苦手な英語長文を短期間でマスターしたい!復習に欠かせない5つのコツ

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英語の長文読解は大学入試でも得点配分が高く、重視される分野です。しかし、長文読解に苦手意識のある人も多いでしょう。受験までの限られた時間で長文読解を克服しておけば、自分の強みになります。ポイントを押さえて学習すれば、短期間での学力アップも可能です。この記事では、英語長文を効率的にマスターするための復習のコツについて解説していきます。

1.英語長文を勉強する際のポイント

英語長文を勉強したいけれど何から始めたらよいかわからない人も多いでしょう。最初に、英語長文の勉強で心得ておきたい3つのポイントを解説していきます。

1-1.まずは独力で解く

英語長文は、英語のさまざまな要素がちりばめられており、総合力が試される問題ともいえます。ある程度の基礎的な英語力がないと解けません。そのため、いきなり難しい読解問題に挑戦するのではなく、自分のレベルに合ったものからスタートすることが大切です。

苦手なのにいきなり難易度の高い有名校の過去問を解こうとしても歯が立たない場合が多いでしょう。全体的な意味が把握できなかったり、設問さえ理解できなかったりする場合があります。レベルに合わない上級問題にばかり挑戦すると、かえって英語長文への苦手意識ばかりが強くなってしまいます。

自分のレベルに合った問題を用意したら、まずは解答や辞書に頼らずに独力で解いてみましょう。自分のレベルを客観的に把握することができます。難しすぎると感じた場合は、問題のレベルを落として取り組んでください。少しずつ上達しているのを感じていきましょう。このほうが弱点や勉強すべき点がわかり、勉強の効果も上がります。

1-2.毎日コツコツと積み重ねる

英語長文はすぐに読解できるようになるものではなく、狙うレベルに到達するまでにはある程度時間がかかります。数日間の付け焼刃で対応できるものではなく、受験日からさかのぼって毎日コツコツと計画的に勉強していくことが大事です。

勉強を習慣化するには、1日1時間は英語長文の勉強時間に当てるなどと時間を決めておくと集中力を高めることができます。自宅での自習時間以外に、移動時間やちょっとした待ち時間なども有効活用すると効率的です。

1-3.実践的な教材を使う

英語長文とひとくちにいっても、大学や学部によって出題の傾向には大きな違いがあります。受験で受かるために効率よく勉強するには、受ける大学や学部の傾向を掴んでおくことが必須です。

慶応大学でも、学部によって英語長文の出題傾向には差があり、超長文で設問数が多いことで知られている学部もあります。受験時間は限られているため、長文の量が多いと読むスピードを上げないと時間内に解答することができません。要約問題が出題される場合は、段落ごとに意味をとらえる習慣をつけて練習する必要があります。語彙を増やすのも大切ですが、出題されやすいテーマについて背景知識を増やしておけば読解の手助けになる場合もあります。

自分が狙う学部の出題傾向を把握し、最終的には過去問を何度も解いておくようにするとよいでしょう。また、過去問によって掴んだ傾向や自分の弱点などから強化したい分野を絞り出し、参考書を使って集中的に勉強するのもおすすめです。

2.英語長文を効率的に復習するコツ

英語長文を確実にモノにするためには、1度解いた長文問題を復習することが大事です。ただし、長文を復習するといってもどのようなやり方で復習すればよいのかわからない場合が多いでしょう。ここからは、英語長文を効果的に復習する具体的なコツについて説明します。

2-1.知らなかった英単語を暗記する

長文は、そもそも英単語を知らないと意味の内容を理解するのが難しくなります。ただし、知らない英単語が多すぎたから長文が苦手だと思い込む必要はありません。長文を読むたびに語彙を増やしていけばよいのです。長文を読み進める中で知らない英単語が出てきたら、必ずチェックしておきましょう。

単語を調べたら、単語リストや単語帳にまとめると何度も見直すことができ、記憶に定着しやすくなります。長文問題を解くごとにこの作業を行えば、語彙力は確実に上がっていきます。長文を解きながら単語を覚える利点は、文脈の中で覚えることができる点です。実際の用例と一緒に覚えることで、単語を羅列するだけの暗記よりも効率が上がります。

また、語彙力が増えると、次第に知らない単語に対する推察力も身についていきます。同じ語幹から想像がついたり、テーマの内容から推察したりすることができるようになります。実際の試験で知らない言葉が出てきても慌てずに答えを導き出す力がつくでしょう。

2-2.文法やイディオムの知識を増やす

英単語を覚えるだけでは、長文読解をマスターすることはできません。設問に正確に答えるには、文法やイディオムの知識が問われていることがあります。英語特有の言い回しに慣れておくことで、書かれている内容をきちんと理解できるようになります。イディオムは単独では覚えにくいものですが、長文の文脈の中でどのように使われているかを確認しながら記憶するとよいでしょう。

短期間での実力アップを目指す場合は、文法に力を入れて復習するのもおすすめです。文法はルールが決まっており、型にあてはめて理屈で覚えることができます。

2-3.書き写したり音読したりする

英文は頭の中で読むだけではなく、合わせて書き写したり音読したりすることでより知識が定着しやすくなります。英単語や文法、イディオムの確認ができたら、1つの長文を流して書き写したり、音読したりしてみましょう。

