世界史の年代暗記の方法が知りたい!おすすめの参考書も紹介!

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世界史の学習はとにかく覚えることが多いので、効率的な学習をすることが重要です。しかし、世界史の中でも特に難しい年代暗記でつまずいてしまう受験生も多いのではないでしょうか。「自分は記憶力がない」と悩んでいる人もいるでしょう。そのような場合は少しアプローチを変えて「語呂合わせ」を試してみてはどうでしょうか。この記事では、語呂合わせで世界史の年代を覚える方法やおすすめの参考書などを解説します。

1.世界史で年代暗記は必要なのか?

結論から言えば世界史で年代暗記は必要です。確かに「○○戦争が起きたのは何年でしょうか」のようなクイズのような問題はほとんど出ません。しかし、設問箇所に複数の出来事が並んでおり「年代順に並べよ」などの問題はよく出題されます。もし、これらの出来事が同じ国で発生していたり関連が明確なものであったりすれば、年代を暗記していなくてもすぐに問題は解けるでしょう。しかし、無関係な出来事が並んでいる場合が多いため、思い出すのに時間がかかることが多いのです。また、センター試験では「ある出来事と同時期の出来事を1つ選べ」という問題が定番です。こうした問題でも、選択肢にある出来事を1つずつ世界史の流れに当てはめて比較して回答するのは、かなりの時間のロスになります。つまり、時間制限がある試験では年代の丸暗記がある程度必要です。年代を覚えることができれば、その時期に起きた歴史の出来事を瞬時に解答して時間の節約ができ、結果として得点アップしやすくなります。

2.世界史の年代暗記は語呂合わせで覚えよう!

数字の羅列である年代は覚えにくいと悩む受験生は数多くいます。そのような場合に1度試しておきたいのが「語呂合わせ」です。ここでは語呂合わせで年代を覚えるメリットや注意点、語呂合わせ暗記法が向いている人を解説します。

2-1.語呂合わせのメリット

語呂合わせで世界史の年代を暗記する最大のメリットは、記憶に残りやすいことです。たとえば「1914年に第一次世界大戦が勃発」という一文で年代を覚えようとすれば、無機質に感じてしまい記憶に残りにくいといえるでしょう。しかし「行く年(1914)くる年大戦なかなか終わらない」と語呂合わせで覚えれば、「行く年くる年」というインパクトのある言葉で記憶に残ります。さらに、各国の総力戦になって戦争が長引いた第一次大戦の状況も語呂と関連付けて覚えられます。

実は人間の脳には「ストーリー記憶」という仕組みがあり、物語で覚えるととたんに記憶の定着率が上がることが知られているのです。特に、文字情報だけでなくイメージもセットにすると思い出しやすくなるといいます。たとえば「目には目を」の法典で知られるハムラビ王が即位したのはB.C.1792年です。「ハムラビ王が来た、と泣く人(1792)」などややこじつけな語呂でも、ストーリーやイメージを自分で補なえば記憶に残りやすくなるでしょう。ストーリー性とイメージと語呂の3点セットで長期記憶にしやすいのは、語呂合わせならではのメリットです。

2-2.語呂合わせで気をつけたいこと

語呂合わせで年代を覚えるときに注意したいのは、語呂を覚えることに集中しすぎて、本来の目的を忘れてしまうことです。世界史を学ぶときに重要なのは、それぞれの出来事の歴史的意義やなぜそのようなことが起きたのかその経緯を理解することです。実際、試験問題でもこのような理解力を試す問題が数多く出題されます。語呂合わせは基本的に出来事がいつ起きたかという年代を覚えることにしか使えないので重要性は低いことを知っておきましょう。語呂合わせは世界史を効率的に勉強する便利な方法のひとつにすぎないので、時間をかけすぎないことが重要です。

2-3.語呂合わせに向いている人

語呂合わせは数字(年代)と言葉をイメージしやすいものと関連付けるので、記憶に残りやすいメリットがあります。よくできた語呂合わせなら、歴史の経緯や出来事の特徴を示しているのでストーリー仕立てで覚えられることがあるのも便利です。そのため数字や文字をそのまま覚えるのが苦手な人には特に効果が高いといえます。しかし、このような苦労なく年代が覚えられる人にとっては、逆に非効率な勉強法になってしまうことに注意が必要です。年代のほかに語呂も覚えなければならないので、そのまま覚えるより時間がかかることもあるからです。人によっては語呂合わせで覚えるのが性に合わない人もいるでしょう。こうした人は語呂を覚えるプロセスに苦痛を感じて時間がかかってしまい、暗記がはかどりません。他人が語呂合わせで覚えているから真似るというのではなく、自分に合った方法を選びましょう。

3.世界史の年代暗記におすすめの参考書について

語呂合わせで世界史の年代暗記をするにしても、自分で1つずつ語呂を考えるのは大変です。ここでは世界史の年代暗記におすすめの「元祖 世界史の年代暗記法」について紹介します。この本は1977年に初版が出て以来、受験生から支持されているロングセラーの良書です。

3-1.元祖 世界史の年代暗記法とは?

