勉強ができなくなった!集中できない・やる気が出ない6つの原因と対処法

未設定

以前と比べて勉強に集中できなくなったと感じていても、どうしていいのか分からないとどんどん焦る気持ちが大きくなるのではないでしょうか。この記事では、勉強に集中できないときややる気が出ないときに考えられる原因と対処法について具体的に紹介します。適切な対処を知ることにより、前向きな気持ちで勉強に取り組むことができるようになるでしょう。

1.勉強に集中できない原因

勉強に集中できない場合には、いくつかの原因が考えられます。体調管理や適度な休憩をとることなど自分自身だけで改善できることから、精神的な問題や勉強の方法が分からないなど人の力を借りたほうがよいことまでさまざまです。詳しく見ていきましょう。

1-1.うつ病などの精神的な問題がある

勉強に集中できなかったりやる気が出なかったりするのは、何か精神的な問題を抱えているのかもしれません。学生や新社会人など比較的若い人に多いとされるのが、アパシーシンドロームです。アパシーシンドロームとは、日本語では無気力症候群や意欲減退症候群と呼ばれ、意欲の低下ややる気がなくなってしまうといった症状が出ます。いわゆる五月病のような状態であり、ストレスが原因であるとされています。五月病は、新学期のスタートや新社会人としてのスタートから少し経ったところで、環境の変化によるストレスから引き起こされるということを知っている人も多いでしょう。

また、頑張って受験勉強をして志望校に入学できた場合や頑張って就職活動をして入りたかった会社に就職できた場合など、頑張ったことの反動として起こることもあります。アパシーシンドロームの症状が出ているのなら、ストレスがたまっている証拠です。しっかりと休息をとり、ストレスを軽減するようにしましょう。受験勉強をしていると、強いプレッシャーを感じたり無性に不安になったりすることは珍しくありません。受験を控えていること自体がストレスになり得ますので、ストレスがたまりすぎないうちに適度な息抜きをすることも必要です。

1-2.体のコンディションが悪い

体調が悪いときに無理をして勉強しても、勉強の内容が頭に入りにくいものです。そればかりか、体調がさらに悪化する原因にもなりかねません。受験勉強をしているときなどに手を休めるのは不安になるかもしれませんが、コンディションが悪い状態が長く続いてしまうとずっと効率が悪いまま勉強することになります。体調が悪いときには、体調を普段通りの状態に戻すことを最優先にしてください。

1-3.周囲に気が散るものを置いている

部屋が散らかっていると、余計なものが目に入ってきて集中の妨げになります。特にスマホやゲーム、テレビや漫画といった誘惑となり得るものが視界に入るのは、好ましくありません。誘惑となり得るものは、勉強している場所から手の届かないところに置いておくのが基本です。誘惑となり得るものだけではなく、使う予定のない参考書なども片づけておきましょう。勉強に関するものでも、たくさん置いてあるとやらなければならないことが山積みになっているような感覚に陥る場合があるからです。

ただし、部屋の整理整頓に時間をかけていては元も子もありません。集中の妨げになりそうなものを、クローゼットなどの見えないところに放り込むだけで十分です。目の前のやらなければならない勉強に集中できる環境を作ることが大切です。自分の部屋だとどうしても誘惑に負けてしまうという人は、塾や図書館などの自習室を使うのもひとつの手でしょう。

1-4.計画的に休憩をとっていない

ずっと勉強し続けていると、集中力が低下してきます。長時間勉強するにしても、まったく休憩せずに勉強し続けることは難しいものです。集中力が低下した状態のまま、だらだらと長い時間勉強するのはおすすめしません。また、休憩時間はしっかりと決めておかないと、ついつい長引いてしまいます。タイマーをセットするなどして、休憩時間の終わりは決めておきましょう。休憩時間中にゲームの新しい章を始めるなど、長引きそうなものに手をつけるのも勉強の妨げになります。

1-5.目標がない

何のために勉強をしているのか、何を目指して勉強をしているのかといった、勉強した先にあるものがイメージできていないと、やる気を失ってしまうことがあります。目標を立てて、その目標を見えるところに貼っておくと、自分の目指すべきところを常に意識することができるようになり、モチベーションアップにつながるでしょう。勉強は、なかなか成果が出なくてつらい時期もあるものです。そのようなつらい時期ややる気が出ないときに、はっきりとした目標があると勉強への意欲を取り戻すきっかけになります。

1-6.そもそも勉強の仕方が分からず何から手をつけていいか分からない

基礎的な部分でつまずき、どうやって勉強すればよいのかも分からなくなっている場合には、どの分野でつまずいているのかを探ることが必要になります。集団で授業を受けるところは、個々がどのくらい理解しているのかに関係なく一定のペースで授業が進んでいってしまいます。何から手をつけていいのか分からない状態ならば、個別に指導してもらえる塾がおすすめです。どの分野でつまずいているのか、どの分野が苦手なのかを把握し、ひとつひとつ克服していくことが大切です。

