チャート式問題集の使い方を知りたい!メリットとおすすめの勉強法を解説

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数学を効率良く勉強したいと考えたとき、よく利用されるのがチャート式問題集です。この記事では、チャート式問題集がどんなものなのか詳しく紹介するとともに、数学をチャート式問題集で学ぶメリットやおすすめの勉強方法などについて詳しく解説していきます。これから数学を得意科目にしたい人は、ぜひ参考にしてください。

1.チャート式問題集とは?

チャート式問題集とは、数研出版から市販されている参考書で、基礎から応用まですべてを網羅した参考書として定評があります。広い範囲の典型問題をインプットしていく問題集なのが特徴です。最初は知識ゼロから始めますが、わかりやすい説明と例題で、徐々に理解度を高めることができる仕組みになっています。

ボリュームが相当あるので、全くやったことがない状態から全ての問題を解いて最後までやり切るには数カ月かかるでしょう。ただし、説明が分かりやすく独学できるように工夫されているので、しっかり学習できれば実力がつきます。受験勉強の参考書としては昔から定番の本で、多くの受験生に利用されてきました。

2.チャート式問題集の種類

チャート式問題集は、レベルごとに白・黄・青・赤の4種類にシリーズ分けされています。そのため、学習者のレベルに合った正しい使い方をしないと効率よく学習することができません。ここからは、チャート式問題集の種類ごとにそれぞれを詳しく解説していきます。

2-1.白チャート

チャート式問題集の種類の1つ、白チャートについて解説します。白チャートは、最も難易度が低いチャート式問題集で、いわゆる基礎編です。知識ゼロの状態から基礎的な学習をするには良いシリーズですが、難関大学などを目指している人には内容的に物足らないでしょう。受験生がよく使う青チャートを中心に置いたときに、そこまでの実力を養成するベース、スタート地点になるのが白チャートです。

白チャートをすべてやり切れれば、学校で使用している教科書の内容が理解できている状態になります。早い段階から受験勉強を始めようとしている人は白チャートから始めることで、青チャートまで無理なくレベルアップしていくことができます。

2-2.黄チャート

チャート式問題集の種類の1つ、黄チャートについて解説します。黄チャートは白チャートを終えたくらいのレベルの人に向けた標準レベルの参考書です。偏差値レベルでいうと偏差値40以上50未満の人向け、基礎はわかっているけれどまだ得意ではないというレベルの人向けのシリーズといえます。

黄チャートを全てマスターできれば、センター試験を約8割程度は解答できるレベルになります。大学でいうと、MARCHや関関同立といった難関大学、地方公立大学などで合格最低ラインの点数を取れるレベルにはなれるでしょう。ただし、黄チャートは中学数学をすべて理解できていないと使えません。もし、苦手分野があって中学数学に自信が持てないレベルなら、まずは中学数学からしっかり理解するようにしましょう。

2-3.青チャート

チャート式問題集の種類の1つ、青チャートについて解説します。青チャートは、主に偏差値が50以上ある人向けの参考書です。すでに勉強がある程度進んでいて偏差値的にも中堅レベルにあり、これから難関大学を目指そうとしている人は青チャートを使う人が多い傾向です。数学は得意とはいえないけれど苦手意識はないという中級者向けの参考書といえます。

多くの受験生がこれを使って学習するので、チャート式問題集の中でも一番知名度の高い本です。偏差値レベルによって、黄チャートと青チャートどちらにすべきか迷うことがありますが、その場合は偏差値50が1つの目安になるでしょう。偏差値が安定的に50以上取れているなら青チャートを、そうでない場合は無理をせずに黄チャートから始めた方がスムーズに学習が進められます。

2-4.赤チャート

チャート式問題集の種類の1つ、赤チャートについて解説します。赤チャートは、チャート式問題集の中でも最上位に位置する本で、偏差値60以上の数学が得意な人向けの参考書です。難易度が非常に高いので、数学ができる人には面白さを感じられる本ですが、人によっては挫折する危険性もあります。

赤チャートをわざわざ使わなくても青色チャートを何回も繰り返し使うだけで難関大学までの合格点が取れるので、無理をして赤チャートをやる必要性はありません。赤チャートをやるのであれば青チャートを何回もやるか、他の科目の学習に時間を割く方が得策です。赤チャートは数学の学習も別の科目の学習もすでに十分終わってて、時間の余裕ががある人向けと心得ましょう。

3.チャート式問題集を使うメリット

チャート式問題集を使って学習をするメリットはたくさんあります。ここからは、チャート式問題集を使うメリットを詳しく解説していきます。

3-1.教科書として代用できる

チャート式問題集を使うメリットは、教科書として代用できることです。チャート式問題集は、教科書並みのボリュームがあります。たとえば、数学1・Aと2・Bを合わせると国語辞典ほどのボリュームになり、教科書のようなしっかりした勉強が可能です。解説が丁寧に書かれているのも特徴で、分からないことがあれば自分で解決できるよう工夫されています。何回も繰り返し学習するうちに、理解度も加速度的に高まります。教科書の代わりに使えるという点では、独学で勉強をしたいという人におすすめの参考書です。