元祖世界史の年代暗記法は年代を覚えるために作られた参考書です。この本は1977年に初版が出て以来、語呂合わせによる年代暗記の良書として受験生から支持されています。ロングセラーの本書は改訂を続けており、「全国大学入試問題正解」の過去5年分を分析して、入試に頻出する重要な世界史年代が約800個選ばれているのが特徴です。センター試験や私大入試までのレベルまで対応しているので、大学受験の対策としても十分に活用できるでしょう。

欲張りすぎていない200ページほどのボリュームなので、空き時間を利用して学習すれば1カ月程度でマスターできます。何度も復習するのが記憶定着のコツなので、この意味でも適度な量なのです。サイズが小さく携帯しやすいのも受験生にとってはメリットではないでしょうか。常に携帯していれば、年号を忘れてしまいすぐに確認したいときときも使えます。また、通学時間や学校や塾の休憩時間などでも気軽に読めます。

3-2.「元祖 世界史の年代暗記法」の特徴

元祖世界史の年代暗記法の最大の特徴は、世界史の最重要ポイントを効率的に学習できることです。何でも覚えようとしてしまうと膨大な数になる年代のうち、受験勉強で特に重要な出来事を「入試再頻出の重要年代」「入試に出る重要年代」「ここで差が付く重要年代」の3つに分けて紹介しています。自分のレベルに合わせて重要なものから順に覚えていきましょう。これなら語呂合わせでの暗記に多くの勉強時間を費やしてしまい、メインで学習するべき歴史の理解や経緯を覚えるなどがおろそかになることも起きにくいといえます。

単純に年代と語呂が羅列されているだけでないところも元祖世界史年代暗記法の優れたところです。元祖世界史年代暗記法は、左ページに年代が書かれており、そのときに起きたことと語呂が羅列されています。右ページには、左ページに書かれた出来事の具体的な詳細が書かれているという構成です。関連事項や他の出来事への影響などもコンパクトに記述されており、年代暗記だけで学習は終わらないよう工夫されています。

3-3.元祖世界史年代暗記法の注意点

元祖世界史年代暗記法は繰り返して読むことで、今まで覚えてきた年代やその出来事を整理できます。世界史を10章に分けているので、時代ごとに学習するのもおすすめです。しかし、年代を覚えるということに特化した参考書なので、センター試験や大学受験テストの問題を解くことの対策にはなりません。この本だけで世界史を学ぶのは難しいので、あくまで年代暗記のために使い、関連情報なども記憶の補強程度に考えておきましょう。たとえば、隙間時間に見開き2ページを読み流すなどもよいかもしれません。

実践的な試験対策としては、一問一答形式の問題集や過去問などにしっかり取り組んだほうが実力は付きます。ここで思い出せなかった年代を元祖世界史年代暗記法で調べるなど並行して使うのが効果的です。元祖世界史の年代暗記法のようなロングセラーの参考書の多くは予備校の人気授業にも負けない長所を持っています。実際のところ、受験勉強に最適な教材は市販の参考書のなかにあることがほとんどです。ただ、独学の場合、使い方を教えてもらえないので、間違った勉強方法にならないように注意しましょう。

4.「元祖 世界史の年代暗記法」のおすすめの使い方

元祖世界史の年代暗記法にはおすすめの使い方があります。参考書のなかでは特殊な本なので活用のコツを知っておきましょう。ここでは元祖世界史の年代暗記法を使った無理のない年代の覚え方や、どのような順番で学習すべきかについて紹介します。

4-1.無理矢理な語呂合わせは無視する

元祖世界史の年代暗記法は優れた参考書のひとつですが、なかには無理矢理語呂を合わせたものも含まれています。もし「覚えにくい」「意味がよくわからない」などと思ったのなら、思い切って無視してしまいましょう。元祖世界史年代暗記法に書かれている語呂合わせの数は非常に多いので、繰り返し読み返さないと覚えるのは難しいといえます。覚えにくいもので時間を費やすよりは、頭に入りやすい語呂だけを覚えたほうが効率的です。無理して語呂合わせで覚えるよりも、年代をそのまま覚えるなど柔軟に暗記方法を選びましょう。もちろん、他に気に入った語呂を見つけたり自分で思いついたりしたら、元祖世界史の年代暗記法にメモして差し替えてしまうのもよい方法です。

4-2.「まとめて覚える」を中心に勉強する

もうひとつの元祖世界史の年代暗記法のおすすめの使い方は「まとめて覚える」の項目を中心に勉強することです。元祖世界史の年代暗記法は、年代一つひとつに語呂を合わせて書いてあるのが基本です。一方、「まとめて覚える」の項目では1つの語呂で複数の年代を覚えられるように工夫されています。たとえば、混同しやすい外国の王朝誕生の年代を一気に学べます。総合的にみて「まとめて覚える」の項目はとてもよくできた語呂が多く、記憶に残りやすいのも特徴です。この項目は数十個あるので、まずはこの項目から重点的に取り組んで知識の量を増やしていきましょう。そこから派生的に覚えやすくなる年代も増えるはずです。即効性が高く効率的な試験対策としてもメリットが大きいといえます。

年代暗記をマスターして世界史を受験の武器にしよう!

紹介した勉強方法を参考に世界史の年代暗記をマスターし、ぜひ受験の武器にしましょう。受験ではどう勉強するかが非常に大切です。しかし「効果的な方法が知りたい」「このやり方でよいのか不安」という人も多いのではないでしょうか。大学受験個別指導塾「下克上」には短期間で効率的に成績を上げるメソッドがあります。気になる人はLINE@登録し、受講を検討してみましょう。

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