英語の参考書の種類は?選び方や学習のコツを押さえておこう!

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参考書をうまく活用すれば、英語を効果的に学ぶことができます。しかし、たくさんの種類が販売されているため、どのように選んだら良いかよく分からない人も多いのではないでしょうか。英語の参考書は、自分の状況やレベルに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、英語の参考書の選び方や活用して学ぶコツなどについて説明します。

1.英語の参考書にはどんな種類がある?

英語の参考書の種類はさまざまです。ここでは、どのような参考書の種類があるかについて紹介します。

1-1.単語

英語を学ぶ際は、英単語の習得をおろそかにしてはいけません。なぜなら、英語の文を成す最小単位である単語を覚えていなければ、読むことも書くこともできないからです。語彙が豊富であるほど、英語力を底上げすることができます。そこで、英語の成績を上げるために、まずは単語をしっかり覚えるところから始めることが大切です。ただし、覚えなければならない英単語は、かなり多いため、移動時間や少しの隙間時間をうまく活用して暗記に励むと良いでしょう。

単語の参考書として向いているのは、携帯しやすい小さめのサイズのものです。大きなサイズの参考書を買ってしまうと持ち運びしづらく、移動時間を使おうと思っても、電車などでぱらぱらと眺めることもしにくいでしょう。そこで、単語帳はカバンに入れても邪魔にならないサイズにするなど、大きさにこだわって選ぶことが望ましいです。英単語は、発音と一緒に覚えるほうが良いので、CD付きや音声ダウンロードができるなど、音源があるものを選ぶのも大切なポイントとなります。

1-2.文法

英語の文章は、ルールに従って英単語を組みたてることで成り立っています。この英語のルールが、すなわち英文法です。英語の成績を上げるためには、文法をしっかり理解しておく必要があります。なぜなら、文法を正確に理解していなければ、いくら英単語の意味がわかっていても文意を正しく読み取れないケースがあるからです。例えば、<Clean your room.>という文章があったとしましょう。これは、「部屋を掃除しなさい」という意味です。しかし、それぞれの単語の意味を知っているだけでは命令文であることはわかりません。正しい文意にたどりつくためには、「主語がなく動詞の原形で始まりピリオドで終わる文は命令文」というルールを理解している必要があるのです。

文法は、一度の勉強ですべてを確実に覚えることは困難です。特に、複雑な文法の場合は何度も繰り返し学び、確認する可能性が高いため、復習しやすい参考書にするのが良いでしょう。索引が充実していてわからない項目があればすぐに調べられるなど、辞書的に使えるものが望ましいです。説明だけでは理解しづらいため、豊富な例文が載っていることも選ぶ際のポイントの一つとなります。

1-3.長文読解

英語の長文を読むのが苦手な人もいるでしょう。しかし、基本的な単語と文法の知識が習得できていれば、後は形式に慣れることで長文読解がすらすらとできるようになります。長文読解問題が英語の試験に占める割合は高く、長文問題の正答率が全体の得点に大きく影響する可能性が高いです。そこで、長文読解は受験で出題されることを意識して演習する必要があります。参考書や問題集は、入試でよく出るテーマの長文を集めたものを選ぶと良いでしょう。入試頻出テーマには、地球温暖化や少子化、高齢化社会などがあります。

1-4.作文

英作文は、大学によって出題するところとしないところとがあります。国立大学の2次試験や私立難関大学の入試では、英作文を出題する傾向が強いです。志望校の入試で英作文が出題されないようであれば、英作文の勉強にそれほど長い時間を割く必要はありません。そのため、志望校の入試の出題傾向を調べ、対策すると良いでしょう。過去に実際に入試で出された問題を集めた問題集を選ぶと、効率的に受験に向けた英作文の対策ができます。英作文の書き方のコツを丁寧に解説している問題集も良いでしょう。

1-5.リスニング

リスニングは、大学の入試において重要度が増しつつある分野です。2021年1月より、センター試験は「大学入学共通テスト」に移行します。この新テストにおいても、リスニングは重要な要素となるため、しっかり練習することが必要です。単に英語の参考書を読んでいるだけでは、リスニングのスキルを向上させることはできません。英語を正確に聞き取る練習をする必要があります。そのため、参考書はCD付きやダウンロードできる音源があるなど、英語を聞いて学べるものにすることが欠かせません。音声があれば、移動中もイヤホンをして聞くことができます。

2.自分に合う英語の参考書を選ぶには?