3-2.どんな人でもスタートできる

どんな人でもスタートできるというのもチャート式問題集を使うメリットの1つです。市販の参考書の中には初級者向けだけ、上級者向けだけのものもありますが、チャート式は初級レベルから中級、上級レベルまで幅広く対応している数少ない参考書です。

チャート式問題集は、基本的には偏差値40~60レベルの人をターゲットにしている本なので、授業理解というよりは大学受験を目指している人におすすめの本です。ただし、もう少し手前の偏差値30台レベルで、数学が苦手な人であっても、白チャートという基礎レベルが勉強できるシリーズがあります。使う人のレベルに応じてチャートを使い分けることで、どんな人でも自学自習できる参考書であることがチャート式の大きな特徴であり、メリットです。

3-3.実践力を養える

実践力を養えるのもチャート式問題集を使うメリットです。チャート式は問題数が多いですが、それは無理なくレベルアップできるよう、問題の種類を多くしているからです。チャート式問題集には単元ごとに基礎問題、練習問題、EXERCISES、総合演習問題の4種類が用意されており、順番に基礎から応用、実践へとレベルアップしていきます。エクササイズ以降は難しい問題になっているので、1周目は無理にやる必要はありません。

たとえば、青チャートでは大学入試レベル、特にセンター試験レベルの問題を解く実力を身につける問題がたくさん載っています。がんばって周回しマスターできれば、入試レベルの実践力が身につくでしょう。

4.チャート式問題集の正しい使い方

チャート式問題集は、基礎から応用、実践まで学べる素晴らしい参考書です。ただし、使い方を間違えると無駄に時間をかけてしまう可能性があります。受験生は忙しいので、無駄な使い方をして他の勉強に時間が使えなくなるのは避けたいところです。そこでここからは、チャート式問題集の正しい使い方について解説します。

4-1.目標を決める

チャート式問題集を正しく使うなら、まず目標を決めましょう。学習に取り組む前に、目標の偏差値を決めておかないと、限られた時間を浪費する可能性が高くなります。ゴールに向かって、学習プランをしっかり立てることが合格につながります。

このとき大事なのは、ゴールからの逆算です。合格まであとどれくらい偏差値を上げる必要があるのか、いつまでに偏差値いくつ上げるのか、1日何時間勉強するのかといったことをしっかり決めないと、ただダラダラと勉強することになりかねません。特に、大学受験は他の科目も学習しないといけないので思った以上に時間がないものです。数学と他の科目との時間配分をきちんと考えて、数学だけに時間を割かないようにすることが大事です。

4-2.解けない問題はすぐに解答を見る

チャート式問題集を正しく使うコツは、解けない問題はすぐに解答を見ることです。わからないからといって答えを見るのはよくないと思う人もいますが、実は逆です。なぜなら、チャート式問題集には1000問以上の問題があるので、いちいち考え込んでいたら1周するだけでかなりの時間がかかってしまうからです。

1問に時間をかけすぎるとやる気がなくなってしまい、途中で挫折する確率が高くなります。問題を解こうとして考え込んでしまい、結局1問しか進まないということもありえます。問題集をやっていく中で、途中で解答できない問題が出てくることは誰にでもあることです。ですから、解けない問題はすぐに解答を見て解法を暗記するようにするのが得策です。

4-3.とにかく繰り返す

チャート式問題集の正しい使い方は、とにかく繰り返すことです。チャート式問題集に多くの問題が詰め込めれているのは、解法をたくさん覚えて、いろいろな問題に適用できるようにするのが目的だからです。つまり、チャート式問題集は解法を丸暗記することに意義があり、何周も問題を解くことで実力アップすることができます。

同じ参考書を何回も繰り返すのは大変なように思うかもしれませんが、実は一番大変なのは最初の1周をするときです。最初は全く理解できない問題も多く時間がかかりますが、1周するころには徐々に分かるようになっていくので、周回するごとにかかる時間はどんどん短くなっていきます。何回繰り返してもその都度つまずいてしまうところは自分の弱点ですから、印をつけておいて注意するようにします、直前期は、その印の箇所だけ見直せばよいので非常に効率的です。

チャート式問題集の使い方をマスターして勉強を始めよう!

チャート式問題集は、レベルによって種類が分けられているので、自分にあったレベルからスタートすることが大切です。正しく使って効率よく目標の偏差値が取れるようにがんばりましょう。チャート式問題集の使い方に限らず、正しい勉強方法で学習したいと考えている人にはプロがアドバイスします。効率的な勉強法で定評のある個別指導塾「下克上」LINE@へ登録し、受講の検討をしてみてはいかがでしょうか。

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