に把握しているわけではありません。知らない単語については意味を推測しながら読んで、全体の意味をつかんでいるのです。

3-4.ディスコースマーカーをチェックする

4つ目のコツは、文と文の関係を表す単語や言い回しである「ディスコースマーカー」をチェックすることです。たとえば、「ディスコースマーカー」には「but」や「on the other hand」、「in contrast」などがあります。「but」や「however」など逆説を表す接続詞があると、次にはそれまでとは反対の事実や意見が書かれていると推測できます。ポイントを3つ挙げるという文章の後に「firstly」が出てきたときには、まず1つ目のポイントが出てくると予想できるでしょう。このように、英語の長文読解で「ディスコースマーカー」に注目することにより、それぞれの文章のつながりや役割を把握しやすくなります。また、「ディスコースマーカー」が出てきた後の文章は、長文の中で重要な要素となっているケースが多いので、知っておくと便利です。

3-5.結論を意識しながら読む

最後に挙げるコツは、結論を意識しながら読むことです。日本語の文章では、結論は最後に書かれていることが多くなっています。一方、英語の文章では結論を先に書くのが基本です。英語の長文においては段落の1文目に結論が書かれていることが多いので、そのあたりを注目しながら読むのがポイントです。

最初に結論を押さえてその内容を意識しながら読むことで、長文全体の意味や主張の方向性を把握しやすくなります。また、問題を解くのにかかる時間も短縮できます。

4.英語の長文読解のためにやってはいけない勉強法って?

英語の長文読解を得意にするためには、避けたい勉強法もあります。まず、長文の問題演習をしているときにわからない単語が出てきた場合、その度に意味を調べていては非効率です。意味を調べるよりも、そのまま読み進めて推測する力をつけることが大切です。

問題を解くだけで復習をしない人は、なかなか長文読解が得意にならない傾向があります。出題傾向を意識したり、つまずきやすいポイントを把握したりするためには、復習をする必要があるのです。復習するときのことを考えると、問題集には直接書き込まないほうがよいでしょう。書き込みがあると復習のときに見えてしまい、勉強の効果を得にくくなるからです。

英文に慣れるためには、さまざまな英語を読んでみることも必要ではあります。ただし、接する英文が少なくても、触れた英文を確実に読めるようにするほうが重要です。あれこれと手を出してどれも中途半端に終わってしまうよりは、これと決めた問題集などをしっかりマスターするほうがよいでしょう。また、過去に出題された問題を丸暗記する人もいますが、時間がかかりすぎる勉強法といえます。必要ない部分も多いので、丸暗記に時間を取られないようにしましょう。

英語の長文読解のコツを押さえて得点アップを目指そう!

英語の長文読解を得意にするには、まず基礎知識を身につけることが必要です。そのうえで、この記事で紹介した5つのコツを実践しながら取り組む必要があります。個別指導塾の「下克上」では、短期間で成績を上げるための勉強法を指導しています。英語の成績を上げたいと思っているなら、LINE@に登録して説明会に参加してみてはどうでしょうか。

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