高校生向け!英文法の参考書を選ぶときに意識したいポイントは?

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英文法の参考書には、実にたくさんの種類があり、どれを選んでいいのかわからないという高校生は多いのではないでしょうか。文法と一言でいっても、目的や用途に合ったものでないと効率的に学習することはできません。こちらの記事では、英文法の参考書を選ぶ際に気をつけたいポイントや効果的な使い方などについて解説します。

1. 英文法を学ぶ重要性とは?

英語を学ぶ際に、避けては通れないのが英文法です。英文法は、日本語の文法とまったく異なるため、しっかり勉強しないと英語のルールを理解できず、英語力を身につけることができません。なかには、単語力さえあればなんとかなると考えている人もいるかもしれませんが、いくら単語の意味を知っていても、文法力がなければ英文の意味を正しく理解することができないのです。また、英語学習のはじめに文法でつまずいてしまうと、英語そのものを苦手と感じてしまうことも少なくありません。一方で、一度文法をしっかりとマスターできれば、どんなに長い文章でも比較的楽に理解することができるのです。

さらに、英語の試験においても英文法がわからないと問題を解くことができないでしょう。英文法は、英語力をつけるためにも基礎となる必要知識です。英検やTOEICなどの資格試験や入試においても、英文法はしっかりと点数を取るために必要不可欠な要素となります。

2. 自分に適した英文法の参考書を選ぶポイント

書店には、たくさんの英文法関連の参考書があり、「正直どれを選んでいいのか悩んでしまう」という人も多いかもしれません。ここでは、自分に適した英文法参考書の選び方についてポイントを解説します。

2-1. 使いやすさを意識する

自分に適した英文法の参考書を選ぶためには、使いやすさを意識することがとても大切です。どんな点に注意すればいいのかを見ていきましょう。

2-1-1. 持ち運びやすさ

参考書を選ぶ際にポイントとなるのが持ち運びやすさです。受験生ともなると、登校時の電車やバスの中で勉強する人も多いのではないでしょうか。移動中勉強するためには、持ち運びしやすいコンパクトサイズの参考書を選ぶことをおすすめします。一般的に、参考書やテキストなどで多いサイズはA5サイズのものです。厚さが薄いものであれば持ち歩くこともできますが、厚いものになると重くて扱いにくいというデメリットがあります。また、電車やバスの中で広げるには少し大きく感じるかもしれません。

できれば、B6やA6サイズ程度のものが扱いやすく、持ち歩きにも向いています。参考書の厚みも、200ページ程度のものなら持ち歩きに不便を感じることがないでしょう。英語学習そのものに苦手意識を持っている人は、まずは薄い参考書を選ぶことで、精神的にも気軽に英語学習に取り組むことができます。一方、自宅で使用する参考書であれば、多少ページ数が多くても問題ありません。

2-1-2. 見やすさ

参考書を選ぶ際には、中身を見て自分が見やすいと感じるものを選ぶようにしましょう。いくら評判のいい参考書でも、自分が見にくいと感じるものであれば勉強に対するモチベーションを保ちにくくなります。参考書には、いろいろなタイプがあり中にはイラストが多用されているものもあります。文法をイメージで捉えたい人には、イラストが豊富な参考書が理解しやすく感じるでしょう。一方、文字で理解したい人であれば、イラストが少なく、その分情報量が多いものを選ぶことがおすすめです。

他にも、文字の大きさや間隔、カラーページの豊富さなども見やすさのポイントとなります。英文法の参考書では、入門書ほどイラストやカラーの配分が多いものが見られ、レベルが上がるにつれて、それらが少なくなるものが多い傾向です。まずは、自分の好みに合ったページ作りがされているものを選ぶといいでしょう。英語に苦手意識を持っている人は、マンガタイプの参考書を選ぶこともおすすめです。ただ文章の解説を読むよりもスムーズに頭に入りやすく、楽しく学習できるのでモチベーションアップにもつながります。まずは、実際にいくつかの参考書を手にとって、比較してみてはいかがでしょうか。

2-1-3. 付録の充実度

英文法の参考書では、解説がメインとなりますが、中には重要なポイント部分に練習問題が掲載されているものもあります。また、問題と切り離して活用できる別冊解答が付いているものもあり、問題を確認しながら解説を読むことができるというメリットがあるのです。さらに、CDや無料で音声ダウンロードができる参考書を利用すれば、視覚だけでなく聴覚も使ってより効果的に学習することができます。何度も繰り返し音声を聞くことで、文法のパターンを自然と理解・記憶することができるでしょう。

音源をスマートフォンに取り入れれば、通学中の移動時間なども利用して学習できるのも魅力です。英文法を学びながら、リスニング力やリーディング力もアップさせましょう。

2-2. 目的を考える

自分に適した英文法の参考書を選ぶ際には、漠然と選ぶのではなく、学習の目的をしっかりと定めておくことも大切です。効率的に学習を進めるためにも、目的に合った参考書を選ぶようにしましょう。