2.勉強に集中できない原因への対処法

勉強に集中できないときには、どのように対処したらよいのでしょうか。これまで見てきた原因それぞれについて、対処法を紹介します。

2-1.思い切って休む

睡眠がうまくとれないことやいつも落ち込んでいること、何をしていても楽しめないことなどが続く場合は、うつ病や無気力症候群など何らかの精神的な問題を抱えている可能性が高いです。少し休む程度ではなく、思い切って思う存分に休養をとってみましょう。症候群は病気の一歩手前であり、うつ病などのように病気と認定されるわけではありません。しかし、病院で診察してもらうことは可能です。しっかりと休養をとってみても思うように治らないと感じるのならば、心療内科などの受診を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

2-2.規則正しい生活に切り替えてみる

思うように睡眠がとれないのは、精神的な問題ではなく不規則な生活をしていることが原因になっている場合もあります。睡眠不足の状態では勉強に集中できず、知識が頭に入らないでしょう。不規則な生活を続けていると、体調も崩しやすくなります。規則正しい生活に切り替えることによって、体調も崩しにくくなり勉強に集中しやすいコンディションを保つことが期待できます。起きる時間や食事の時間を規則正しくすることはもちろん、生活のなかに運動を取り入れてみるのもおすすめです。運動不足解消にもなりますし、寝つきがよくなる効果も期待できるでしょう。

2-3.スマホの電源を切る

現代の勉強の天敵といえば、スマホなのではないでしょうか。スマホが鳴ると、気になって集中力が途切れます。LINEやTwitterなどのアプリを消してしまうのもありですが、さすがに連絡に困るから消したくないという人は機内モードにしてみましょう。機内モードにすると通知がこないので、勉強に集中しやすくなります。SNSアプリの数があまり多くないのであれば、アプリごとの通知設定をオフにするという手もあります。この方法ならば、いざというときのための着信などは切ることなく、アプリの通知だけを切ることが可能です。勉強の合間の休憩時間にスマホをチェックする場合には、休憩時間が予定より長くならないように気をつけましょう。

2-4.ポモドーロ・テクニックを利用して計画的に休憩する

ポモドーロ・テクニックとは、作業と休憩を一定の決められた時間で繰り返すことによって効率的な作業を行う方法です。具体的には、25分作業して5分休憩することを繰り返します。これを4セット行ったら、20分から30分という長めの休憩を入れます。基本的には4セットつまり2時間の間に、決められた作業を終わらせることを目標にするのです。決められた時間内に目標まで到達しようと頑張るため、集中しやすくなります。在宅ワークをする人から受験生まで幅広く使われている方法で、ポモドーロ・テクニックを行うためのアプリもあります。ついつい集中力が低下したまま長い時間勉強を続けてしまう人や休憩時間が長くなりがちな人は、ポモドーロ・テクニックを利用してメリハリのある勉強をしてみてはいかがでしょうか。

2-5.難しすぎない短期的な目標を立てる

志望校への合格など大きな目標を立てることも大切ですが、大きすぎる目標は遠いことのように感じられて達成までの道筋が見えないと感じることもあります。勉強のモチベーションを上げるためには、難しすぎない短期的な目標を立てることも大切です。達成しやすい目標を立ててこまめに達成し、成功体験を積んでいくことで自信をつけるのです。小さな目標でもひとつひとつ達成して達成感を得ることによって、集中力を高めていきましょう。

ただし、何時間勉強するといった時間的な目標を立てても、内容が頭に入っていなければ意味がありません。時間ではなく内容を基準に目標を立てるようにし、集中せずにだらだらと勉強する時間を減らしましょう。集中せずに勉強しているくらいなら、その分しっかりと休憩をとったり思う存分遊んだりするほうが長い目で見たときによほどためになります。

2-6.勉強のやり方を誰かに相談する

そもそも勉強の仕方が分からず何から手をつけていいか分からない場合には、自分の力だけで現状を打開するのは難しいかもしれません。学校の先生に相談してみたり、勉強のやり方から指導してくれるような個別指導の塾に行って相談してみたりするのがおすすめです。ひとりで抱え込む必要はなく、アドバイスや助けを求めるのは恥ずかしいことではありません。集中できないことややる気が出ないことに対する不安な気持ちなども、話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になる可能性もあります。

学校の先生や塾の講師などは、勉強を教えることのスペシャリストであるだけではなく、勉強にまつわる悩みについて詳しい人でもあります。これまでもさまざまな悩みを持つ人を見てきたでしょうから、学校の先生や塾の講師などに相談すれば自分では思いつかないようなアドバイスがもらえる可能性もあるでしょう。

抱え込まずに休むこと・人に相談することも大事

以前と比べて勉強に集中できないと思ったときには、今回紹介した対処法のなかからまずは自分でできる身の回りの整頓や規則正しい生活などをしてみてください。そういった対策をとっても変わらないのであれば、自覚しているよりも強いストレスがかかっているのかもしれません。ひとりで抱え込まず、学校や塾などを頼ってアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。

関連記事

PickUp記事