いざ受験!でも何からすれば良いか分からないときの勉強の始め方教えます

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受験勉強を始めようとしても、一体なにから手をつけたらよいのでしょうか。周りには「受験勉強を始めた」などと言う人もちらほらいるかもしれません。「まずは英単語。受験は計画が大事」など学校で言われても、一体どのように計画を立てればよいのか分からない。そんな人に、まずは受験勉強の前に必要な、計画の正しい立て方をご紹介します。

1.受験勉強を始めるならまず現状分析をしよう

受験勉強だからといって、ただ勉強すれば良いのではありません。やみくもに勉強するのではなく、まず自己分析から行いましょう。進むべき道が分からないまま進むと、時間を効率的に使うことができません。そして現実から目をそらさずに向き合うこと。自己評価が過大だと、いつまでたっても学力が上がりません。そして目標との差が分かれば、そこで初めて勉強という道に踏み出すのです。自分を受け入れて目標に向かって正しい努力ができるよう、まずは現状の自己分析を行いましょう。

1-1.自分の学力を見極めよう

なによりもまず、自分が現在どれくらいの学力なのかを分析する必要があります。方法は2つ程度考えられるでしょう。まずは校内順位を参考にすることです。例えば県内1位の進学校に通っているのであれば、上位10名程度に入っていれば国公立大学の医学部を狙えるレベルといえます。半分より上ならば国立大学を狙えるレベルと判断できます。

次の方法は、模擬テストを活用することです。この方法は全国の中で自分がどれくらいか知ることができるため、より正確性が高まります。特に大手予備校の模試などは受験者数も多いため、偏差値を参考にすると良いでしょう。例えば偏差値70以上なら東大や旧帝大の医学部、偏差値60以上なら国公立を狙えるレベルに相当します。ただし、偏差値が60に届いていないからといってあきらめる必要はありません。偏差値40で医学部合格を狙うことは難しいかもしれません。しかし、あくまで現在の実力を判断しているのであり、これからの努力でいくらでも偏差値は上げることができます。最もやってはいけないことは、最初からあきらめてしまうことです。

1-2.志望校のレベルを知ろう

自分の現状が理解できれば、次は相手のことを理解しましょう。今はあまり志望校を絞ることができていないかもしれません。しかし、そのような場合でもおおよそ目星がついている大学や学部で良いので調べてみましょう。志望校がどのようなレベルかを理解すると、目標が明確になりモチベーションも上がります。

志望校のレベルを理解するには、2つの方法が考えられます。まず、赤本で過去の入試問題を確認する方法です。こちらは偏差値などではなく、実際の入試問題に触れることで本番を意識することができます。現在の学力でどれくらい解けそうなのか確認することは、現状と目標の差を確認する良い方法です。次に、偏差値表を確認する方法もあります。大手予備校や模擬試験を受けた後に配られる偏差値表で、大体の難易度を確認できます。しかし、偏差値だけでは語ることができないのが受験です。偏差値はあくまで目安であり、合格の保証や現在の学力を正確に表すものではないことに注意しておかなければいけません。

2.目標を持って受験勉強をしよう

ゴールが見えないのに頑張ることはなかなか難しいものです。英単語を勉強していればなんとなく受験勉強している気がするものの、何語くらい覚えればよいのか分からないというようなこともあるでしょう。目標がないまま勉強することは効率が悪いばかりかしんどいですよね。具体的にどのような目標を持つべきなのか、そして自分のモチベーションを保つためにはどのように目標をクリアしていけば良いのかご紹介します。目標を一つひとつ超えていくことで確実に合格へと近づいていきましょう。

2-1.具体的にクリアできる目標を持とう

こんな経験はないでしょうか。定期試験に向けて計画を立てた時、張り切って1日ごとのスケジュールを立てたけれど初日から計画倒れになってしまう。または、3日目くらいで頑張りすぎた反動からだらけてしまうなど。あまりに高すぎる目標を立ててしまうと、自分がつらくなってしまいます。

大きな目標を掲げることも大切ですが、日々クリアできる小さな目標を立てることも必要です。小さな目標を積み上げた結果大きな目標をクリアできるということを忘れてはいけません。また、どんな小さな目標でも、達成すると嬉しいものです。モチベーションを保ちながら受験勉強を進めていくためにも、小さな目標を作っていきましょう。例えば、1日英単語を100個覚えること、数学の問題を10問解くことなどです。クリアした基準が分かる目標が良いでしょう。あくまでギリギリ達成できそうな難易度が基本です。そして、目標をクリアしたら次は少しだけ難易度を上げるなど、自分と相談しながら合格へ近づける計画を立てていきましょう。

2-2.クリアした目標を記録して自信につなげよう

毎日クリアできる目標を積み重ねていくことは、モチベーションの維持にもつながりますし、自信にもなります。しかし、一番不安が高まる時期、受験本番前には積み上げてきた自信も信じられなくなるかもしれません。そんな時に落ち込んでしまわないよう、普段から勉強記録をつけておくと良いでしょう。手帳や日記など、勉強したページや問題数、参考書の名前などを記録していくのです。また、当日の自分の気持ちなども記録していくと良いかもしれません。また、勉強に使用したノートなども捨てずにどこかに積み重ねていくと良いでしょう。一見なにも意味のないような行動と思われるかもしれません。しかし、受験直前の不安に打ち勝つには、自分がこれだけ頑張ってきたのだという、自分自身の支えこそが最も自信を与えてくれるのです。

