英語の長文読解が得意になるノートの作り方を徹底解説!そのポイントは?

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英語の長文読解は何度も繰り返して解くことが大切です。そのため、復習するときに使いやすいようにノートの作り方が重要です。実際には適当にノートを書いてしまって、後で見直してもよくわからずあまり効率よく学習が進まないという人も多いでしょう。この記事では、英語の長文読解が得意になるノートの作り方を詳しく解説していきます。

1.英語の長文ノートの作り方をマスターするメリット

英語の長文ノートの作り方をマスターすると、読解力が向上し、結果的に長文を読むスピードも速くなります。また、長文ノートには知らなかった単語や文法などの知識を書き込んでいくため、作成することで知識を自然に脳に定着させることができます。疑問が生じた箇所を調べ、自分で書き込んでいくことでオリジナルの参考書として使用することができるでしょう。

さらに、受験で出題される英語長文を読む際には、ある程度の背景知識が必要とされたり知っていると便利であったりすることがあります。長文ノートを作成すると、その分野やテーマについて予備知識や調べた事柄を追記し、見識を広げておくこともできます。過去問や問題集の復習だけでなく、このような応用も効くため、ノートを活かして勉強することは非常に重要です。

2.英語の長文ノートの作り方

英語の長文ノートは、どのように整理して書けばよいのでしょうか。ここからは、効果的な英語の長文ノートの作り方について詳しく解説していきます。

2-1.予習するとき

予習の段階で本文はコピーしておき、ノートの見開きに貼り付けます。コピーを取っておくことで、思う存分メモを取ることができます。後に復習として調べた単語の意味を見ずに本文を読みたい場合も安心です。試験前にはノートだけを持ち歩いて復習することもできるので、便利です。

ノートにコピーを貼り付けたら、文章を自分なりに読み込んでいきましょう。1つの文が長すぎる場合は、わかりやすい箇所にマークをつけて区切って読むのも手です。前置詞句や接続詞の前など、意味のまとまりがある箇所にスラッシュや印を入れ、文章の構造がわかるようにマークします。構造がわかれば読み解けるはずなので、落ち着いて読み進めましょう。

自分の知識でどうしてもわからない場所には、マーカーなどで印を入れておきます。こうすることで、授業中や復習時に重点を置いて学習することができます。

2-2.授業のとき

授業中の先生や講師による解説は、自分が作成した本文の予習ページの次ページに書き込んでいきます。板書以外にも、先生が説明する関連事項などがあれば余白に書いておきましょう。予習の段階で調べてもわからなかった点は質問し、きちんと理解した内容を書いておくと記憶に残りやすくなります。

授業中にハイライトされた大事な単語や指摘された語彙などは、印をつけておき見直しや復習がしやすいように工夫することが大切です。事前に準備しておいたコピーに直接マーカーで色をつけるとよいでしょう。色は自分の好みで使い分けますが、赤は重要事項、青は覚えるべき単語など、ある程度色のルールを決めておくとわかりやすくなります。

2-3.復習するとき

復習は本文を何度も読み返し、わからない場所はノートに自分で書いた解説などを見ながら確認していきます。印のついていない本文を読んでみて、忘れてしまった箇所はノートに戻って記憶するようにします。一度学習した長文はスムーズに読み進めることができるまで、できれば声に出して読む練習をします。

予習や授業を通して不明な点があれば、それらを全て書き出しておき重点的に復習するようにしましょう。長文から学んだ表現や単語をリスト化して、暗記用に書き留めておくのもおすすめです。

3.英語の長文ノートを作るときのポイント

英語の長文ノートは、ただ記せばよいというものではありません。見やすく充実した内容で作成し、復習しやすくすることが大切です。ここからは、英語の長文ノートを作るときのポイントを解説していきます。

3-1.見やすいノートを心掛ける

英語の長文ノートをせっかく作っても、見にくくて読むのが困難だと復習に活かすことができません。長文ノートには、自分が理解できていないところや先生が力を入れて説明した解説など、書くことがたくさんあります。後で見返したときに見やすいように工夫して書かないと、覚えることができません。

汚い字で書くと、何が書いてあるのかわからず復習が困難になります。時間をかけて字を綺麗に書くことに集中する必要はありませんが、書き殴るのではなく、自分が読みやすいように丁寧に書くことを心がけましょう。また、ノート内でルールを作って、いつも同じレイアウトで内容を整理すると見やすくなります。予習のスペースや板書のコーナー、先生の解説ポイントなど、決めておくとよいでしょう。適当な場所に書き込み無計画にノートを作成してしまうと、非常に見にくくなります。

ノートを開いたとき、どこに何が書いてあるかわかる状況にしておくのもポイントです。「予習スペース」や「板書」、「単語リスト」など、タイトルをつけてもよいでしょう。簡単に読み返すことができるので復習がしやすくなります。

また、ぎちぎちと詰めすぎずスペースを空けること、わからない場所は字を大きく書くなどの工夫をすることでより見やすくなります。

3-2.色を使い過ぎない

マーカーなどで色を使うと、復習の際に重要なポイントや注意すべき項目などがわかりやすくなります。色を上手に使い分けてノートを作成することが重要です。

ただし、注意したいところがたくさんあるからといってたくさんの色を使ってしまうと、鮮やかになりすぎて見にくくなります。全体的にカラフルすぎて注目すべき点がわからず、記憶に定着しにくくなります。よく整理されたノートにするためには、使用する色は1~3色に限定することがポイントです。定番の黒、青、赤のような色が濃くてわかりやすいものがおすすめです。

