慶應大学の受験科目を学部別に徹底解説!偏差値や対策しやすい学部も紹介
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2020.05.19
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更新日:2020.05.18
受験生はほとんどの人が本番前に何らかの模試を受けます。模試の結果を踏まえて効率的に勉強をしたいと思っている学生も多いのではないでしょうか。受けてはみたものの、受けっぱなしでうまく成績アップに役立てられていないという人も少なくないはずです。この記事では模試の結果をもとにどのように復習をすべきか解説します。
目次
受験において模試はどれくらい重要であるか、きちんとわかっている受験生は多くありません。模試は学校の定期テストとは異なり、範囲が広く実際の受験に近い形で受けることに意義があります。ですから、模試はただ問題を解くだけでなく、本番を意識して時間配分を考え、問題を解いていく順番なども意識して受けるべきものです。
模試を受けることが大事なのは、点数によって志望校の合格判定が出せるということももちろんあります。しかし、それ以上に大事なのは、できないところ、苦手なところを知ることにあります。実際の受験に近い形で受けた模試の結果は、本番でも点数が取れないであろう「自分の弱点」を示しています。模試を受けて本番に備えることも大切ですが、それ以上に大切なのは、模試の結果を見て自分の苦手を知り、しっかり復習をすることです。また、模試は今後どのように学習を進めていくべきかを決める指針にもなります。
模試は受けっぱなしが一番よくありません。きちんと復習することが重要です。復習の回数は理想としては3回ですが、難しい場合でも模試の復習は最低でも2回は行うべきです。ここでは、具体的にどのように復習すればいいのか紹介します。
まず、模試が終わった当日に1回目の復習をしましょう。なぜなら、模試を受け終わった当日なら、どんな問題が出てどうやって解いたかをまだ覚えているからです。記憶が鮮明なうちに1回復習するのがポイントです。復習しながら自己採点を行い、時間配分や解く順番に問題がなかったか見直します。気が付いたことは次の模試に生かせるよう、メモに取っておくと役に立ちます。
復習のポイントとしては、単に正解だったかどうかではなく、問題の解き方が正しかったかどうかを模範解答を参照しながら復習することです。まぐれ当たりではなく、正しいアプローチで正解にたどり着くことが大事です。
次に、模試の結果が返ってきた後に2回目の復習をしましょう。模試の結果には、スコアだけでなくいろいろなグラフが記載されていて、詳細な解説も書いてあるので復習にはもってこいです。結果のレポートを見て自分の得意な分野や弱点を分析し、できなかった部分を重点的に復習することで成績は着実に伸びていきます。
このときのコツは、問題ごとの回答率(正答率)を参考にすることです。回答率(正答率)が高い問題は多くの受験生ができた問題なので正解できていないといけないですし、逆に回答率(正答率)が低い問題は他の受験生もできていないので、不正解でもさほど偏差値には影響しません。このように、回答率(正答率)は周りのレベルと比較して自分がどれくらい理解できているかがわかるので、自分の苦手分野を客観視するのに役立ちます。復習するときは、回答率(正答率)が高くて自分ができなかった問題を重点的に復習すべきです。できなかった問題にはマークをつけておいて、繰り返し勉強できるようにしておきましょう。
余裕がある場合は、日を置いて再度同じ模試を解きなおしてみると良いでしょう。2回の復習が終わったあと1カ月くらい経ってから、同じ問題を解きなおしてみるのです。このとき、できるだけ模試の当日と近い環境で受けると、模試を受けたときと比較しやすいのでおすすめです。
1カ月も経っていると問題は忘れかけていますから、新鮮な気持ちで問題に取り組むことができます。しっかり復習したなら、きっと問題は解けるはずです。つまり、模試後1カ月経ってからもう一度解いてみることで、模試のときにできなかったところがきちんとできるようになっているかを確認することができます。
模試は、自分が解けない問題をはっきりさせることに意味があります。ここでは、模試で解けなかった問題を効果的に復習するポイントについて解説します。
模試の復習をするときは、なぜ間違えてしまったのか、間違えた原因を明確にするべきです。なぜなら、原因がわからなければまた次の模試でも同じ過ちを繰り返してしまうからです。間違えた原因によって対処法が変わってくるので、原因がどこにあるのかを明確にすることは非常に重要です。
間違えた原因として考えられるのは2つです。1つは、能力不足の場合で、そもそも問題の解き方すらわからなかった、解き方は知っていたけれどその問題で使えるとわからなかったということがあります。