3.受験勉強をするなら取り組む教科を考えよう

いざ自分と目標の差を確認したとしても、一体どこから手を付けてよいのか分からない人もいるかと思います。もちろん個人の現状や到達したいレベルによって違うのですが、おおよその目安や順番を紹介します。やみくもに勉強することになってしまわないよう、まったく何をして良いか分からない人は特に参考にしてください。

3-1.まずは英数国をしっかりやろう

やはり基礎の英数国を優先して勉強すると良いでしょう。どこの大学の受験科目にもこの3つは入っていることが多いことと、論理的思考を鍛えることができることが理由です。特に、文系だから数学はいらないと判断する人も多いですが、多くの人が数学を捨てるからこそ、そこに得点源があるといえます。また、数学を解くうえで必要な論理的思考は数日で身につくものではありません。そして国語や英語の言語読解能力とともに、この3科目は数日で身につくものではありません。毎日コツコツと積み上げていくからこそ到達できるレベルがあり、付け焼刃でどうにかなる教科ではないのです。理系文系関係なく、数学であれば公式を理解するところから、国語や英語であれば単語を覚える基礎から始めていきましょう。

3-2.始めた時期によって取り組む教科の数を変えよう

基礎が大切とは紹介しましたが、受験までどれくらい時間があるのかにもよって多少作戦の変更が必要です。例えば高2から受験勉強を始めた場合と、高3から受験勉強を始めた場合とでは各教科にかけられる時間も変わります。高2からであれば、数学と英語や数学と国語など、1~2科目から勉強を始めていくと良いでしょう。部活をやっていなければ2~3教科に増やす、または1~2教科にしてより時間をかけて丁寧に取り組んでいくなどさまざまな勉強方法があります。

それに対して、高3から受験勉強を始める場合、ある程度科目を絞って勉強しなければいけません。志望校が決定しているのであれば受験科目のみを、決まっていない場合は無難な3科目に絞ることも必要になるかもしれません。国公立志望の場合は大学入学共通テストもあるため、全教科取り組む必要があります。2次試験で必要な科目と照らし合わせながら、各教科の時間配分を考えましょう。

4.受験勉強の計画を立てよう

自分の現状を理解し、取り組むべき教科も分かったのであれば、次は受験勉強の計画を立てていきます。特に多い間違いとして、日単位で順番に立てていく人がいます。これは計画の立て方として良くありません。まずは大きな単位から順番に小さく切っていき、日単位にすること。そして自分の実力も理解しておかなければいけません。1日にこなせる量を無視して計画を立てても計画倒れになるだけです。計画を立てる前に、まずは自分のこなせる1日の量を知っておくことも必要になります。ここからは計画の立て方を4つに分けて紹介します。

4-1.年間の計画を立てる

まずは一番大きな年間の計画です。受験日がいつなのかということや、模擬試験の日程も押さえておきましょう。よく間違われますが、勉強は時間で測るのではなく知識量で測るものです。どの時期にどれくらいのレベルの参考書や講座を終わらせておくべきなのか計画を立ててみましょう。例えば、夏までに基礎の参考書を1冊終わらせ、秋までに演習問題に取り組むなど、大体でも構いません。基本的には、夏休みまでに基礎を終わらせ、秋以降は演習問題や試験形式の問題を解いていくのが一般的です。そして、直前の時期は演習問題や過去問を繰り返し解くことで問題形式に慣れ、復習することで知識や経験を蓄積する計画にします。

4-2.1カ月ごとの計画を立てる

年の次は月単位での計画です。ここでは、必ずクリアできる目標と、少しクリアできそうにない目標の2つを立ててみましょう。もちろん少しクリアできそうにない目標が達成できれば良いのですが、なにもかも計画通りいくとは限りません。予定通りいかなくてもこれくらいは達成できるという目標も必要です。そして、予備の時間も確保しながら月ごとの分量を決めましょう。毎日進み続けるのではなく、復習の日を含んだ分量にしておくことで、計画倒れによる挫折も防ぐことができます。ここではまだあまり緻密に立てるのではなく、計画のズレが起こる前提で立てましょう。

4-3.1週間単位の計画を立てる

月単位の分量が決まれば、次はそれを週ごとに割り振っていきましょう。1週間で何ページ、あるいは何章まで進むのか、ここでは具体的に目標を立てていきます。ここで、必ず予備日を設定しましょう。勉強は新しい範囲を学ぶことも大切ですが、それよりも復習の方が大切です。復習日を設け、さらに予備日も作っておくことで計画がズレたとしても立て直すことができます。年や月単位と違い、週単位からは具体的なページ数や問題数を設定して、目標をクリアできているか確認できるようにしておきましょう。

4-4.1日単位の計画を立てる

週の予定が決まればいよいよ1日単位の計画です。まず、1日何時間程度勉強時間に使えるのか確認します。今までを振り返って時間を確認しても良いですし、ストップウォッチを使用して計測しても良いでしょう。1日単位の計画を立てて実行した後は、必ず日々振り返りの時間を設けてください。振り返ることで自分が勉強できた内容を確認するとともに、計画を修正する必要があるのかも確認できます。大きく計画がズレてしまう前に修正することでモチベーションも保てますし、現実的に志望校への道筋をつけることができます。

受験勉強を始めるならまず計画をしっかり立てて行おう

いかがでしたか。やみくもに頑張るのではなく、計画を立てて努力すれば、最短距離で目標に向かうことができます。まずは現状の分析、そして目標との差を把握してから計画を立てると計画倒れも起こりにくくなります。大学受験個別指導塾「下克上」のLINE@では、さまざまな受験に役立つ情報を配信しています。勉強の合間の休憩時間に効率よく確認することができるので、ぜひ登録して活用してください。

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