英語の参考書には、さまざまな種類がありそれぞれに難易度も異なります。効率的に英語の学習をするなら、自分に合った参考書を使うことが大切です。もし、合っていない参考書を選ぶと、思ったような成果が出ないことにもなりかねません。ここでは、自分に合った参考書を選ぶ際に押さえておきたいポイントについて説明します。

2-1.難易度を確認する

受験対策の参考書には、いろいろなものがあり、初歩的なレベルから最難関大学レベルまで難易度もさまざまです。シリーズ展開をしている参考書のなかで、レベル別に分かれている参考書もあります。参考書を選ぶときは、まず自分の英語力を冷静に見極めて、合うレベルを選ぶことがなにより大切です。例えば、中学生レベルの基礎的な英語力もない状態で難関大学レベルの参考書を選んでも、内容をよく理解できずに学習が進まなくなってしまう恐れがあります。

基本的な英語力もないのであれば、初歩レベルの参考書から始めましょう。力を伸ばしたければ、まず基礎を固める必要があるのは、勉強でもスポーツでも同じです。徹底的に初歩レベルの参考書をやりこんで力がついたら、1つ上のレベルの参考書を使ったり応用問題や入試で出題されるレベルの問題に挑戦したりすると良いでしょう。

2-2.厚みをチェックする

参考書には、非常に厚みがあるものから薄いものまであります。どちらがより優れているというものではないので、それぞれのメリット、デメリットを知って自分に合ったほうを選ぶようにしましょう。厚みのある参考書は、非常に豊富な情報が収録されている点が大きなメリットです。基礎レベルから難関大学レベルまでカバーしているものもあり、1冊を徹底的にやりこみたい人に向いています。とはいえ、厚みがあるだけにすべてに目を通すのに時間がかかる点はデメリットといえるかもしれません。1冊をやりこむ前に挫折してしまう可能性もあるので、注意しましょう。

薄い参考書は、重要事項に絞ってある点がメリットです。薄いため1冊をやり終えるのもそれほど難しくなく、持ち運んで隙間時間などに要点を確認するのにも向いています。1冊終えることで達成感を得られ、自信に結びつく効果もあるでしょう。ただし、重要な項目以外は省略されているため、受験に必要な知識をカバーしきれない可能性がある点はデメリットです。

参考書の厚みは、状況や勉強スタイルなどによって選ぶと良いでしょう。例えば、時間をかけてじっくり学習を進めたいのであれば、厚みのある参考書が向いています。英語の全体像をざっと把握したいのであれば、薄い参考書が良いでしょう。

2-3.実際に内容を見る

評判が高く昔から売れている参考書だとしても、必ずしも自分に合うとは限りません。そのため、参考書を購入するときは、なるべく中身を確認することが望ましいです。友人が使っているのであれば、少し見せてもらったり書店で手に取ったりして自分に合いそうかどうかを判断するようにしましょう。参考書によっては、文字が大半を占めるものもあれば、図表やイラストが豊富に使われたカラフルなものもあります。解説も、平易な言葉でわかりやすく丁寧に説明してあるもあれば、堅苦しい表現が目につくものもあるのです。

その違いによって、すんなり理解できるものもあれば読みにくいと感じるものもあるでしょう。説明の仕方だけでなく、全体のレイアウトや文字の大きさ、装丁などのデザインも含めてチェックして、好みに合うものを選ぶことがおすすめです。

3.参考書を使った英語学習のコツ

参考書をうまく活用すると、学習効果を高めることができるでしょう。ここでは、参考書を使った英語学習のコツを説明します。

3-1.基礎から固めていく

英語力に不安があるのであれば、まずは「単語」「文法」「発音」から始め、しっかりと基礎を固めましょう。単語は、単語帳を使ってコツコツと覚えます。フレーズや文章単位で覚えると、記憶に残りやすくなるでしょう。ただし、1度覚えてもしばらくすると忘れてしまうため、時間をおいて再び確認することが大切です。文法は、中学英語を固めましょう。文法書を読み、練習を繰り返します。CDなどの音声を何度も聞いて自分でも発音し、慣れることも大切です。単語や文法、発音をある程度学んだら、長文読解や英作文も始めましょう。

英語力にある程度の自信があるのであれば、最初から難易度の高い参考書を使っても構いません。ただし、よくわからない部分が出てきたらそのままにせず、基本に戻って確認し、疑問点を解消するよう努めましょう。

3-2.何度も繰り返す

英語ができるようになるためには、単語や熟語、英文法とさまざまな要素を学ぶ必要があります。そのため、普通はたった1度参考書を使って勉強しただけで、すべてを習得することはできません。何度も繰り返し勉強することが必要です。このとき、さまざまな参考書に手を出すのではなく、1冊を徹底的に何度も繰り返して復習したほうが高い学習効果が期待できます。参考書を使って勉強するときは、よくわからなかったところや間違えた問題、覚えていなかった単語などは印をつけておき、何度も繰り返し学ぶなかで苦手をつぶしていきましょう。学習した日付をメモしておくと、復習もしやすくなります。

役立つ参考書を選んで英語の理解を深めよう

英語の参考書は、さまざまな種類があります。ポイントを押さえて自分に合ったものを選ぶようにしましょう。名門大学の合格を目指すなら、英語をしっかり勉強しておくことが大切です。個別指導塾「下克上」では、一人ひとりに合わせて名門大学に合格するために効果的な学習方法を指導しています。英語の効果的な学習方法が知りたい人は、まずはLINE@に登録して説明会に参加してみてはいかがでしょうか。

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