2-2-1. 基礎の習得

英語の勉強をはじめたばかりの人や英語を苦手と感じる人などは、なるべく初心者向けの簡単な参考書を選び、まずは英文法の基礎を習得することをおすすめします。初めから難易度の高い参考書を選んでも、内容を理解することは難しいものです。自分に合った参考書でないと、いくら勉強してもなかなか知識が身につきません。まずは、しっかりと基礎力をつけてから、少しずつステップアップするようにしましょう。高校生や受験生を対象としている参考書が難しいと感じたら、中学生向けの文法書で基礎を復習するのも効果的です。

英文法の知識がない人が手当たり次第に問題を解いても、なかなか力をつけることはできません。基礎をしっかりと理解したいのであれば、文法が項目別にまとめられている参考書が最適です。動詞や名詞、形容詞などをそれぞれ体系的に学習できるので、結果総合的な文法力をつけることができます。また、参考書で使われている単語がなるべく簡単なものであることも大切です。参考書を開いたときにわからない単語だらけだと、学習するモチベーションも下がってしまいます。無理なく学習を続けられるように、自分のレベルに合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。

2-2-2. TOEIC・英検の対策

英語の基礎をきちんと習得できていれば、TOEICや英検などの資格試験でも高得点を狙うことができます。ただし、資格試験を受験する場合は、試験の出題傾向などを知るためにもそれぞれの試験に特化した参考書を選ぶ必要があります。TOEICと英検では、試験内容が異なるため、TOEICの受験予定の人が英検対策の参考書で学習しても効率がいいとはいえません。試験対策の参考書は、出題傾向をしっかりと研究して作られているので、高得点を取るために効率的な学習ができる点がメリットです。試験に頻出する文法を押さえながら、時間内に早く解答できるコツなども知ることができるのでぜひ活用してみましょう。

また、試験に特化した参考書であれば、問題や解説に登場する単語も頻出単語であることが多く、単語力も同時につけることができます。文法だけでなく、試験に受かったり高得点を取ったりするための重要ポイントもまとめられているのも魅力です。試験に特化した参考書を選ぶ際には、なるべく最新年のものを選びましょう。試験の傾向や出題方法などは、年によって変わる可能性があるので、最新版で学習する必要があります。参考書には、対応する試験年度が記載されているものもあるので、しっかりと確認しておくことが大切です。

2-2-3. 受験勉強

受験勉強のために英文法の参考書を選ぶなら、自分の志望校のレベルに合ったものを選ぶことが大切です。難関大学とそれ以外の大学では、試験問題のレベルや出題傾向が異なります。自分の志望校に合っていない参考書で学習しても、効率よく知識を身につけることはできません。特に、難関大学を狙っている場合は一般的な参考書では十分にカバーできないことも多くあります。幅広いレベルの人を対象にした参考書ではなく、ある程度レベルを絞って選ぶほうが効率的に学習することができるのです。

ただし、英語が苦手という人は、まずは簡単な初心者向けの参考書で学習することをおすすめします。基礎力が付いてから、自分の志望校に合った参考書に移っていくのがいいでしょう。文法の基礎をしっかりと押さえておけば、応用問題にも対応できるようになります。時間を無駄にしないためにも、ぜひ傾向と対策がしっかり学習できる参考書を選んでみてください。

3. 英文法の参考書の上手な使い方

英文法をきちんと理解するためには、ただ丸暗記するだけでは効果的といえません。まずは、参考書の解説を十分に読み込み、文法の構造について理解することを心がけましょう。ただ読み流すだけでなく、「人にも説明できるくらい理解できているかどうか」がポイントです。実際に人に説明したり、紙に書き出して自分に説明したりするのもおすすめです。きちんと理解できたと感じたら、次に実際に文法を使って短めの文章を作ってみましょう。一から自分で文章を作るのが難しいのであれば、参考書に掲載されている例文を活用すると比較的簡単です。

その際には、例文の主語や動詞などの一部を変えて、似たような文章を作ることからはじめます。自分の身近な人や物を取り入れて文章を作れば、より記憶に残りやすいことがメリットです。作った文章を何度も声に出して発音することで、スピーキング力もつけることが期待できるでしょう。参考書に付属のCDや音声を利用すれば、自分で発音する前に正しい発音を確認することができます。

英文法の参考書は使いやすさや目的を考慮して選ぼう!

英文法の参考書を選ぶ際には、自分に合ったものであることが重要です。特に、受験対策の場合は、志望校のレベルや出題傾向などによって選ぶべき参考書は異なってきます。効率的に学習するためにも、意識して参考書を選ぶようにしましょう。個別指導塾の「下克上」では、名門大学への進学のための勉強方法を指導しています。名門大学への進学を目指している人は、LINE@へ登録してまずは説明会に参加してみてはいかがでしょうか。

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