自分の復習用につくるノートなので、モチベーションが上がるように自分の好きなマーカーを使うのもよいでしょう。ただし、水色などの薄い色は見分けにくいので使わない方が無難です。反対に、ラメの入ったペンなどは目立ちすぎて他の内容が入ってきません。勉強用にはベーシックな色を絞ってうまく取り入れていくのがおすすめです。

4.英語の長文ノートの使い方

英語の長文ノートの作り方がわかったとしても、正しい使い方ができなければ意味がありません。ここからは、英語の長文ノートをどのように使っていくか具体的に解説します。

4-1.分からない単語・語彙を書いておく

長文をよんでいるうちにわからない単語や語彙が出てきた場合、必ず余白部分に書いておくことが大切です。長文のすぐそばに書いておくことで、意味や使い方をすぐに調べることができます。再度辞書をひいたりする手間を省き、復習を何度でも行うことができます。また、慣れてきたら余白の解説を見ずに長文を読んでみましょう。単語を思い出せば、スムーズに読むことができます。

単語・語彙の部分を赤で書いたりシートなどで隠したりすれば、単語テストとして活用することもできます。実例とともに単語・語彙を覚えることができ、確実に英語の基礎力アップにつながります。こうした工夫で他の長文や問題にも応用できる基礎力と読解力が培われていくので、忘れずに書き出しておくとよいでしょう。

4-2.間違えやすい箇所をまとめる

英語の長文を読んでいると、自分が間違えた長文や読むのに時間がかかった場所が出てきます。つまずいてしまった部分を、長文ノートに記載しておきましょう。

読んでいる最中に誤って理解したりつっかかったりした部分は、自分の弱点です。これらをまとめておけば、復習をする際に重点的に見ることができ便利です。また、自分が苦手な箇所の問題集としても活用できるので、大学受験に向けての学習にもなるでしょう。同じ失敗を繰り返さないように反復練習をすることができます。

模試の問題はもちろん、学校や塾で配布されたものも同じようにまとめることで何度も繰り返して勉強ができます。点数だけに一喜一憂するのではなく、学習の段階で見つかった弱点はチャンスだと思って前向きにノートを活用していきましょう。自作の問題集としてノートを大切に利用していけば、一度読んだ長文は必ず糧になります。

4-3.速読の練習に役立てる

英語の長文問題では、スピードも大切になってきます。受験の本番では時間が限られています。長文になればなるほど、問題を解くために本文を速く読まなくてはなりません。長文ノートをつくれば、さまざまな英語の長文をいつでも読むことができるため、速読の練習になります。

英文を読むときは文章の構造を理解して、黙読ではなく音読をすると読むスピードも上がりやすくなります。文章が長すぎて音読が続けられない場合は、段落ごとに区切って練習することから始めてみましょう。音読を繰り返すと、すんなりと長い文章を読める力がついていきます。自宅など声を出せる場所で勉強する場合は、長文ノートを使った音読練習を行うのがおすすめです。

5.英語の長文ノートを作る際に絶対にやってはいけないこと

英語の長文ノートは正しく作り、正しく使わないと思うように効果が得られません。ここからは、英語の長文ノートを作る際に絶対にやってはいけないことについて解説します。

5-1.直接教科書や問題集に書き込まない

長文ノートを作成する場合、本文を必ずコピーしてそれをノートに貼り付けてから書くことが大切です。直接教科書や問題集に書き込んでしまうと、後から復習するときに文字やマーカーの印がヒントになってしまい、復習の効果が薄れてしまいます。既に調べた意味が書かれていたり解答に必要な重要ポイントなどがマークされていたりすると、学習したことが記憶に残っているか試すことができません。せっかく復習しているのに、既に書いてあることを読むだけだとあまり効果が得られないでしょう。

模試などで直接書き込まないといけない状況であれば、後から消せるようにメモするのがおすすめです。ボールペンや蛍光ペンで書き込んでしまわないよう、注意しましょう。

5-2.読み直しだけで終らせない

英文の読解は何度も繰り返して読むことが大切です。ただし、単に読むだけでは内容をきちんと理解することができません。答え合わせをして間違っていた理由や解答に至るまでの考え方の間違えなどを意識しながら、何十回と繰り返すことが読解力を身に付けるために必要となります。面倒に思われるかもしれませんが、せっかく時間を費やして学習するのであれば、きちんと実力の上がる方法を選びましょう。

英語長文ノートの作り方をマスターして大学受験を目指そう!

この記事で紹介したとおり、英語の長文ノートはさまざまな作り方のコツがあります。ぜひ、ここで紹介したポイントを押さえて世界に1つの長文ノートを作成してみましょう。長文ノートの作り方を一通り理解しても、効率よく勉強できないと意味がありません。大学受験個別指導塾「下克上」では正しい勉強法を徹底指導しています。短期間の成績アップを目指す人は、LINE@に登録して受講を考えてみてはいかがでしょうか。

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