時間に余裕がある場合は、全文を書き写すことで英単語のスペルや意味を記憶することができます。英作文にも応用することができ、確実に力がつきます。音読する場合は、途中でつっかえることのないようにリズムよく読みましょう。読みながら段落ごとに意味を把握する習慣をつけると、読解力が上がります。テンポを意識して繰り返し声に出して読むと、速読力がつきます。このように、知識を吸収、つまりインプットするだけでなく、実際に声に出して読んだり書き出したりするアウトプットの学習も合わせて行うと勉強の効果が上がります。

2-4.長い長文は区切って読む

長文に慣れていない場合は、読むのが苦痛という人も多いでしょう。そのようなときは、意味のまとまりごとにスラッシュを入れて少しずつ理解していくようにすると読みやすくなります。長くてわからないと思っていた文でも、分解してそれぞれの意味を確認し、最後に文の構造を見るようにすれば理解できる場合が多いでしょう。ただし、このやり方をしていると結果的に文章全体を読み終わるのに時間がかかってしまうことがあります。練習のためにスラッシュを入れていることを忘れずに念頭におき、スラッシュに集中しすぎず、構文を把握する力をつけていきましょう。徐々に慣れてスラッシュなしでもすらすらと読めるように、訓練を重ねます。

また、構造を把握するには「However」や「but」などの対比や、「in other words」などの例え、「therefore」など結果を表す言葉は、長い文章の中でもキーになるポイントであることがよくあります。それを踏まえて印をつけたりしながら読むと、長文の流れを把握しやすくなります。長文をいくつも解いていくうちに、こうしたキーワードの傾向に気がつき、速く読めるようになってくるでしょう。

2-5.同じ教材を繰り返し使う

2週間からひと月程度の間をおいてから再度同じ教材に挑戦してみるのも効果的です。長文問題を解いた直後は、選択肢などの設問は特に解答自体がまだ頭の中に残っているため、少し時間をおくのがポイントです。次々と新しい教材を解くと、かえって調べることが多すぎて結果的に頭に残らない場合があります。同じ教材の問題を確実にモノにするほうが、実力も上がり自信になるでしょう。

教材を繰り返して使うためには、オリジナルの教材に英訳や解答を書き込まないことが鉄則です。あらかじめ復習することを見据えて、教材となる長文はコピーを取って何度も使うとよいでしょう。長文専用のノートを作れば、コピーを貼ったり自分で解説を書き込んだりすることができるので便利です。また、ノートが一冊あればいろいろな問題集を持ち歩く必要もないので、移動中や隙間時間での復習や試験直前の見直しに適しています。

3.英語長文を解く際のポイント

最後に、実際のセンター試験など、本番の英語長文を解く際のポイントについて解説します。

3-1.設問文から目を通す

英語長文は、限られた試験時間の中で速読していかないといけません。また、全ての文章を精読するしていると時間切れになってしまい設問に正確に解答することができない場合があります。ポイントを押さえて要領よく読む必要があるのです。

手順としては、いきなり長文を読み込むことから始めるのではなく、まずは設問文に目を通すことをおすすめします。質問される内容を頭に入れてから読んでいくと、本文は何のテーマについて書かれており、どのような点がポイントになるのかがつかめます。設問や選択肢でキーとなる言葉に印をつけたり線を引いたりして、本文中に該当箇所があった場合にすぐに参照できるようにしましょう。

特に、センター試験のように「文章全体の流れについての設問」がある場合は、読解を進めながら流れについても整理できます。長文を一度最後まで読んだのに、設問のポイントを押さえていなかったせいで最初からまた読み直しということにならないように、設問から目を通していきましょう。

3-2.分からない単語に固執しない

どんなに単語数を増やしても、本番では自分の知らない単語が出てくる可能性は十分にあります。受験までに時間が限られている中、外国語を完璧にマスターするのは困難です。出題者が意図的に頻出でない単語を入れてくることもあるでしょう。

そのような場合でも、パニックになる必要はありません。何度考えてもわからないものは諦めて飛ばし、自分がわかる問題から解いていくという判断力も重要です。試験は合格点を取ればよいのです。時間が限られている中、わからない単語の意味を推察することに固執してしまうと、残りの問題を解く時間が減ってしまいます。わからない単語に影響されて、本来解ける問題まで時間内に解答することができなかったという事態は避けたいものです。

効率性を重視すれば短期間でも英語長文をマスターできる

この記事で見てきたように、英文読解では語彙力や文法など、基本的な英語力を強化することが大切です。コツコツと復習を重ねて基礎を築きあげることにより、長文読解を早く正確に読めるようになります。今回紹介した学習のコツを参考にして効率的に学習すれば、短期間でも慶応大学レベルの難関大学を射程圏内にできるでしょう。より確実に合格を狙って行きたい場合は、「下克上」のLINE@に登録して説明会に参加してみましょう。

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