能力以外が原因のこともあります。たとえば、時間が足りなくて解けなかった、解き方はわかって解いていたが途中で計算を間違えてしまった、よく見直しをしなくてケアレスミスをしてしまったというようなケースです。この場合は、時間配分や不注意など学力以外のところに問題があるので、自分の癖を知って対策を考えれば成績を上げることは比較的容易です。
間違えてしまった原因をある程度洗い出したら、それぞれグルーピングし対策を考え、復習していきましょう。解き方がわからなかった場合は、基礎知識が足りていないので、基本の公式や文法を覚え直します。英語なら単語帳などを利用して基本単語や熟語を徹底的に暗記することが大事です。
解き方はわかっていた・知っていたけれどその問題で使うと判断できなかったという場合は、知識と問題の紐付けがきちんとできていません。覚えた知識を確実に使えるようにするためには、キーワードとなるような言葉を見つけたり、同じ解き方を使った応用問題をやってみたりすると役に立ちます。
時間が足りなくて解けなかったという場合は、時間配分を見直すことがポイントです。時間が足りない人の特徴として、全ての問題を解こうとしていたり、最初の問題から順番に解いていたりする傾向があります。問題を解くときはできそうな問題からやるべきですし、すべての問題を解けそうにない場合は捨てる問題を見極めたり、配点の高い問題を優先して答えたりする工夫が必要です。
解き方はわかっていたものの途中で計算間違いをしてしまった、ケアレスミスをしてしまったという場合は、最後に見直し時間が作れるよう時間配分を再考しましょう。どうしても時間が取れそうにない場合は、間違えないような解き方を考えたり、自分がつまずきやすいポイントを把握しておくことが大事です。
復習をしていてやってしまいがちなのが、解き方を理解せず答えのみを暗記してしまうことです。これでは問題の解き方を理解していないので、ほかの問題に生かすことができず、いくら復習しても意味がありません。似た問題は出ても全く同じ問題は二度と出ないので、いくら復習しても次に生かすことができないのです。
模試の復習をしてできなかった部分の基礎知識や解き方をしっかり覚えたら、本当にその知識を応用できる、すなわち初見の問題でも解けるように訓練することが重要です。そのためには、問題集を活用しましょう。同じ分野の問題を問題集を使って繰り返し勉強して理解を深めておくことが得策です。
ここでは、教科ごとにどのように復習したらいいのか、復習のポイントを紹介します。
英語の復習ポイントは、まず長文読解をしっかり復習することです。長文問題は配点が高いので、できないと大きく点数が下がってしまいます。長文にでてきた単語や表現は、解説を読めばすべて解説されているので、その内容を復習して知らなかったことはノートなどにまとめておきましょう。英語の読解力は、知っている単語が使われているか、知っている文法が使われているかによって大きく左右されます。つまり、英語で一定レベル以上の成績を安定的に取るには、単語と文法の暗記が不可欠なのです。
国語の復習ポイントは、現代文・古文・漢文ごとに異なります。現代文や物語文は、どこに注目すれば答えにつながるのかを注意深く復習することが大切です。古文と漢文ついては、現代では使われていない言葉が使われているので、英語と同じような勉強が役に立ちます。単語や文法を復習し、間違えやすい点をまとめておくなどして、しっかり覚えることがポイントになります。
古文や漢文は慣れも大きな意味を持ちますし、ある程度出題されやすい範囲、出典も決まっています。ですから、模試をしっかり復習しておくことで別の試験でも似たような問題が出て解ける可能性が高くなるでしょう。
数学の復習は、基本的な解法がきちんと身についているかどうかをチェックするのがポイントです。数学ではまったく同じ問題が出題されることはありません。しかし、問題を解くための計算方法や発想、解法が同じであることが多く、良問であれば似たような問題が別の模試や本番で出題される可能性は大いにあります。ですから、解法を身につけることが成績アップへの近道なのです。
そのため、問題を解くための基本の公式をしっかり覚えて使いこなせるように、応用問題にまで生かせるように復習することが重要です。ただ公式を覚えるだけでなく、たくさんの応用問題に繰り返しチャレンジし、出題形式に慣れることが大切になります。模試の問題を復習したら、それと同じ範囲の問題を問題集の中からピックアップして解いてみましょう。きちんと解ければ、模試の復習が正しくできたことの証になります。
模試は受けるだけで満足しがちですが、受けた後の復習がとても重要です。模試はできないところを明確にするために受けるものなので、受けっぱなしにして復習しないでいると成績アップにつなげることができません。模試を受けるなら復習する計画までしっかり立てて、復習をするようにしましょう。そうすれば、きっと求める成績に近くことができるはずです。
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